木材の乾燥とは?乾燥材の種類や特徴
建築物研究家
乾燥材とは、天然あるいは人工的に所定の含水率まで乾燥させた木材のことだよ。建築に使用する木材は、水分が多すぎると反りや曲がりなど、変形の原因になることがあるため、あらかじめ乾燥させた、含水率の低い木材を用いるんだ。
建築を知りたい
なるほど、乾燥材を使うことで変形を防ぐことができるんですね。
建築物研究家
そうだね。乾燥材には、釜などに入れて人工乾燥させたKD材と、天然乾燥させたAD材の2種類があるよ。人工乾燥では木材の内部まで均質に乾燥させることができるため、寸法精度が良くなる一方、脂分が抜けてつやが失われる。自然乾燥では、つやは出るが半年以上かかり、曲がりや割れが起きやすいんだ。
建築を知りたい
人工乾燥と自然乾燥で、それぞれ特徴があるんですね。用途によって使い分ける必要があるということですね。
乾燥材とは。
乾燥材とは、一定の水分率まで乾燥させた木材のことです。天然乾燥または人工乾燥のいずれかの方法で乾燥させることができます。
建築に使う木材は、水分が多すぎると、反ったり曲ったりするなどの変形が起こる可能性があるので、乾燥材を用いる必要があります。人工乾燥は釜を使って乾燥させる方法で、KD材(キルンドライウッド)と呼ばれます。一方、自然乾燥は空気を使って乾燥させる方法で、AD材(エアドライウッド)と呼ばれます。人工乾燥は、木材の内部まで均一に乾燥させることができる利点がある一方、脂分が抜けてつやが失われてしまうという欠点があります。自然乾燥は、つやが出ますが、半年以上かかり、曲がりや割れが起きやすいという欠点があります。
乾燥処理をしていない木材は、グリーン材と呼ばれます。
乾燥材とは
建築用語で「乾燥材」とは、天然または人工的に所定の含水率まで乾燥させた木材のことです。建築に使用する木材は、水分が多すぎると反りや曲がりなど、変形の原因になることがあり、あらかじめ乾燥させた、含水率の低い木材を用います。乾燥させる方法は2つの手法があります。1つは釜などに入れて人工乾燥させる方法で、これはKiln Dry Woodの略でKD材と呼ばれ、もう1つは、天然乾燥させる方法で、こちらはAir Driedの頭文字からAD材と呼ばれます。反対に、乾燥の処理を行なっていない木材はグリーン材と呼ばれます。人為的に乾燥させた木材は、木材の内部まで均質に乾燥させることができるため、寸法精度が良くなりますが、脂分が抜けてつやが失われます。自然乾燥では、つやは出るが半年以上かかり、曲がりや割れが起きやすいのが難点です。
乾燥材の種類
乾燥材の種類
乾燥材には、人工乾燥材と天然乾燥材の2種類があります。人工乾燥材は、乾燥機で強制的に乾燥させた木材で、KD材と呼ばれます。KDとは、KilnDryWoodの略で、乾燥機を意味します。人工乾燥材は、比較的短い時間で乾燥させることができるため、大量生産に向いています。また、人工乾燥材は、乾燥機の中で均一に乾燥させることができるため、寸法精度が良く、反りや曲がりなどの変形が少ないという特徴があります。一方、天然乾燥材は、自然の風や日光によって乾燥させた木材で、AD材と呼ばれます。ADとは、AirDriedの略で、自然乾燥を意味します。天然乾燥材は、人工乾燥材よりも乾燥させるのに時間がかかりますが、木材自体の風合いを残すことができます。また、天然乾燥材は、人工乾燥材よりもつやがあり、耐朽性に優れているという特徴があります。
人工乾燥と自然乾燥の違い
人工乾燥と自然乾燥の違い
人工乾燥と自然乾燥は、それぞれ木材を乾燥させる方法です。人工乾燥は、釜などに入れて木材を高温で乾燥させる方法で、短期間で乾燥させることができます。一方、自然乾燥は、木材を屋外に置いて自然に乾燥させる方法で、長期間かかります。
人工乾燥では、木材の内部まで均質に乾燥させることができるため、寸法精度が良くなります。しかし、脂分が抜けてつやが失われるという欠点があります。一方、自然乾燥では、つやは出るものの、半年以上かかり、曲がりや割れが起きやすいという欠点があります。
人工乾燥と自然乾燥のどちらを選ぶかは、木材の種類や用途によって異なります。寸法精度が求められる場合は人工乾燥が適しており、つやが求められる場合は自然乾燥が適しています。
乾燥材を使うメリット・デメリット
建築用語の「乾燥材」とは、天然あるいは人工的に所定の含水率まで乾燥させた木材のことです。建築に使用する木材は、水分が多すぎると反りや曲がりなど、変形の原因になることがあるため、あらかじめ乾燥させた、含水率の低い木材を用いるのが一般的です。
乾燥材を使うメリットとしては、寸法精度が良くなること、腐りにくくなり耐久性が高まること、シロアリやその他の害虫から木材を守る効果があることなどが挙げられます。また、乾燥材は天然乾燥材と人工乾燥材の2種類に分けられます。天然乾燥材は、木材を自然な風や日差しで乾燥させる方法で、人工乾燥材は、釜などに入れて人工的に乾燥させる方法です。
人工乾燥材は、天然乾燥材よりも早く乾燥させることができ、また、木材の内部まで均質に乾燥させることができるため、寸法精度が良くなります。しかし、人工乾燥材は、脂分が抜けてつやが失われるというデメリットもあります。一方、天然乾燥材は、つやが出るというメリットがありますが、半年以上かかり、曲がりや割れが起きやすいというデメリットもあります。
乾燥材の選び方
乾燥材の選び方
乾燥材の種類と特徴を理解した上で、乾燥材を選ぶ際は、以下のようなポイントに注意しましょう。まず、使用する目的や場所に適した乾燥材を選ぶことが大切です。屋外で使用する場合は、腐食や割れに強い乾燥材、屋内であれば防虫や防カビに強い乾燥材を選ぶとよいでしょう。また、乾燥材の含水率も重要なポイントです。含水率が高いほど木材は反ったり曲がったりしやすくなるため、使用目的に合わせて最適な含水率の乾燥材を選びましょう。さらに、乾燥材の表面の品質にも注意が必要です。表面に傷や割れがある乾燥材は強度が弱いため、使用を避けるようにしましょう。乾燥材を選ぶ際には、これらの点を考慮して、最適なものを選ぶようにしましょう。