スプリンクラー設備とは?種類や仕組みを徹底解説

スプリンクラー設備とは?種類や仕組みを徹底解説

建築物研究家

スプリンクラー設備とは、火災を検知すると自動的に水を噴射して消火する装置のことだよ。

建築を知りたい

なるほど、火災を素早く消し止めることができるんですね。

建築物研究家

その通り。スプリンクラー設備は、消防法で義務付けられている装置で、不特定多数の人が集まることが想定される建物には、必ず設置しなければならないんだよ。

建築を知りたい

ということは、スプリンクラー設備は、私たちの安全を守るための重要な装置なんですね。

スプリンクラー設備とは。

1. スプリンクラー設備とは、建物に備え付けられた自動散水消火装置のことである。
2. 天井に取り付けられており、火災を検知すると散水栓が開き、圧力をかけた水を散水する。
3. 散水する部分のことをスプリンクラーヘッドという。
4. 消防法で設置が義務付けられている重要な消火設備であり、不特定多数の人が集まることが想定される建物には設置が必要である。
5. 火災の検知から放水まで、すべて自動で行われる。
6. スプリンクラー設備は古くから利用されてきたが、今日では自動警報装置などの他の消火設備と組み合わせて、より効果的な消火体制を構築している。
7. スプリンクラーヘッドや配管の種類によって、さまざまな設備形態があり、用途に応じて使い分けられている。
8. なお、庭の芝生などに使用される自動散水装置も、スプリンクラー設備と呼ばれる。

スプリンクラー設備とは?

スプリンクラー設備とは?

スプリンクラー設備とは、火災を検知すると自動で散水し、火災を消火する設備です。

天井面に取り付けられ、火災を検知すると散水栓が開き、圧力をかけた水を噴射します。また、吐水する部分のことをスプリンクラーヘッドと呼びます。

スプリンクラー設備は消防法で義務付けられており、不特定多数の人が集まることが想定される建物には必ず設置しなければなりません。スプリンクラー設備は、火災検知から吐水までを自動で行うため、迅速消火が可能です。

また、スプリンクラー設備は古くから利用されてきましたが、現在では自動警報装置などと組み合わせて、効果的な消火設備として機能しています。

スプリンクラー設備の種類

スプリンクラー設備の種類

スプリンクラー設備には、様々な種類がある。設備形態の違いによって、ウェット式、ドライ式、プレアクション式、ガス圧式などに分類される。ウェット式は、スプリンクラーヘッドに水が常に充填されているため、火災発生時に素早く水をまくことができる。乾式は、スプリンクラーヘッドに水が充填されておらず、火災発生時に空気圧で水を噴射する。プレアクション式は、火災発生時に検知器が作動してスプリンクラーヘッドのバルブが開き、水が噴射される。ガス圧式は、火災発生時にガス圧で水を噴射する。

それぞれの方式には、それぞれの特徴がある。ウェット式は、素早く水を噴射できるが、配管内の水が凍結する可能性がある。ドライ式は、配管内の水が凍結する可能性がないが、水を噴射するまでの時間がかかる。プレアクション式は、誤作動による水の噴射を防ぐことができるが、水を噴射するまでの時間がかかる。ガス圧式は、火災発生時に迅速に水を噴射できるが、ガスボンベの定期的な交換が必要となる。

スプリンクラー設備を設置する際には、建物の種類や用途、火災のリスクなどを考慮して、適切な方式を選択することが重要である。

スプリンクラー設備の仕組み

スプリンクラー設備の仕組み

スプリンクラー設備の仕組みは、火災を検知すると水圧によって作動する自動散水消火システムです。火災発生時に水圧によって作動し、自動で散水して消火活動を行います。スプリンクラーヘッドは天井面に設置されており、火災の熱や煙を感知すると、作動して散水を行います。散水された水は、火災を鎮火させるとともに、煙や熱を冷却・希釈して、火災の拡大を防ぎます。スプリンクラー設備の仕組みは、火災発生時に迅速に作動し、火災の拡大を防ぐことができるため、不特定多数の人が集まる建物には設置が義務付けられています。スプリンクラーヘッドや配管方式によって、様々な設備形態が取られるようになり、火災の規模や建物構造に合わせて最適な設備を選択することができます。

スプリンクラー設備の設置場所

スプリンクラー設備の設置場所

スプリンクラー設備の設置場所

スプリンクラー設備は、消防法で義務付けられている消火設備のひとつであり、不特定多数の人が集まることが想定される建物には、必ず設置しなければならない。スプリンクラー設備の設置場所は、消防法施行令で定められており、具体的には、以下の場所が挙げられている。

* 映画館、劇場、演芸場、寄席、ダンスホール、ナイトクラブなどの集会施設
* ホテル、旅館、アパート、マンションなどの宿泊施設
* 病院、診療所、老人ホームなどの医療施設
* 学校、幼稚園、保育園などの教育施設
* 百貨店、スーパーマーケット、ショッピングセンターなどの商業施設
* 工場、倉庫、事務所などの事業所
* その他、不特定多数の人が集まることが想定される建物

これらの場所では、火災が発生した場合に延焼を防止し、人命と財産を守るために、スプリンクラー設備が設置されている。

スプリンクラー設備のメンテナンス

スプリンクラー設備のメンテナンス

スプリンクラー設備のメンテナンスは、火災の発生を未然に防ぎ、重大な被害を食い止めるために重要な役割を果たしています。スプリンクラー設備は、火災を検知して自動的に水を散布する装置ですが、常に正常に機能していることを確認するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンスでは、スプリンクラーヘッドの清掃や点検、配管の点検、散水試験などを行います。また、スプリンクラー設備は、火災の発生時に十分な水を供給できるように、貯水タンクやポンプなどの設備も備えています。これらの設備も定期的に点検し、故障がないことを確認することが重要です。スプリンクラー設備のメンテナンスは、専門業者に依頼するのが一般的です。専門業者は、スプリンクラー設備の構造や機能を熟知しており、適切なメンテナンスを行うことができます。スプリンクラー設備のメンテナンスを怠ると、火災発生時に正常に機能せず、重大な被害につながる可能性があります。そのため、スプリンクラー設備のメンテナンスは、定期的に実施することが大切です。