矢板とは?その種類や特徴、用途を解説
建築物研究家
矢板とは、軟弱な地盤や深基礎を作るときに、土砂などが崩れ落ちないように周囲に打ち込んでおく鋼製の仮設材のことだよ。
建築を知りたい
矢板って、どうやって使うんですか?
建築物研究家
垂直にH鋼を打ち込んで置き、その間に矢板を際こむことで、面で土留めすることができるようになるんだよ。
建築を知りたい
なるほど、矢板は土留めとして使われるんですね。ありがとうございます!
矢板とは。
矢板とは、弱い地盤や深い基礎を作る際に、土砂が崩れないように周囲に打ち込む仮設資材のことです。垂直にH鋼を打ち込んで置き、そこに矢板を差し込んでいくことで、面で土砂を支えることができます。
かつては矢板は木材で作られていましたが、耐久性に問題があったため、現在は鋼鉄製のものが使われています。シートパイルとも呼ばれており、断面は凹型をしています。端部を組み合わせていくことができるようになっており、これだけで強度を保つことができます。
使用後は埋め殺しにすることもありますが、引き抜いて再利用することもよくあります。海岸線などでは、鋼鉄製の場合、塩害による問題が生じるため、PC製のものが使われるようになってきました。
矢板とは
建築用語の矢板とは、軟弱な地盤や深基礎を作るときに、土砂などが崩れ落ちないように周囲に打ち込んでおく鋼製の仮設材のことです。垂直にH鋼を打ち込んで置き、その間に矢板を際こむことで、面で土留めすることができるようになります。かつては木材で行なわれていましたが、耐久性に問題があったため、現在では鋼製の矢板が使われています。シートパイルとも呼ばれており、凹型の断面をしています。端部で組み合わせていくことができるようになっており、これだけで強度を出すことができます。埋め殺しにすることもある一方、引き抜くことの方が多いです。海岸線などでは、鋼鉄製であって塩害による問題も出てくることから、PC製の物も使われるようになりました。
矢板の特徴
矢板の特徴
矢板は、軟弱な地盤や深基礎を作るときに、土砂などが崩れ落ちないように周囲に打ち込んでおく鋼製の仮設材です。垂直にH鋼を打ち込んで置き、その間に矢板を際こむことで、面で土留めすることができるようになります。かつては木材で行なわれていましたが、結果として耐久性に問題があり、現在は鋼製の矢板を使うのが一般的です。
矢板は、シートパイルとも呼ばれており、凹型の断面をしています。端部で組み合わせていくことができるようになっており、これだけで強度も出すことができます。埋め殺しにすることもあります。また、引き抜くことのほうが多いです。
海岸線などでは、鋼鉄製であって塩害による問題も出てくることから、PC製の物も使われるようになってきました。
矢板の用途
矢板の用途は、大きく分けて3つあります。1つ目は、軟弱地盤の補強です。軟弱地盤は、すぐに崩れ落ちてしまう地盤のことです。そこに矢板を打ち込むことで、地盤を補強し、崩れ落ちないようにします。2つ目は、深基礎を作るときの土留めです。深基礎とは、地盤が弱いため、地中に深く基礎を設けることです。そこに矢板を打ち込むことで、土砂が崩れ落ちないようにします。3つ目は、海岸線の護岸です。海岸線は、波や風の影響を受けやすく、土砂が流されてしまうことがあります。そこに矢板を打ち込むことで、土砂が流されるのを防ぎます。
矢板の施工方法
矢板の施工方法は、大きく分けて3つの方法があります。
1つ目は、打ち込み式です。これは、矢板を地中に打ち込んでいく方法です。打ち込み式の施工方法は、使用する矢板の種類や地盤の状況によって異なります。矢板の種類としては、鋼矢板、木矢板、合成矢板などがあります。地盤の状況としては、軟弱地盤、硬質地盤、岩盤などがあります。
2つ目は、引き抜き式です。これは、矢板を地中から引き抜いていく方法です。引き抜き式の施工方法は、打ち込み式の施工方法よりも簡単です。ただし、地盤が硬質地盤や岩盤の場合には、引き抜き式の施工方法では矢板を引き抜くことができません。
3つ目は、埋め殺し式です。これは、矢板を地中に埋め殺してしまう方法です。埋め殺し式の施工方法は、打ち込み式の施工方法よりも簡単です。ただし、埋め殺し式の施工方法では、矢板を引き抜くことができません。
矢板の撤去方法
矢板の撤去方法は、打ち込み方法によって異なります。打ち込み方法には、バイブレーション工法、ハンマ工法、ジェット工法の3種類があります。
・バイブレーション工法矢板を振動させて打ち込む工法です。比較的騒音や振動が少なく、軟弱地盤でも使用できます。
・ハンマ工法矢板をハンマーで打ち込む工法です。騒音や振動が大きく、硬い地盤に使用されます。
・ジェット工法矢板に水を噴射して打ち込む工法です。騒音や振動が少なく、水分の多い地盤に使用されます。
矢板の撤去方法は、打ち込み方法によって異なります。バイブレーション工法で打ち込んだ矢板は、バイブレーション工法で撤去します。ハンマ工法で打ち込んだ矢板は、ハンマ工法で撤去します。ジェット工法で打ち込んだ矢板は、ジェット工法で撤去します。
矢板の撤去方法は、地盤の状況や矢板の打ち込み方法によって異なります。適切な撤去方法を選択することで、安全かつ効率的に矢板を撤去することができます。
矢板の価格
矢板の価格は、使用する矢板の種類やサイズによって異なります。また、工事の規模や施工条件によっても価格が変動します。一般的に、矢板の価格は1枚あたり数万円から数十万円程度です。
矢板には、鋼製矢板とPC製矢板の2種類があります。鋼製矢板は耐久性に優れており、長期間の使用に適しています。一方、PC製矢板は軽量で施工性に優れていますが、鋼製矢板よりも耐久性が劣ります。鋼製矢板の価格は、1枚あたり数万円から数十万円程度で、PC製矢板の価格は、1枚あたり数千円から数万円程度です。
矢板のサイズは、幅や厚さ、長さによって異なります。矢板の幅は、一般的に30cmから1m程度、厚さは一般的に5mmから10mm程度、長さは一般的に3mから6m程度です。矢板の価格は、サイズが大きくなるほど高くなる傾向にあります。
矢板の工法には、打ち込み工法と引き抜き工法の2種類があります。打ち込み工法は、矢板を地中に打ち込んでいく工法で、引き抜き工法は、打ち込んだ矢板を引き抜いていく工法です。打ち込み工法は、地盤が軟弱な場合や、深基礎を作るときなどに使用されます。引き抜き工法は、矢板を打ち込んだ後、土砂が固まってから引き抜く工法で、地盤が軟弱な場合や、深基礎を作るときなどに使用されます。矢板の工法によって、価格が異なる場合があります。
矢板の安全性
矢板の安全性
矢板は、軟弱な地盤や深基礎を作るときに、土砂などが崩れ落ちないように周囲に打ち込んでおく仮設材です。一般的には、鋼製またはコンクリート製が使用され、凹型の断面をしています。端部で組み合わせていくことができるようになっており、これだけで強度を出すことができます。埋め殺しにすることもありますが、引き抜くことのほうが多いです。
矢板の安全性は、その強度だけでなく、腐食に対する耐性も重要です。特に、海岸線などでは、鋼鉄製であって塩害による問題も出てくることから、コンクリート製の物も使われるようになってきました。
矢板の設置にあたっては、地盤調査や設計を十分に行う必要があります。また、施工中は、地盤の変位や矢板の破損に注意しながら進める必要があります。適切な設置と管理を行うことで、矢板の安全性を確保することができます。
矢板の歴史
建築業界で使われる「矢板」という言葉には、あまり聞き馴染みがない人も多いのではないでしょうか。矢板とは、軟弱な地盤や深基礎を作るときに、土砂などが崩れ落ちないように周囲に打ち込んでおく仮設材のことです。垂直にH鋼を打ち込んで置き、その間に矢板を際こむことで、面で土留めすることができるようになります。かつては木材が行われていましたが、耐久性に問題があったため、現在は鋼製の矢板が使われるようになりました。
鋼製の矢板は、凹型の断面をしていて、端部で組み合わせていくことができます。このため、強度を出すことができ、埋め殺しにすることもあれば、引き抜くことが多いです。海岸線などでは、鋼鉄製であって塩害による問題も出てくることから、最近ではPC製の物も使われるようになってきました。
矢板の将来性
矢板の将来性
矢板は、軟弱な地盤や深基礎を作るときに、土砂などが崩れ落ちないように周囲に打ち込んでおく鋼製の仮設材のことです。かつては木材で行なわれていましたが、耐久性に問題があり、現在では鋼製の矢板が主流となっています。鋼製の矢板は、凹型の断面をしていて、端部で組み合わせていくことができるため、これだけで強度を出すことができます。埋め殺しにすることもあるが、引き抜くことのほうが多いです。
海岸線などでは、鋼鉄製であって塩害による問題も出てくることから、PC製の物も使われるようになってきました。PC製の矢板は、鋼製の矢板よりも軽量で施工性に優れているという特徴があります。また、塩害にも強いという特徴があります。
矢板は、これからもさまざまな建設現場で使用され続けるでしょう。特に、軟弱な地盤や深基礎を作るときには、矢板が不可欠です。また、海岸線などでは、PC製の矢板が活躍するでしょう。