末口とは?丸太の切り口を徹底解説!
建築物研究家
「末口」とは、丸太の切り口のことです。立ち木だったときの根側からもっと遠い梢側(こずえがわ)の切断面のことです。
建築を知りたい
なるほど、末口は丸太の切り口のことなんですね。切断面であるため、末口5寸といった径の大きさを表すことがあると書いてありますね。
建築物研究家
その通りです。木は根元側から成長することになるため、梢側はもっとも細い先端部分ということになります。末口が同じ寸法であれば、梁に使ったりする場合、角材にした物より丸太で使うほうが強度が上がるんですよ。
建築を知りたい
なぜですか?
末口とは。
末口とは、丸太を切断した面のことで、立ち木だったときの根元側から離れた梢側(木の一番上の方)の切断面のことです。切断面であるため、末口5寸といった径の大きさを表すことがあります。木は根元側から成長するため、梢側はもっとも細い部分です。末口が同じ寸法であれば、梁に使ったりする場合、角材にした物より丸太で使うほうが強度が上がる。これは繊維を切断していないためです。実際には、丸い断面のままでは仕口を作ることが難しくなるため、太鼓梁として使われることは少なくなりました。柱として使う場合には、末口は下になり、継手の場合には凸部である男木として使われるため、女木には使われません。反対側の刑が大きな部分は元口と呼びます。
末口と元口の違い
末口と元口は、丸太の切り口の名称で、末口は立ち木だったときの根側からもっとも遠い梢側(こずえがわ)の切断面、元口は根元側の切断面を指します。木は根元側から成長するため、梢側はもっとも細い先端部分ということになります。
末口と元口の違いは、用途にも影響を与えます。末口は、梁に使ったりする場合、角材にした物より丸太で使うほうが強度が上がるため、太鼓梁として使われることがありました。しかし、丸い断面のままでは仕口を作ることが難しくなったため、現在はほとんど使われなくなりました。一方、元口は、柱として使う場合、末口は下になり、継手の場合には凸部である男木として使われるため、女木には使われません。
末口の役割
末口の役割とは、木造建築において柱や梁などの木材を接合する際に、その木材の切断面である末口を利用して接合する方法をいいます。末口は、木材の根元側からもっとも遠い梢側(こずえがわ)の切断面のことです。
末口接合には、いくつかの種類があります。最も一般的なのは、木を垂直に切り、その切断面に溝を彫って接合する「追入接合」です。追入接合は、強度が高く、かつ加工が簡単なため、柱や梁などの主要な構造材の接合に使用されます。
また、木を斜めに切り、その切断面に溝を彫って接合する「斜め追入接合」や、木を水平に切り、その切断面に突起を付け、その突起を溝に差し込んで接合する「仕口接合」などがあります。
末口接合は、木造建築において重要な技術であり、建物の強度と耐久性を確保するために欠かせないものです。
末口が関係する建築用語
末口が関係する建築用語には、以下のものがあります。
・元口(「元口」とは、丸太の切り口のことで、立ち木だったときの梢側からもっと遠い根元側の切断面のこと。末口の丸太からさらに切りだしてできた切断面のこと。)
・太鼓梁(「太鼓梁」とは、丸太の末口を加工した梁のこと。末口の丸太にしたままの梁で、丸い断面が見える梁。太い丸太の末口をそのまま梁とした場合に太鼓のように見えることから名づけられた。)
・女木(「女木」とは、大工道具の継ぎ手で、凸の出っ張りのない棒状の木のこと。継ぎ手で、男木と接合する木を指す。)
・仕口(「仕口」とは、接合される部材の形状、またそれ接合方法のこと。部材を所定の位置に固定する。仕口には組み合わせの種類がたくさんあり、目的や構造により工法を使い分けている。)
末口が建築で使用される理由
末口は、丸太の切り口のことです。木は根元側から成長することになるため、梢側はもっとも細い先端部分ということになります。末口が同じ寸法であれば、梁に使ったりする場合、角材にした物より丸太で使うほうが強度が上ります。これは繊維を切断していないためです。実際には、丸い断面のままでは仕口を作ることが難しくなるため、太鼓梁として使われることは少なくなりました。柱として使う場合には、末口は下になり、継手の場合には凸部である男木として使われるため、女木には使われません。反対側の刑が大きな部分は元口と呼びます。