ホールダウン金物ってなぁに?
建築物研究家
ホールダウン金物とは、地震等によって柱に水平に力がかかったときに、柱が浮き上がろうとするのを防止するために取り付けられる金具のことです。
建築を知りたい
ホールダウン金物は、木造建築物の耐震力を上げるために使用するのですね。
建築物研究家
そうです。ホールダウン金物は、柱をコンクリートの基礎に直接緊結したり、上下階の柱と柱、または柱と梁に取り付けたりして使用されます。
建築を知りたい
ホールダウン金物は、1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに、建築基準法で取り付けることが義務付けられたのですね。
ホールダウン金物とは。
ホールダウン金物は、住宅を地震などの力から守り、耐震性を高めるために取り付けられる金具です。柱の強度を高めることで、建物が横から揺れようとする時に、土台から柱が抜けたり、柱が折れたりすることを防ぎます。木造建築物の強度は、特に1階部分が重要で、阪神淡路大震災の教訓から、2000年以降は建物の階数に関わらず、毎回に取り付けが義務づけられています。
ホールダウン金物とは何か?
ホールダウン金物とは、地震等によって柱に水平に力がかかったときに、柱が浮き上がろうとするのを防止するために取り付けられる金具のことである。引き寄せ金具とも言う。
木造建築物の耐震力を上げるために、1階部分では柱をコンクリートの基礎に直接緊結し、2階・3階では上下階の柱と柱、または柱と梁に取り付けられる。1995年(平成7年)に発生した阪神・淡路大震災で、柱が土台や基礎からはずれて倒壊したケースが多く見られたため、その教訓をきっかけに、2000年(平成12年)から建物の階数に関係なく、建築基準法の旧建設省告示1460号の表にしたがって、取り付けることが義務付けられた。ただし、N値計算または構造計算を行なった場合は、その結果にしたがって取り付けることとされている。
ホールダウン金物の仕組み
ホールダウン金物の仕組みとは、ホールダウン金物は、柱の下部に設置されており、柱に水平方向の力がかかったときに、柱が浮き上がろうとするのを防ぎます。ホールダウン金物は、柱と基礎を緊結する役割を果たしており、柱の根元をしっかりと固定することで、柱が倒壊するのを防止します。
ホールダウン金物は、柱の断面に合わせて加工されており、柱に直接取り付けて使用されます。ホールダウン金物は、柱と基礎を緊結するボルトと、柱の根元を固定するナットで構成されています。ボルトは、柱の断面に合わせて穴を開けてから挿入し、ナットで締めて固定します。ホールダウン金物は、柱の根元にしっかりと固定されることで、柱が浮き上がろうとするのを防ぎ、柱の倒壊を防ぎます。
ホールダウン金物の種類
ホールダウン金具には、柱と梁の接合部に取り付けるタイプと、柱と基礎の接合部に取り付けるタイプがあります。 柱と梁の接合部に取り付けるタイプは、ホールダウン金物と柱をボルトで緊結し、柱と梁を一体化させることで、地震などの水平力を梁に伝達することができます。 柱と基礎の接合部に取り付けるタイプは、アンカーボルトとホールダウン金物をコンクリートの基礎に埋め込み、柱をアンカーボルトで緊結することで、柱の浮き上がりを防止することができます。
ホールダウン金物の取り付け方法
ホールダウン金物の取り付け方法は、木造軸組工法の場合、柱の両側にホールダウン金物を設置し、柱と土台または基礎をボルトで緊結します。鉄筋コンクリート造の場合、柱と梁の接合部、または柱と基礎の接合部にホールダウン金物を設置し、コンクリートにアンカーボルトで緊結します。ホールダウン金物の取り付け位置は、建物の規模や構造、地震の震度などによって異なりますが、一般的には柱の両側に設置されることが多いです。ホールダウン金物は、柱が地震によって浮き上がろうとするのを防止するために重要であり、建築基準法で取り付けが義務付けられています。
ホールダウン金物の施工管理
ホールダウン金物の施工管理は、建築物の耐震性を確保するために非常に重要です。ホールダウン金物は、地震などの水平力によって柱が浮き上がったり、倒壊したりするのを防ぐために設置される金具です。
ホールダウン金物の施工管理は、主に以下の点に注意して行う必要があります。
* ホールダウン金物の種類と仕様を正しく選定する。
* ホールダウン金物を正しく設置する。
* ホールダウン金物の施工後、定期的に点検を行う。
ホールダウン金物の種類と仕様は、建築物の構造や規模、地震の危険度などを考慮して選定する必要があります。また、ホールダウン金物は、柱と基礎、柱と梁などに正しく設置する必要があります。ホールダウン金物の施工後は、定期的に点検を行い、緩みや損傷がないかを確認する必要があります。
ホールダウン金物の施工管理を適切に行うことで、建築物の耐震性を確保し、地震発生時の被害を軽減することができます。