建築用語『額縁』の特徴と種類

建築用語『額縁』の特徴と種類

建築を知りたい

『額縁』とは、窓などに使われる四方を囲んでいる細い材のことですか?

建築物研究家

その通りです。開口部に対する見切りの役割を持っており、絵画用の額縁のようになっていることから呼ばれています。

建築を知りたい

窓の場合には、下面がないものがあるけど、あれも同様に『額縁』と呼ぶんですか?

建築物研究家

はい。窓枠や出入り口枠と呼ばれることもありますが、基本的には固定タイプと調整剤を組み合わせたケーシング枠が使われ、大壁に用いられることが多く、意匠を重視した設計によく見られます。

額縁とは。

「額縁」とは、窓などの開口部を覆うために使われる細い材料のことです。絵画を入れる額縁に似ていることからそう呼ばれています。窓の額縁は、下面がないものもありますが、それでも額縁と呼ばれます。また、窓枠や出入り口枠とも呼ばれます。

基本的には、固定タイプと調整剤を組み合わせたケーシング枠が使われます。大壁に用いられることが多く、意匠を重視した設計によく見られます。化粧枠として使われているため、サッシを直接見せるのではなく、空間にマッチさせつつ重厚に見せることができます。金属感を出さずに済むため、壁との収まりを良くすることもできるので、意図的に用いられることも多いです。

『額縁』の歴史

『額縁』の歴史

額縁の歴史は古く、古代エジプトの壁画に見られる建造物の開口部に、額縁のような枠が描かれているのが確認できます。また、古代ギリシャやローマの建築物にも、額縁によく似た装飾が施されているものが多く見られます。

その後、中世のヨーロッパでは、ゴシック建築の台頭とともに、ステンドグラスの窓が流行しました。ステンドグラスの窓は、その重さを支えるために、頑丈な額縁が必要とされ、結果として、額縁の装飾がより精巧なものへと進化していきました。

ルネサンス期になると、額縁はさらに装飾的なものとなり、絵画の額縁としてだけでなく、建築物の開口部の装飾としても用いられるようになりました。この時代の額縁は、彫刻や絵画などの装飾が施された、非常に豪華なものが多く見られます。

バロック期になると、額縁はさらに大きく、装飾的になりました。バロック建築の代表的な建物であるサン・ピエトロ大聖堂のファサードには、巨大な額縁が施されており、その豪華さは圧倒的です。

近代に入ると、額縁はよりシンプルで機能的なものへと変化していきました。現代の建築物では、額縁はほとんど装飾的な意味を持たず、開口部を覆うための実用的な部材となっています。しかし、一部の建築家の中には、額縁を意匠的に用いて、建物に個性を持たせるという試みも行われています。

『額縁』の役割

『額縁』の役割

近年、住宅の開口部では、窓のサッシをむき出しにせずに、建物の壁や開口部の見栄えを良くするために額縁が利用されてきています。額縁は、窓や出入り口の周りを囲む細い材のことで、窓枠や出入り口枠とも呼ばれます。開口部の見切りとしての役割を果たしており、絵画用の額縁に似ていることからそのように呼ばれています。

額縁には、大きく分けて2つのタイプがあります。固定タイプと調整剤を組み合わせたケーシング枠です。固定タイプは、窓や出入り口のサイズに合わせて作られた枠で、調整剤を組み合わせたケーシング枠は、窓や出入り口のサイズに合わせて調整できる枠です。このうち、ケーシング枠は窓や出入り口の枠に化粧枠として使われることが多く、サッシを直接見せるのではなく、空間にマッチさせつつ重厚に見せることができます。

『額縁』の種類

『額縁』の種類

『額縁』の種類

額縁は、窓や出入り口などの開口部を囲む細い材のことです。開口部に対する見切りの役割を持っており、絵画用の額縁のようになっていることから呼ばれています。窓の場合には、下面がないものがありますが、これも同様に額縁と呼びます。窓枠や出入り口枠と呼ばれることもあります。

額縁の種類は、大きく分けて固定タイプと調整剤を組み合わせたケーシング枠の2つがあります。固定タイプは、額縁を窓枠に直接取り付けて固定するタイプです。ケーシング枠は、額縁と窓枠の間に調整剤を挟んで取り付けるタイプです。調整剤を挟むことで、額縁と窓枠の隙間を調整することができます。

額縁は、大壁に用いられることが多く、意匠を重視した設計によく見られます。化粧枠として使われていることによって、サッシを直接見せるのではなく、空間にマッチさせつつ重厚に見せることもできるようになります。金属感を出さずに済むため、壁との納まりを良くすることもできることから、意図的に用いられることも多いです。

『額縁』のデザイン

『額縁』のデザイン

『額縁』のデザイン

『額縁』のデザインは、建物の外観に大きな影響を与えます。『額縁』を装飾したり、色を変えたりすることで、建物の印象をガラリと変えることができます。『額縁』のデザインは、建物の外観だけでなく、室内の雰囲気にも影響を与えます。『額縁』を大きくしたり、小さくしたりすることで、室内の明るさを調整することができます。『額縁』をデザインするときは、建物の外観や室内の雰囲気を考慮することが大切です。