床柱とは?その役割や種類をご紹介

床柱とは?その役割や種類をご紹介

建築物研究家

床柱とは、床の間の脇に使われている飾り柱のことです。

建築を知りたい

床柱は、床の間の構成上、その中心となる柱のことですか?

建築物研究家

はい、その通りです。床柱のサイズは、和室の広さによって決まり、広い和室には大きな床柱を使用します。

建築を知りたい

なるほど、床柱は和室全体の調和を決めるポイントになるのですね。

床柱とは。

床柱とは、床の間の脇に使われる飾り柱のことです。床の間の中心になる柱で、そのサイズは和室の広さによって決まります。広い和室には大きな床柱を使用します。床柱は和室全体の調和を決めるポイントとなるため、材質や木目などにこだわった物が多いです。

書院建築では、他の柱と同種の角柱を使うことが多いですが、絞り丸太などの丸柱が使われることもあります。床の間を部屋の中央にしつらえた場合、床柱は床の間の両側に1本ずつ設置されます。しかし、多くの場合、床の間は部屋の南側に寄せられるため、その場合は、床柱は部屋の中央側に1本設置されます。

格式の高い床の間では、桧の正角大面取りの床柱を用い、一般の住宅においては、黒檀、紫檀、桧の突板貼りなどを用います。

床柱の役割と由来

床柱の役割と由来

床柱とは、床の間の脇に使われている飾り柱で、床の間の構成上、その中心となる柱のことです。

床柱の役割は床の間を引き立たせ、和室全体の調和をとることにあります。書院建築では、他の柱と同種の角柱を使うことが多いですが、絞り丸太などの丸柱が使われることもあります。床の間を部屋の中央にしつらえた場合、床柱は床の間の両側に1本ずつ立てるのが一般的ですが、多くは床の間は部屋の南側に寄せられるので、その場合は、床柱は部屋の中央側に1本配されます。

床柱の由来は古く、平安時代に遡ります。当時は権力者が居室の床を一段高くして寝起きする習慣があり、その床の一部に床柱を設けたのが始まりとされています。その後、床柱は武家住宅や町家にも広まり、江戸時代には庶民の間でも一般的になりました。

また、床柱は和室において重要な役割を果たしています。床の間を引き立たせ、和室全体の調和をとる役割があり、書院造りでは、他の柱と同種の角柱を使うことが多いですが、絞り丸太などの丸柱が使われることもあります。床柱は、単に装飾的な要素として使用されるだけでなく、床の間の構成上重要な役割を果たしています

床柱の種類と素材

床柱の種類と素材

床柱の種類と素材

床柱は、丸柱と角柱の2種類があります。丸柱は、木材をそのまま丸く削ったもので、角柱は、木材を四角く加工したものです。丸柱は、柔らかく優しい雰囲気のある和室に、角柱は、すっきりとしたモダンな雰囲気のある和室に適しています。

床柱の素材としては、桧、黒檀、紫檀、突板貼りなどがあります。桧は、耐久性が高く、木目が美しいことから、床柱によく使用されます。黒檀は、重厚感があり、高級感のある床柱になります。紫檀は、赤紫色が特徴的で、華やかな雰囲気のある床柱になります。突板貼りとは、合板の表面に薄く木材を貼りつけたもので、コストを抑えることができます。

床柱のサイズは、和室の広さによって決まります。一般に、和室の広さが10畳未満の場合、床柱の太さは約10cm、和室の広さが10畳以上の場合、床柱の太さは約12cmとなります。また、床柱の高さは、床の間の高さによって決まり、床の間の高さは約90cm~110cmとなります。

床柱のサイズと選び方

床柱のサイズと選び方

床柱のサイズは、和室の広さに応じて決まります。 広い和室には大きな床柱を使用し、狭い和室には小さな床柱を使用します。 また、床柱の材質や木目にもこだわりましょう。床柱は和室全体の調和を決めるポイントとなるため、他の柱とは異なる材質や木目を使用することが多いです。書院建築では、他の柱と同種の角柱を使うことが多いですが、絞り丸太などの丸柱が使われることもあります。床柱の形状は、角柱と丸柱の2種類があります。角柱は、四角形の柱で、丸柱は、円形の柱です。角柱はよりフォーマルな印象を与えるため、格式の高い床の間で使用されることが多いです。丸柱はよりカジュアルな印象を与えるため、一般家庭で使用されることが多いです。

床柱と床の間の関係

床柱と床の間の関係

床柱は、床の間を構成する上で欠かせない要素です。 床柱は、床の間の脇に使われる飾り柱であり、床の間の中心となる柱です。床柱のサイズは、和室の広さによって決まり、広い和室には大きな床柱を使用します。床柱は、和室全体の調和を決めるポイントとなるため、材質や木目などにこだわった物が多いです。

床の間を部屋の中央にしつらえた場合、床柱は床の間の両側に1本ずつ配置されますが、多くは床の間は部屋の南側に寄せられるため、その場合は、床柱は部屋の中央側に1本配置されます。 格式の高い床の間では、桧の正角大面取りの床柱を用い、一般の住宅においては、黒檀、紫檀、桧の突板貼りなどを用います。

床柱の手入れとメンテナンス

床柱の手入れとメンテナンス

床柱の手入れとメンテナンス

床柱は、和室の雰囲気を左右する重要な要素です。そのため、定期的に手入れやメンテナンスを行うことが大切です。床柱の手入れを怠ると、傷んだり、汚れが目立ったりして、和室全体の印象を損ねてしまいます。床柱の手入れは、柔らかい布で乾拭きするのが基本です。埃や軽い汚れは、これだけで落とすことができます。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた水で拭き、その後乾拭きします。床柱に傷がついてしまった場合は、補修が必要です。補修は、専門業者に依頼するのが一番ですが、自分で補修することも可能です。補修方法は、傷の程度によって異なりますが、一般的には、傷をやすりで削って、パテで埋めるという方法がとられます。床柱は、和室の雰囲気を左右する重要な要素です。定期的に手入れやメンテナンスを行い、和室の美しさを保ちましょう。