高齢者等配慮対策等級とバリアフリー

高齢者等配慮対策等級とバリアフリー

高齢者等配慮対策等級とは？

平成12年に定められた住宅機能表示制度において、高齢者や障がい者の生活に対する配慮を等級として表したのが、高齢者等配慮対策等級です。バリアフリーをどこまで進めているのかということが、高齢者等配慮対策等級を見れば判断することが可能です。等級は1〜5段階で評価され、専有部分と共有部分に分かれて表示されます。これは、車いすを使用するとしても、それぞれ異なるものであり、生活にも大きく影響するため、別々に評価することで判断できるように配慮されているためです。基本生活や日常生活空間といったことまで考慮されて評価されます。

高齢者等配慮対策等級の評価項目

高齢者等配慮対策等級は、専有部分と共有部分に分けて評価されます。これは、車いすを使用するにしても、それぞれ異なるものであり、生活にも大きく影響するため、別々に評価することで判断できるように配慮されているためです。

専有部分の評価項目は、次のとおりです。

・出入り口玄関やバルコニーなどの出入り口の広さや段差の有無を評価します。
・廊下廊下の広さや段差の有無、手すりの有無などを評価します。
・居室居室の広さや段差の有無、手すりの有無などを評価します。
・台所台所の広さや段差の有無、シンクやコンロの位置などを評価します。
・浴室浴室の広さや段差の有無、手すりの有無、滑り止め加工の有無などを評価します。
・トイレトイレの広さや段差の有無、手すりの有無、ウォシュレットの有無などを評価します。

共有部分の評価項目は、次のとおりです。

・エレベーターエレベーターの有無、広さ、段差の有無、手すりの有無などを評価します。
・階段階段の広さ、段差の有無、手すりの有無、すべり止め加工の有無などを評価します。
・廊下廊下の広さ、段差の有無、手すりの有無などを評価します。
・共用トイレ共用トイレの広さ、段差の有無、手すりの有無、ウォシュレットの有無などを評価します。

高齢者等配慮対策等級のメリット

高齢者等配慮対策等級のメリット

高齢者等配慮対策等級を取得することで、住宅の価値が高まり、売却や賃貸時のアピールポイントになります。また、住宅ローンの金利優遇や補助金の申請にも有利になります。さらに、高齢者や障がい者が住みやすい住宅であるということが明確になるため、入居者の満足度が高まり、入居率の向上にもつながるでしょう。高齢者等配慮対策等級は、高齢者や障がい者が安心して暮らせる住宅であることを示すものであり、住宅の価値を高めるための重要なポイントです。

高齢者等配慮対策等級を取得するためのポイント

高齢者等配慮対策等級を取得するためのポイントは、住宅を設計する際に高齢者や障がい者の生活に配慮した設計を行うことで、等級を取得することができます。具体的には、段差をなくす、手すりを取り付ける、動線を広くする、設備を操作しやすい位置にする、などがあります。

また、高齢者等配慮対策等級を取得するためには、住宅の性能や設備について一定の基準を満たす必要があります。例えば、断熱性能や耐震性能、バリアフリー設備の設置などです。

高齢者等配慮対策等級を取得することで、住宅の価値を高めることができます。また、高齢者や障がい者が快適に暮らせる住宅を提供することができます。

高齢者等配慮対策等級を取得している住宅の探し方

高齢者等配慮対策等級を取得している住宅を探すには、いくつかの方法があります。

1つ目は、国土交通省の「住宅性能評価表示制度」のウェブサイトで検索する方法です。 このウェブサイトでは、高齢者等配慮対策等級を取得している住宅のリストを公開しています。リストには、住宅の所在地や、取得している等級、バリアフリーの設備や仕様などの情報が掲載されています。

2つ目は、住宅メーカーや不動産会社に問い合わせて、高齢者等配慮対策等級を取得している住宅を紹介してもらう方法です。 住宅メーカーや不動産会社は、高齢者等配慮対策等級を取得している住宅の情報を多く持っています。また、住宅の購入や賃貸の手続きについてもサポートしてくれるので、初めて住宅を購入したり賃貸したりする方にとっては心強い味方になってくれるでしょう。

3つ目は、高齢者向けの住宅情報誌やウェブサイトで検索する方法です。 高齢者向けの住宅情報誌やウェブサイトでは、高齢者等配慮対策等級を取得している住宅を紹介していることが多いです。また、高齢者向けの住宅の選び方や、バリアフリーの設備や仕様についての情報も掲載されています。