建築用語『バスタブ』とは？

建築用語『バスタブ』とは？

バスタブの定義

バスタブとは、浴室に取り付けられる浴槽のことです。一般的には、ホーローやステンレス、FRPでできていることが多いですが、人造大理石やタイルなどもあります。中にはバスタブ自体を金メッキした物もありますが、あまりに熱伝導が高くなると、快適に過ごすことができません。

日本のバスタブは、足を伸ばして肩までつかれる深いタイプが一般的です。しかし、海外ではそこまで深い物は少なく、足がのばしきれる物は、入浴という文化の違いからあまり見かけることがありません。

バスタブの種類

バスタブの種類

バスタブは、素材、形状、機能によって様々な種類があります。

素材では、ホーロー、ステンレス、FRP、人造大理石、タイルなどがあります。ホーローは耐久性と保温性に優れ、ステンレスは錆びにくくお手入れが簡単です。FRPは軽量で安価ですが、耐久性はやや劣ります。人造大理石は高級感があり、タイルは滑りにくくて掃除がしやすいのが特徴です。

形状では、一般的な長方形の他に、角形、円形、楕円形などがあります。また、浴槽の深さも様々で、浅いタイプから深いタイプまであります。

機能では、ジェットバス、炭酸泉、LED照明などがあります。ジェットバスは、水流で身体をマッサージすることができ、炭酸泉は血行を促進する効果があります。LED照明は、バスタイムをよりリラックスしたものにします。

バスタブの機能

バスタブの機能は多岐にわたります。
基本的な洗浄機能に加えて、ジェットバス、炭酸泉、マイクロバブルなどさまざまな機能を備えたものが多くあります。
また、最近ではLEDを設置したバスタブも増え、入浴をより快適でリッチなものにする工夫がなされています。
さらに、バスタブにはさまざまな形状やサイズがあります。
日本のバスタブは、足を伸ばして肩までつかれる深いタイプが一般的ですが、海外ではそこまで深いものは少なく、足がのばしきれるものはあまり見かけません。
これは、入浴という文化の違いによるものです。
日本では、バスタブに浸かってゆっくりと体を温めることが一般的ですが、海外ではシャワーを浴びる方が一般的です。
そのため、海外のバスタブは、シャワーを浴びるのに適した浅いタイプのものが多いのです。

バスタブの歴史

バスタブの歴史は古く、古代ローマ時代まで遡ります。当時、ローマ人は公共浴場を建設し、入浴を日常的な習慣としていました。バスタブは主に大理石や金属で作られており、浴槽の底には穴が開いていて、水が浴槽から排出されるようになっていました。中世には、バスタブは貴族や裕福な人々にしか利用できず、一般庶民は桶や樽でお風呂に入っていました。ルネサンス期になると、バスタブは再び人気を博し、多くの家庭にバスタブが設置されるようになりました。

18世紀になると、バスタブはさらに進化し、陶器やホーローで作られるようになりました。これにより、バスタブはより衛生的に保つことができるようになり、一般庶民にも広く普及するようになりました。19世紀になると、バスタブにシャワー機能が追加され、より快適に入浴できるようになりました。現在では、バスタブはほとんどの家庭に設置されており、入浴は日常的な習慣となっています。

バスタブのデザイン

バスタブのデザイン

バスタブのデザインは、現代では多種多様なものがあります。伝統的な四角形のものから、曲線的なもの、楕円形のもの、さらには三角形のものまで、さまざまな形のものがあります。また、素材もホーロー、ステンレス、FRP、人造大理石、タイルなど、さまざまなものを使用することができます。

バスタブのデザインを選ぶ際には、まず、自分の浴室のサイズやレイアウトを考慮することが大切です。また、バスタブを使用する人の数や、入浴する頻度なども考慮する必要があります。さらに、バスタブのデザインは、浴室全体の雰囲気とも調和させることが大切です。

バスタブのデザインには、さまざまな機能を備えたものもあります。ジェットバスや炭酸泉、LED照明など、さまざまな機能を備えたバスタブが販売されています。また、バスタブのデザインには、安全性にも配慮することが大切です。滑り止め加工が施されていたり、手すりなどが設置されているバスタブを選ぶことで、入浴時の事故を防止することができます。