根がらみとは?木造建築の床の強度を強固にする部材

根がらみとは?木造建築の床の強度を強固にする部材

建築を知りたい

先生、「根がらみ」って何ですか?

建築物研究家

「根がらみ」とは、床束を固めるために用いられる横木のことだよ。倒れたりしないように組まれた部材をさす。

建築を知りたい

床束を固めるために使うんですね。なぜ釘で留めることが多いんですか?

建築物研究家

断面欠損を避けるためだよ。束自体に貫通させると、断面が弱くなってしまうからね。また、根がらみには多くの貫材が使われるので、根がらみ貫と呼ばれることもあるよ。

根がらみとは。

「根がらみ」とは、床束を固定するために床束間に使われる横木のことです。昔は床下が高いため、床束の強度を高めるために、根がらみ貫が使われていました。しかし、最近では床下が低くなってきたため、根がらみ貫はほとんど使われなくなりました。

根がらみの概要と役割

根がらみの概要と役割

根がらみとは、床束を固めるために用いられる横木のこと。 倒れたりしないように組まれた部材のことだ。束自体に貫通させるのではなく釘で留めることが多いのは、断面欠損を避けるためであり、その多くに貫材が使われるため根がらみ貫と呼ばれる。床束間に相互に渡して用いるが、これだけでは体力不足になる束が高い状態の場合、筋交いをかねることもあるほど重要になることもある。根がらみは、かつては床下が高かったため、必要不可欠な存在であった。しかし、だんだんと床が下がってきているため、使用の頻度は減少傾向にある。これは、独立基礎だったために高くされていったが、床下にはコンクリートが打設されるようになったことで、床が下がり使う必要自体がなくなったことが原因だ。

根がらみの用途

根がらみの用途

根がらみの用途
根がらみは主に床束を固め、倒れたりしないように組まれた部材を指します。根がらみ自体は束自体に貫通させるのではなく、釘で留められることが多いのは、断面欠損を避けるためとされています。また、根がらみの多くは貫材が使われているため、根がらみ貫と呼ばれます。根がらみは通常、床束間に相互に渡して用いられますが、床束が高く、体力不足な状態の場合、筋交いをかねることもあるほど重要になります。

根がらみが使われた理由

根がらみが使われた理由

根がらみが使われた理由は、床下が十分に高かった時代には、根がらみは床を支えるために必要不可欠な部材でした。床下が高いことで、湿気や害虫から床を守る効果があり、また、床下の空間を有効活用することもできました。

しかし、近年では床下が下がってきており、根がらみの使用頻度は減少傾向にあります。これは、独立基礎だったために床下が高くなっていましたが、床下にはコンクリートが打設されるようになったことで、床が下がったためです。コンクリートは湿気や害虫に強く、また、床下の空間を有効活用することもできるため、根がらみを使う必要性がなくなったのです。

根がらみが使われなくなった理由

根がらみが使われなくなった理由

根がらみが使われなくなった理由

かつて、日本の住宅は独立基礎が採用されており、その結果床が高くなっていました。そのため、根がらみは床を支えるために必要不可欠な存在でした。しかし、近年では、床下にはコンクリートが打設されることが多くなり、床が下がってきています。そのため、根がらみを使う必要がなくなりました。また、根がらみを固定する釘が断面欠損の原因となるため、根がらみ自体が使われなくなってきました。