防水材料の基礎知識と種類・使い方

防水材料の基礎知識と種類・使い方

防水材料とは何か

防水材料とは、耐水材料のうち、水の浸透を防ぐために防水層に使用されるものです。特徴としては、透水性の少ない材料でアスファルトやアスファルトフェルト、モルタル、屋根防水用塗膜、水ガラスなどがあります。しかし、防水材料の中には、耐水材料に比べて耐水性が短いものも含まれるため、修繕や維持管理が必要な物が多いのが一般的です。
　防水工事には、メンブレン防水とシーリング防水の2種類があります。メンブレンとは膜のことなので、メンブレン防水工事とは、不透水性の防水材料を防水の必要な部位に加工することです。一方、シーリング防水工事には、ビルや住宅などの外壁部材の隙間にある目地や、その他の建築部材の隙間において機能上、水密性や気密性が求められる場合に、隙間に詰める材料を使用します。

防水材料の種類

防水材料の種類

防水材料には、アスファルトやアスファルトフェルト、モルタル、屋根防水用塗膜、水ガラスなどがあります。アスファルトは、石油から精製される黒い粘着性の物質で、防水性と耐久性に優れています。アスファルトフェルトは、アスファルトを紙や布に染み込ませたもので、アスファルトよりも柔軟性があります。モルタルは、セメント、砂、水を混ぜたもので、防水性と強度に優れています。屋根防水用塗膜は、アクリル樹脂やシリコン樹脂などの樹脂を溶剤に溶かしてつくられたもので、防水性と耐候性に優れています。水ガラスは、ケイ酸ナトリウムやケイ酸カリウムを水に溶かしてつくられたもので、防水性と耐火性に優れています。

防水材料の使い方

防水材料の使用方法は、適用する場所や目的によって異なります。メンブレン防水工事の場合、まず防水層を設置する場所を清掃し、下地を平らにします。次に、防水材料を塗布し、膜を形成します。シーリング防水工事の場合、まず隙間を清掃し、プライマーを塗布します。次に、防水材料を注入し、隙間を埋めます。

防水材料の塗布方法も、材料の種類によって異なります。アスファルト防水の場合、溶融アスファルトを塗布します。アスファルトフェルト防水の場合、アスファルトフェルトを貼り付けます。モルタル防水の場合、モルタルを塗布します。屋根防水用塗膜の場合、塗料を塗布します。

防水材料の選び方も、適用する場所や目的によって異なります。アスファルト防水は、耐久性が高く、コストも安価です。アスファルトフェルト防水は、施工が容易で、防水性も高いです。モルタル防水は、耐火性に優れています。屋根防水用塗膜は、軽量で、施工が容易です。

防水材料は、建物の防水性を高めるために重要な材料です。適切な防水材料を選択し、正しく施工することで、建物の寿命を延ばすことができます。

防水工事の種類

防水工事には大きく分けて、メンブレン防水とシーリング防水の2種類がある。

メンブレン防水とは、不透水性の防水材料を防水の必要な部位に加工する工法である。メンブレンとは膜のことで、防水層を形成するために、アスファルトやアスファルトフェルト、塩化ビニル樹脂シート、ゴムシートなどの材料が使用される。メンブレン防水は、比較的安価で施工が容易であるため、広く採用されている。

一方、シーリング防水とは、ビルや住宅などの外壁部材の隙間にある目地や、その他の建築部材の隙間において機能上、水密性や気密性が求められる場合に、隙間に詰める防水材料である。シーリング材には、シリコーン系、ウレタン系、ブチル系などがあり、それぞれに特徴があるため、目的に応じて使い分ける必要がある。シーリング防水は、メンブレン防水よりも高価であるが、耐久性が高く、水密性や気密性に優れている。