演色性 ~照明や光源の特徴で色の見え方が変化する効果の話~
建築物研究家
建築用語『演色性』について説明してください。
建築を知りたい
演色性とは、照明や光源の特徴で色の見え方が変化する効果のことです。太陽光下で見るのと同じように、より自然な発色状態を演出できることが、演色性が良いと評価されます。
建築物研究家
演色性を数値として評価する方法を教えてください。
建築を知りたい
国際照明委員会(CIE)が定めた演色評価数によって評価されます。また、日本でもJIS規格が定められています。規格は定められている完全放射体の光、またはCIE昼光からの色のずれを、0〜100の指数で表します。
演色性とは。
演色性とは、照明や光源の特性によって、色の見え方が変化する効果のことです。太陽光の下で見るのと同じように、より自然な発色状態を演出できることが、演色性が良いと評価されます。演色性は、数値化された客観的判断基準である演色評価数で評価されます。演色評価数は、国際照明委員会(CIE)が定めた規格に基づいており、日本でもJIS規格が定められています。演色評価数は、色が変化する範囲を0~100の指数で表しており、数値が高いほど演色性は良くなります。ただし、演色評価数は、色の見え方の好ましさを示すものではないことに注意が必要です。
演色性とは?
建築用語『演色性』とは、照明や光源の特徴で色の見え方が変化する効果のことです。太陽光下で見るのと同じように、より自然な発色状態を演出できることが、演色性が良いと評価されます。定性的な評価だけでなく、演色性に正確性が要求されるような専門分野では、数値化された客観的判断基準が設定されていることが多く、演色評価数と呼びます。演色性を数値として評価する方法は、国際照明委員会(CIE)が定めたものに従い、日本でもJIS規格が定められています。規格は定められている完全放射体の光、またはCIE昼光からの色のずれを、0〜100の指数で表します。ただし、演色評価数は色の見え方の好ましさを示すものではないことに注意が必要です。
演色性の高さを示す指標:演色評価数とは?
演色性の高い照明器具や光源の目安となる指標が「演色評価数」です。これは、国際照明委員会(CIE)が定めた演色性を数値化する方式に基づいて決定されます。演色評価数は、定められている完全放射体の光、あるいはCIE昼光からの色のずれを0〜100の指数で表します。この数値が高いほど、演色性が良い照明器具や光源と評価されます。なお、演色評価数は色の見え方の好ましさを示すものではないことに注意が必要です。
演色評価数の算出方法
演色評価数の算出方法は、国際照明委員会(CIE)が定めた方法に従って行われます。演色評価数Raは、特定の光源によって照らされたときに、8色の標準色(R1~R8)がどのように変化するかを評価したものです。算出方法は、まず標準色を特定の光源によって照射し、その色を分光器で測定します。次に、測定した色と、標準色が太陽光によって照射されたときの色の差を計算します。この色の差を色差といいます。色差は、0~100の指数で表され、0は色差がなく、100は色差が最大であることを意味します。演色評価数Raは、8色の標準色の色差の平均値です。演色評価数が100に近いほど、光の演色性は優れていると評価されます。
JIS規格が定める演色評価数の基準
JIS規格では、演色評価数をRaと定め、基準光源との色のずれを1〜100の指数で表しています。 Raが高いほど演色性が良く、色の見え方が自然になります。一般的に、Raが80以上であれば演色性が良いと評価されます。Raが60〜80であれば、演色性はまあまあ、Raが60以下であれば演色性は悪いと評価されます。
Raは、照明や光源の光スペクトルと、基準光源の光スペクトルを比較して、両者の色のずれを計算することで求めます。色のずれは、CIEが定めた演色評価関数を用いて計算します。演色評価関数は、人間の色の見え方をモデル化したもので、波長ごとに異なる重み付けがされています。
JIS規格では、演色評価数の基準光源として、完全放射体の光、またはCIE昼光が使用されます。完全放射体の光は、理論上最も演色性の良い光源であり、Raは100になります。CIE昼光は、晴天時の昼間の光をモデル化したもので、Raは100に近い値になります。
演色性に優れていると評価される照明器具の例
演色性に優れていると評価される照明器具の例
演色性に優れていると評価される照明器具の例としては、以下のものがあります。
・白熱電球白熱電球は、古くから使用されている照明器具です。演色性は非常に高く、自然な色合いを演出することができます。しかし、消費電力が大きく、寿命が短いというデメリットもあります。
・ハロゲン電球ハロゲン電球は、白熱電球よりも消費電力が低く、寿命が長いというメリットがあります。また、演色性も白熱電球と同様に優れています。しかし、白熱電球よりも価格が高いというデメリットもあります。
・蛍光灯蛍光灯は、消費電力が低く、寿命が長いというメリットがあります。演色性は白熱電球やハロゲン電球よりも劣りますが、演色性を高めたタイプのものも販売されています。
・LED照明LED照明は、消費電力が非常に低く、寿命が非常に長いというメリットがあります。また、演色性も高めることができ、様々な色合いを演出することができます。しかし、白熱電球やハロゲン電球よりも価格が高いというデメリットがあります。