建築用語『壁組』について
建築物研究家
『壁組』とは、ツーバイフォー工法でできた壁全体の構造、またはそれができあがるまでの工程のことです。
建築を知りたい
ツーバイフォー工法とは、2×4インチの断面の木材で作られた枠組みに、構造用合板を釘打ちし木製パネルを組み合わせ、壁、床、天井などの面を構成して六面体を組み立てていく方法のことですか?
建築物研究家
その通りです。ツーバイフォー工法は、構造部材が規格化されているためばらつきが少なく、工期が比較的短期であり、在来工法よりも構造材が湿度に影響されにくいです。
建築を知りたい
壁組は、ツーバイフォー工法の利点である構造上耐久性、断熱性、機密性、耐風性、耐震性、耐火性に貢献しているのですね。
壁組とは。
壁組とは、ツーバイフォー工法で建てられた木の壁全体の構造を指す言葉です。柱や筋交いなど壁面を構成する部材をまとめて壁組と呼びます。ツーバイフォー工法は、主に2×4インチの木材で枠組を作り、その中に構造用合板を取り付けて木製パネルの面を作り、それを組み立てていく工法です。構造部材が規格化されているためばらつきが少なく、工期も短くなります。また、木の壁が多いことで構造上耐久性、断熱性、機密性、耐風性、耐震性、耐火性に優れているといった利点があります。日本の木造住宅では、間柱、構造柱、筋交いなどの壁面を作る部分の部材を、まとめて壁組と呼んでいます。その他には、「小屋組」「床組」などがあります。
ツーバイフォー工法とは
ツーバイフォー工法とは、別名「枠組壁工法」もしくは「2×4工法」と呼ばれる建築工法のことです。 特に北米には古く17世紀にさかのぼる工法で、日本には1970年代に初めて輸入されました。
ツーバイフォー工法の構造部材は、基本的に2×4インチの断面の木材でできた枠組みに、構造用合板を釘打ちし、木製パネルを組み合わせることで、壁、床、天井などの面を構成し六面体を組み立てていく方法です。ツーバイフォー工法では、住宅を形作る構造部材が規格化されているので、木材のばらつきが少ないというメリットがあります。そのため、工期が比較的短いという特徴もあります。
またツーバイフォー工法では、構造材が在来工法よりも湿度に影響されにくいという利点があります。木材は吸湿することで膨張し、乾燥することで収縮する性質がありますが、ツーバイフォー工法では構造用合板が木材を保護しているため、湿気の影響を受けにくいのです。
その他、壁材が多いことから、構造上耐久性、断熱性、気密性、耐風性、耐震性、耐火性に優れているというメリットがあります。
壁組の構造
壁組の構造は、ツーバイフォー工法において、2×4インチの断面を持つ木製の枠組みに構造用合板を釘打ちして木製の壁パネルを組み合わせ、壁面を形成する構造です。この壁パネルは、床組と天井組とともに六面体を構成し、建物の構造を支える役割を果たします。
ツーバイフォー工法は、構造部材が規格化されており、ばらつきが少ないため、工期が比較的短く、在来工法よりも構造材が湿度の影響を受けにくいという特徴があります。また、壁材が多いことから、構造上、耐久性、断熱性、機密性、耐風性、耐震性、耐火性に優れているという利点があります。
壁組の工程
壁組とは、ツーバイフォー工法でできた壁全体の構造、またはそれができあがるまでの工程のことです。 日本の伝統的な木造住宅の構造部材のうち、間柱、構造柱、筋交いなどの壁面(側面)を作る部分の部材を、まとめて壁組と呼びます。その他には、「小屋組」「床組」などがあります。
ツーバイフォー工法は、「枠組壁工法」「2×4工法」とも呼ばれ、基本的に2×4インチの断面の木材で作られた枠組みに、構造用合板を釘打ちし木製パネルを組み合わせ、壁、床、天井などの面を構成して六面体を組み立てていく工法です。構造部材が規格化されているためばらつきが少なく、工期が比較的短いという特徴があります。
また、在来工法よりも構造材が湿度に影響されにくいというメリットもあります。さらに、壁材が多いといったことから、構造上耐久性、断熱性、機密性、耐風性、耐震性、耐火性に優れているといった利点があります。
壁組は、大きく分けて以下の工程で施工されます。
1. 基礎工事
2. 土台敷き
3. 床組み
4. 壁建て
5. 屋根工事
6. 仕上げ工事
壁組のメリット
壁組のメリットは、構造上耐久性、断熱性、機密性、耐風性、耐震性、耐火性に優れていることです。
ツーバイフォー工法は、構造部材が規格化されているためばらつきが少なく、工期が比較的短期であり、在来工法よりも構造材が湿度に影響されにくい特徴があります。また、壁材が多いといったことから、構造上耐久性、断熱性、機密性、耐風性、耐震性、耐火性に優れているという利点があります。
ツーバイフォー工法は、耐久性、断熱性、機密性に優れているため、住宅の寿命を延ばし、光熱費を削減することが可能です。また、耐風性、耐震性、耐火性に優れているため、地震や台風などの災害にも強く、火災の発生を防ぐことができます。
壁組のデメリット
壁組のデメリット
壁組のデメリットは、在来工法よりも耐火性に劣るという点があげられます。これは壁組が2×4インチの小さな木材を組み合わせて作られているため、火災が発生した場合、木材が燃焼しやすくなってしまうからです。また、壁組は断熱材を充填して使用することが多いですが、断熱材の種類や施工方法によっては、断熱性能が十分に発揮されない場合もあります。そのため、壁組住宅を検討する際には耐火性や断熱性能について、十分に確認する必要があります。