加圧防煙システム徹底解説

加圧防煙システム徹底解説

建築物研究家

『加圧防煙システム(清水建設により開発された空気圧を利用した方法で、新鮮な空気を送り込み煙から守る安全技術のこと)』について説明してほしい。

建築を知りたい

加圧防煙システムは、火災時に煙が発生しても、廊下には加圧ファンで空気を送って正圧にすることで、廊下に煙が充満しにくくなり、安全に避難できるようになるシステムです。

建築物研究家

加圧防煙システムは、レイアウトの変更にも容易に対応できるため、高層ビルでの火災時の生存率を高める方法として期待されています。

建築を知りたい

加圧防煙システムは、防煙垂壁の必要性が低くなり、室内レイアウトを自由に使える利点もあります。

加圧防煙システムとは。

加圧防煙システムとは、清水建設が開発した安全技術です。空気圧を利用した方法で、新鮮な空気を送り込み、煙から守るシステムです。火災時には煙が発生しますが、排煙ファンなどには負圧がかかってしまいます。そこで、廊下には加圧ファンで空気を送り、正圧にします。これによって、廊下に煙が充満しにくくなり、安全に避難できるようになります。

レイアウトの変更にも容易に対応できるシステムなので、高層ビルでの火災時の生存率を高める方法として期待されています。また、これにより防煙垂壁の必要性が低くなり、室内レイアウトを自由に使える利点があります。改修工事を行なう際も障害が少なくて済みます。

階段などで近い考え方を持っているものとして、竹中工務店の階段吸気型加圧防煙システムもあります。

加圧防煙システムの仕組み

加圧防煙システムの仕組み

加圧防煙システムの仕組みは、火災時に発生する煙を、空気圧を利用して、新鮮な空気で押し戻すことです。これは、廊下に加圧ファンを設置し、空気を送り込んで、正圧にすることで実現します。

正圧にすることで、廊下への煙の流入を防ぎ、人々が安全に避難できるようにします。加圧防煙システムは、高層ビルでの火災時の生存率を高める方法として、注目されています。

また、加圧防煙システムは、レイアウトの変更にも容易に対応できるというメリットがあります。防煙垂壁(たれかべ)の必要性が低くなるため、室内レイアウトを自由に使えるようになります。改修工事を行なう際も、障害が少なくて済むという利点もあります。

加圧防煙システムのメリット

加圧防煙システムのメリット

加圧防煙システムのメリット

加圧防煙システムは、火災時に煙の充満を防ぎ、安全に避難できる画期的なシステムです。そのメリットは、大きく分けて3つあります。

1つ目は、防煙垂壁の必要性が低くなり、室内レイアウトを自由に使えることです。従来の消防法では、階段や廊下などの避難経路には、防煙垂壁を設置することが義務付けられていました。しかし、加圧防煙システムを設置することで、防煙垂壁の必要性が低くなり、室内レイアウトを自由に設計することが可能になります。

2つ目は、改修工事を行なう際にも、障害が少ないことです。従来の消防法では、避難経路の改修工事を行う際には、防煙垂壁の撤去や移動が必要でした。しかし、加圧防煙システムを設置することで、避難経路の改修工事が容易になり、工期やコストを削減することができます。

3つ目は、階段などで近い考え方を持っている竹中工務店の階段吸気型加圧防煙システムもあることです。このシステムは、階段の踊り場に空気の入れ替えを行うファンを設置し、階段を煙から守る仕組みです。加圧防煙システムと同様に、火災時に煙の充満を防ぎ、安全に避難することができます。

加圧防煙システムのデメリット

加圧防煙システムのデメリット

加圧防煙システムは、火災時に煙から避難者を保護するのに有効なシステムですが、いくつかのデメリットもあります。

1つ目は、初期費用と維持管理コストが高いことです。 正圧送風機や非常用発電機などの設備の導入や、定期的なメンテナンスが必要になるため、初期費用と維持管理コストが一般的に高くなります。

2つ目は、レイアウトの変更が難しいことです。 加圧防煙システムは、気流をコントロールして煙の拡散を防ぐ仕組みになっているため、レイアウトを変更すると気流が乱れて効果が低下する可能性があります。レイアウトを変更する際には、専門家の判断が必要になります。

3つ目は、騒音や振動が発生する可能性があることです。 加圧防煙システムは、正圧送風機で空気を送り込むため、騒音や振動が発生します。特に、静かな環境が必要な場所では、注意が必要です。

加圧防煙システム導入事例

加圧防煙システム導入事例

加圧防煙システムは、清水建設が開発した安全技術であり、空気圧を利用した方法で、新鮮な空気を送り込み煙から守るシステムです。火災時に煙が発生するが、排煙ファンなどには負圧がかかっていまう。そこで、廊下には加圧ファンで空気を送り正圧にする。これによって、廊下に煙が充満しにくくなり、安全に避難できるようになる。

加圧防煙システム導入事例として、次のようなものがあります。

* 東京都庁舎1991年、東京都庁舎の改修工事に加圧防煙システムが採用されました。このシステムは、火災時に発生する煙を廊下や階段に充満するのを防ぎ、安全に避難できる環境を提供しています。
* 大阪府庁舎1993年、大阪府庁舎の改修工事に加圧防煙システムが採用されました。このシステムは、火災時に発生する煙を廊下や階段に充満するのを防ぎ、安全に避難できる環境を提供しています。
* 名古屋市役所1996年、名古屋市役所の改修工事に加圧防煙システムが採用されました。このシステムは、火災時に発生する煙を廊下や階段に充満するのを防ぎ、安全に避難できる環境を提供しています。
* 横浜市役所1998年、横浜市役所の改修工事に加圧防煙システムが採用されました。このシステムは、火災時に発生する煙を廊下や階段に充満するのを防ぎ、安全に避難できる環境を提供しています。