壁式構造:柱と梁に頼らない強固で低コストの建築法

壁式構造:柱と梁に頼らない強固で低コストの建築法

建築物研究家

壁式構造とは、どのような構造ですか?

建築を知りたい

壁式構造とは、躯体にかかる力を柱や梁ではなく壁で支える構造のことです。

建築物研究家

壁式構造は、どのような建物に使用されることが多いですか?

建築を知りたい

壁式構造は、主に5階以下の中低層階鉄筋コンクリート・マンションなどの集合住宅に用いられます。

壁式構造とは。

壁式構造とは、建物の荷重を柱や梁ではなく壁で支える構造で、壁構造とも呼ばれます。鉄筋コンクリート造に多く見られ、壁や床板などの平面的な構造材の組み合わせで構成されています。柱がなく、面だけでできた箱状の骨組みになっており、全体で躯体を支え、床と壁が接合しているため、軸組構造よりもコストが低く、強固であることが多くあります。壁式構造は、壁式鉄筋コンクリート構造、壁式コンクリートブロック構造などに分類され、主に5階以下の中低層階鉄筋コンクリートの集合住宅などに用いられます。室内に柱や梁がないため、室内を広く使用することができます。ただし、構造上、壁はある程度の量が必要なため、窓などの開口部の取り方が限定されやすくなります。

壁式構造とは?

壁式構造とは?

建築用語の「壁式構造」は、躯体にかかる力を柱や梁ではなく壁で支える構造のことである。「壁構造」とも呼ばれる。鉄筋コンクリート造で、壁や床板などの平面的な構造材の組み合わせでできており、柱がなく面だけでできた箱状の骨組みになっている。面全体で躯体を支え、床と壁が接合している構造のため、軸組構造と比べてコストが低く強固である場合が多い。「壁式構造」は壁式鉄筋コンクリート構造、壁式コンクリートブロック構造などに分類され、主に5階以下の中低層階鉄筋コンクリート・マンションなどの集合住宅に用いられる。室内に柱や梁がないため、室内を広く使用することが可能である。構造上、ある程度の壁量が必要なため、窓などの開口部の取り方が限定されやすくなる。

壁式構造の特徴

壁式構造の特徴

壁式構造とは、躯体にかかる力を柱や梁ではなく、壁で支える構造のことです。鉄筋コンクリート造で、壁や床板などの平面的な構造材の組み合わせでできており、柱がなく、面だけでできた箱状の骨組みになっています。面全体で躯体を支え、床と壁が接合している構造のため、軸組構造と比べてコストが低く、強固である場合が多いです。

壁式構造には、壁式鉄筋コンクリート構造、壁式コンクリートブロック構造などがあり、主に5階以下の中低層階鉄筋コンクリート・マンションなどの集合住宅に用いられます。室内に柱や梁がないため、室内を広く使用することが可能です。構造上、ある程度の壁量が必要なため、窓などの開口部の取り方が限定されやすくなります。

壁式構造のメリット・デメリット

壁式構造のメリット・デメリット

壁式構造のメリット

壁式構造は、柱や梁に頼らずに壁で躯体を支えるため、軸組構造に比べてコストが低く、強固な場合が多いです。また、室内に柱や梁がないため、室内を広く使用することが可能で、自由度の高い間取りが可能です。さらに、壁式構造は鉄筋コンクリート造で、耐震性にも優れているため、地震が多い日本でも安心して暮らすことができます。

壁式構造のデメリット

一方で、壁式構造は、ある程度の壁量が必要なため、窓などの開口部の取り方が限定されやすくなります。そのため、採光や通風を確保することが難しく、暗く、風通しの悪い部屋になりやすいというデメリットがあります。また、壁式構造は重量が重いため、地震の際に揺れやすくなるというデメリットもあります。

壁式構造の施工方法

壁式構造の施工方法

壁式構造の施工方法は、まず、基礎工事をします。このとき、鉄筋とコンクリートでできた「壁式基礎」を築きます。壁式基礎とは、壁のように立ち上がっている基礎のことです。壁式基礎の上に、壁式構造の骨組みを組み立てるのですが、この骨組みは、鉄筋とコンクリートでできています。この骨組みを「壁式鉄筋コンクリート骨組み」といいます。壁式鉄筋コンクリート骨組みを組み立てるときは、まず、鉄筋を組み立てるのですが、この鉄筋は、壁式基礎にアンカーボルトで固定します。鉄筋を組み立てたら、コンクリートを打設します。コンクリートを打設したら、養生します。養生とは、コンクリートを硬化させることです。養生が終わったら、壁式構造の骨組みが完成します。

壁式構造の適用例

壁式構造の適用例

壁式構造の適用例

壁式構造は、主に5階以下の中低層階鉄筋コンクリート・マンションなどの集合住宅に用いられる。壁式構造を採用することで、柱や梁が室内にないため開放的な空間を作り出すことができる。また、壁式構造は軸組構造に比べて耐震性が高いため、地震の多い日本では広く普及している。

壁式構造を採用した建物としては、東京都にある「代々木ゼミナールビル」が挙げられる。代々木ゼミナールビルは、地上17階、地下1階建ての建物で、壁式鉄筋コンクリート構造を採用している。壁式鉄筋コンクリート構造は、壁式構造の一種で、壁を鉄筋コンクリートで造ることで高い耐震性を実現している。

代々木ゼミナールビルは、1970年に竣工し、現在でも多くの学生が利用している。壁式鉄筋コンクリート構造を採用したことで、柱や梁が少なく、開放的な空間を実現している。また、高い耐震性も備えているため、地震の多い日本では広く普及している。