炭酸ガス消火器のしくみ・特徴・メリット・デメリット

炭酸ガス消火器のしくみ・特徴・メリット・デメリット

建築を知りたい

先生、建築用語の『炭酸ガス消火器』について教えてください。

建築物研究家

炭酸ガス消火器とは、二酸化炭素消火器とも言われ、窒息作用を利用して消火を行う消火器のことです。粉末や強化液タイプの消火器と異なり、薬剤の飛び散りによる周囲の汚損が少ないのが特徴です。

建築を知りたい

炭酸ガス消火器は、どのような場所でよく設置されているのですか?

建築物研究家

炭酸ガス消火器は、精密機器が多い場所や美術館、博物館といった施設によく設置されています。また、液化炭酸ガスが入っているため消火器本体が非常に重くなることなどのデメリットもあります。

炭酸ガス消火器とは。

炭酸ガス消火器とは、ボンベ容器に炭酸ガスを充填したガス系消火器のことです。二酸化炭素消火器とも呼ばれます。窒息作用を利用して消火を行うため、粉末や強化液タイプの消火器と異なり、薬剤の飛び散りによる周囲の汚染が少ないのが特徴です。また、粉末では届きにくい細部にも届いて消火でき、感電の心配がありません。経年劣化がほとんどなく、維持管理が容易という点も利点です。これらの特徴から、精密機器が多い場所や、美術館、博物館などの施設によく設置されています。

しかし、二酸化炭素を噴射するため窒息の危険があることや、窒息作用を利用しているため再燃の可能性があること、液化炭酸ガスが入っているため消火器本体が非常に重くなることなどのデメリットもあります。

炭酸ガス消火器のメリット

炭酸ガス消火器のメリット

炭酸ガス消火器のメリットは、薬剤の飛び散りによる周囲の汚損が少ないことです。粉末や強化液タイプの消火器は、薬剤が飛び散って周囲を汚してしまうことがありますが、炭酸ガス消火器はガスを噴射して消火するため、薬剤の飛び散りがありません。そのため、精密機器が多い場所や美術館、博物館といった施設によく設置されています。また、炭酸ガス消火器は粉末では届きにくい細部にも届いて消火することができるため、使い勝手が良いです。さらに、炭酸ガス消火器は感電の心配がなく、経年劣化がほとんどなく、維持管理が容易です。

炭酸ガス消火器のデメリット

炭酸ガス消火器のデメリット

炭酸ガス消火器のデメリットは、主に3つある。1つ目は、二酸化炭素を噴射するため、窒息の危険があることだ。炭酸ガス消火器は、二酸化炭素を噴射して消火を行う。このため、閉鎖空間で炭酸ガス消火器を使用すると、二酸化炭素濃度が上昇して、窒息事故を起こす危険がある。2つ目は、窒息作用を利用しているため、再燃の可能性があることだ。炭酸ガス消火器は、火災現場に二酸化炭素を噴射して、火を窒息させて消火する。このため、消火後も二酸化炭素が残留している場合、火種が再び接触すると再燃する可能性がある。3つ目は、液化炭酸ガスが入っているため、消火器本体が非常に重くなることだ。炭酸ガス消火器は、液化炭酸ガスをボンベに充てんして使用する。このため、消火器本体は非常に重くなり、持ち運びが困難になる。