コンクリート造

コンクリート造

コンクリート造の特徴

コンクリート造とは、建物の構造のひとつで、一般的には鉄筋コンクリート造、RC構造と呼ばれています。コンクリート造は、鉄筋の骨組みにコンクリートを流し込んで施工し、低層の建築では鉄筋コンクリート造、中高層の建築ではSRCという鉄骨鉄筋コンクリート造が多いです。コンクリート造は、高い耐火性や耐震性、そして円形や方形など、設計の自由性などの特徴が挙げられます。一方、工期が長く、建物の建設費の他、地盤によっては基礎工事などの費用が割高になるといった欠点もあります。コンクリート造には、プレキャスト工法という物があり、これは、コンクリート板を工場生産し、現場で組み立てるプレハブのような物で、工期や建物の乾燥時間の短縮に効果があります。

コンクリート造のメリット

コンクリート造のメリットは、その耐久性と汎用性にあります。コンクリートは、火災や地震に強く、また、コンクリート造の建物は、設計の自由度が高いため、さまざまな形状や規模の建物に使用できます。さらに、コンクリート造の建物は、鉄筋コンクリート造やSRC造であれば、耐火性や耐震性に優れており、火災や地震の際に倒壊するリスクが低くなります。また、コンクリート造の建物は、工期が長く、建物の建設費がかかる場合がありますが、プレキャスト工法を用いれば、工期や建物の乾燥時間の短縮に効果があります。プレキャスト工法とは、コンクリート板を工場生産し、現場で組み立てるもので、プレハブのようなものです。この工法を用いることで、工期や建物の乾燥時間を短縮することができます。

コンクリート造のデメリット

コンクリート造のデメリットは、工期が長く、建物の建設費の他、地盤によっては基礎工事などの費用が割高になることが挙げられる。コンクリートは、固まるまでに時間がかかるため、工期が長くなり、その間に人件費や資材費がかかってしまう。また、コンクリート造は、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造などのように、鉄骨を組み立てる必要がないため、基礎工事の費用が割高になる場合がある。さらに、コンクリート造は、重たい構造のため、地盤が弱い場合は、地盤改良工事が必要になることがあり、その費用も割高になる。

コンクリート造の施工方法

コンクリート造の施工方法は、コンクリートの打設方法によって、「現場打ちコンクリート造」、「プレキャストコンクリート造」、「現場打ちコンクリート造とプレキャストコンクリート造を併用するハイブリッドコンクリート造」の3つに大きく分けられます。

現場打ちコンクリート造は、型枠を組み、その中に鉄筋を配置してコンクリートを流し込む方法です。型枠を組み、鉄筋を配置するまでの作業が完了すれば、コンクリートを流し込むことで一気に構造体を構築できるため、工期が短く、コストも抑えられるのが特徴です。一方、コンクリートの乾燥に時間がかかるため、完成まで長い時間がかかります。

プレキャストコンクリート造は、工場でコンクリートを成型したプレキャストコンクリート板を現場に搬入し、組み立てる方法です。現場打ちコンクリート造よりも工期が短く、コストも抑えられるのが特徴です。しかし、工場でプレキャストコンクリート板を成型するため、設計の自由度が制限されます。

ハイブリッドコンクリート造は、現場打ちコンクリート造とプレキャストコンクリート造を併用した方法です。現場打ちコンクリート造で構築する部分と、プレキャストコンクリート造で構築する部分の2つに分けて、それぞれ最適な方法で施工します。これにより、工期とコストの削減、設計の自由度の向上を図ることができます。

コンクリート造の利用例

コンクリート造は、住宅、ビル、橋梁、トンネル、ダムなど、幅広い建築物に使用されている。コンクリート造の住宅は、一般的に鉄筋コンクリート造であり、耐火性や耐震性に優れている。コンクリート造のビルは、中高層建築が多く、オフィスビル、ホテル、マンションなどとして利用されている。コンクリート造の橋梁は、河川や道路をまたぐ橋梁として多く使用されており、耐久性に優れている。コンクリート造のトンネルは、山や丘陵を貫くトンネルとして多く使用されており、安全性に優れている。コンクリート造のダムは、河川の水を貯水するダムとして多く使用されており、洪水防止や発電に貢献している。