建築用語『相決り』とは?種類や用途を解説
建築物研究家
建築用語『相決り』について教えてください。
建築を知りたい
相決りとは、板厚の半分を互いに切り欠き、異なる部分を作ることによって隙間ができるのを防ぐ工作方法です。この手法は、15mm以下の厚さの薄い板材を木口面で接合する際に用いられます。
建築物研究家
なるほど。相決り継ぎとは、相決りで接合することを言いますね。力がそれほどかからない羽目などに使われます。
建築を知りたい
はい、角材などの接合で同様に両方を半分ずつ欠く方法のことを相欠きと呼びます。
相決りとは。
相決りは、板材や角材を接合する方法の一種です。板材の場合は板厚の半分を互いに切り欠いて接合し、角材の場合は両方を半分ずつ切り欠いて接合します。どちらの場合も、切り欠いた部分に隙間ができないように作られています。
相決りは通常、板厚15mm以下の薄い板材を接合する際に使用されます。この手法では、重ねたときに下になるほうの板は釘で固定できますが、上になる板は固定することができません。そのため、力がかかる床板などにはあまり使用されず、力がそれほどかからない羽目などに使われます。
板を幅方向で接合する際に相決めで接合することを「相決り継ぎ」と言い、相決りはぎ、違いはぎとも呼ばれます。角材などの接合で同様に両方を半分ずつ欠く方法のことを相欠きと呼びます。
相決りとは何か?
相決りとは、板材などに用いる継ぎ手の一種です。板厚を半分互いに切り欠き、異なる部分を同士に組み合わせて、隙間ができるのを防ぐ工作方法です。通常、この手法は15mm以下の厚さの、薄い板材を木口面で接合する際に用いられます。この手法では、重ねたときに下になるほうの板は釘で固定できるが、上になる板は固定することができません。そのため、フローリングのような、力のかかる床板などにはあまり使われず、力がそれほどかからない羽目などに使われます。板を幅方向でつなぐ際に相決りで接合することを「相決り継ぎ」と言い、相決りはぎ、違いはぎとも言う。角材などの接合で同様に両方を半分ずつ欠く方法のことを相欠きと呼ぶ。
相決りの種類
相決り継ぎには、木材の加工方法や接合する板材の厚さによって、いくつかの種類があります。代表的な相決り継ぎには、以下のものが挙げられます。
・片面相決り片側の板材のみを半分ずつ切り欠いて接合する方法です。この方法は、主に15mm以下の薄い板材を接合する際に用いられます。
・両面相決り両側の板材を半分ずつ切り欠いて接合する方法です。この方法は、主に15mm以上の厚い板材を接合する際に用いられます。
・大入れ相決り片側の板材を半分以上切り欠いて接合する方法です。この方法は、主に構造的な強度が必要な場合や、接合する板材の厚さが異なる場合に用いられます。
・小入れ相決り片側の板材を半分以下切り欠いて接合する方法です。この方法は、主に装飾的な目的で用いられます。
相決りの用途
相決りは、板材などを接合する際に用いられる継ぎ手の一種です。 板厚の半分を互いに切り欠き、異なる部分を作ることによって隙間ができるのを防ぐ工作方法です。通常この手法は15mm以下の厚さの、薄い板材を木口面で接合する際に用いられます。
相決りの用途は幅広く、羽目板やフローリング、壁板など、様々な場所で使用されています。 羽目板は、壁や天井に張る板材のことです。フローリングは、床に張る板材のことです。壁板は、壁に張る板材のことです。
相決りは、これらの板材を接合する際に隙間ができないようにするための工夫です。隙間があると、そこから水や湿気が入り込んで、板材が腐食したり、シロアリなどの害虫が発生したりする恐れがあります。相決りによって隙間をなくすことで、これらのトラブルを防ぐことができます。
相決りのメリットとデメリット
相決りのメリットとデメリット
相決りのメリットとしては、以下の点が主な例としてあげられます。継ぎ目が目立ちにくい、継ぎ目が強度低下に繋がらない、加工が容易にできる、そして軽量化できるといった点です。
相決りのデメリットとしては、以下が主な例としてあげられます。重ね合わせた際に下になる板は釘で固定できるが、上になる板は固定することができない。そのため、力を加える床などには相決りの接合は不向きである。また、加工に時間のかかる点も相決りのデメリットとしてあげられます。
相決りの施工方法
相決りの施工方法
相決りの施工方法は、まず接合する板材の厚さの半分を、のこぎりやカンナで切り欠きます。切り欠いた部分の幅は、板材の厚さの半分と同じにします。切り欠いた板材を、重ね合わせて接合します。このとき、切り欠いた部分が互いに噛み合うようにします。噛み合わせた部分を、釘やビスで固定します。釘やビスで固定するのは、重ねたときに下になるほうの板だけです。上になるほうの板は、固定することができません。そのため、相決りはフローリングのような、力のかかる床板などにはあまり使われず、力がそれほどかからない羽目などに使われます。