手水鉢とは?その歴史や種類、茶道の役割をご紹介

手水鉢とは?その歴史や種類、茶道の役割をご紹介

建築物研究家

手水鉢とは、簡単に言うと何でしょうか?

建築を知りたい

手洗い用の水が入った鉢のことですね。

建築物研究家

手水鉢は、茶室の露地や茶庭に設けられていることが多いですが、それ以外にもどんな場所で見られるでしょうか?

建築を知りたい

散水風景式庭園にも用いられます。

手水鉢とは。

・手水鉢とは、茶室の露地や茶庭に設けられている石作りの水鉢のこと。散水風景式庭園にも用いられます。

・手水鉢はもともと、神前や仏前で口をすすぐために作られたもので、身を清めるために置かれていました。

・茶の湯に取り入れられたのは、千利休の時代のこと。その後、蹲踞(そんきょ、そんこ)と呼ばれる独特の様式に発展しました。

・手水鉢にはさまざまな形があり、富士山型や一文字型は自然石を用いて作られます。

・捨てられた灯篭や塔なども、茶道のわび・さびの精神に基づいて、手水鉢として使われるようになりました。

手水鉢とは?

手水鉢とは?

手水鉢とは、茶室の露地や茶庭に設けられた、手洗い用の水が入った鉢のことです。石造りのものが多いですが、中には陶器や金属でできたものもあります。手水鉢は、もともとは神前や仏前で口をゆすぐために作られたもので、口をゆすぐことで身を清めるために置かれていました。これが茶の湯にも取り入れられるようになったのは、千利休の時代のことです。茶室の露地では、蹲踞(そんきょ、そんこ)と呼ばれる独特の様式に発展していき、茶の湯の発展と関係が深いものです。手水鉢には様々な形があり、富士山型や一文字型などは自然石を用いて作られています。また、捨てられてしまった灯篭や塔なども利用されて、手水鉢として使われるようになりました。これは、茶道のわび・さびということが大いにかかわっています。

手水鉢の歴史

手水鉢の歴史

茶の湯の歴史とともに発展していった手水鉢

手水鉢は、茶室の露地や茶庭に設けられている石づくりの水鉢で、茶の湯の作法である手洗いを行うために使われます。もともとは神前や仏前で口をゆすぐために作られたもので、口をゆすぐことで身を清めるために置かれていたのが始まりです。

手水鉢が茶の湯に取り入れられるようになったのは、千利休の時代のこと。利休は手水鉢を単なる水鉢としてではなく、茶室の空間を演出する重要な道具として捉えました。そして、蹲踞(そんきょ、そんこ)と呼ばれる独特の様式に発展させました。

蹲踞は、手水鉢の前で腰を落とし、ひざを立てて座る姿勢のこと。この姿勢をとることで、身心を清め、茶室に入る準備を整える意味があります。蹲踞は、茶の湯の発展とともに、様々な様式が生まれ、現在では、富士山型や一文字型など、様々な形を見ることができます。

手水鉢は、様々な石材で作られており、その形も様々です。自然石を用いて作られる富士山型や一文字型は、自然の景観を連想させるような趣があります。また、捨てられてしまった灯篭や塔なども、手水鉢として使われるようになりました。これは、茶道のわび・さびという考え方が関係しています。わび・さびとは、簡素で質素な美しさのこと。捨てられた灯篭や塔を再利用することで、わび・さびの趣を表現することができます。

手水鉢は、茶室の空間を演出する重要な道具であり、茶の湯の歴史とともに発展してきました。様々な形や材質の手水鉢があり、それぞれに趣があります。茶室を訪れる際には、ぜひ手水鉢にも注目してみてください。

手水鉢の種類

手水鉢の種類

手水鉢の種類

手水鉢には、様々な種類があります。代表的なものとしては、富士山型、一文字型、舟型、蹲踞型などがあります。富士山型は、富士山に見立てた形で、自然石で作られることが多いです。一文字型は、長方形の形状で、比較的シンプルなデザインです。舟型は、船の形に似ていて、自然石や石材で作られます。蹲踞型は、茶室の露地や茶庭に設けられることが多いもので、正方形や円形など、様々な形があります。

手水鉢の役割

手水鉢の役割

手水鉢は、茶室の露地や茶庭に設けられた、手洗い用の水が入った鉢のことです。元々は、神前や仏前で口をゆすぐために作られたもので、口をゆすぐことで身を清めるために置かれていました。これが茶の湯にも取り入れられるようになったのは、千利休の時代のことです。茶道では、茶室に入る前に手水鉢で手と口を清めるという作法があり、これは「手水を使う」と呼ばれています。手水を使うことで、心身を清め、茶室に入る準備を整える意味があります

手水鉢の役割は、茶室に入る前に清めるためだけでなく、茶室の景観を美しくするためにも重要な意味があります。手水鉢は、茶室の庭に趣のある雰囲気を添え、茶室全体の美しさを引き立てる存在となっています。

手水鉢の作法

手水鉢の作法

手水鉢の作法とは、手水鉢の使い方や礼儀作法のことです。手水鉢は、茶室の露地や茶庭に設けられている水鉢で、茶道においては、茶室に入る前に口をすすぎ、手を清めるために用いられます。手水鉢の作法には、いくつかの決まりごとがあり、茶室に入る前には、必ず手水鉢で口をすすぎ、手を清めることが基本です。

手水鉢の使い方には、決まった作法があり、まず、手水鉢の前に立ち、柄杓(ひしゃく)を手にとって、柄杓の柄の部分を右手で持ち、先端を左手で添えます。次に、柄杓を水鉢に沈め、水をすくい上げます。
柄杓から水を飲み干したら、柄杓を水鉢に戻し、柄杓の後を水で清めます。最後に、柄杓を元の位置に戻し、手水鉢の前で一礼して終了します。