異形鉄筋とは?その特徴と形状について
建築物研究家
異形鉄筋って知ってる?
建築を知りたい
聞いたことはあるんですが、詳しく知りません。
建築物研究家
異形鉄筋とは、鉄筋コンクリートにする場合に、付着強度を高めるために作られた鉄筋のことなんだ。
建築を知りたい
付着強度を高めるために、表面に凹凸を付けたものなんですね。丸鋼に対して区別され名付けられているんですね。
異形鉄筋とは。
異形鉄筋は、鉄筋コンクリートを作成する際に使用される、付着強度を高めるために作られた鉄筋です。丸鋼の表面に凹凸を付けて作られており、D10などの呼び名を持ち、図面には呼び系サイズが表記されます。規格が異なるため、SD295AやSD345などに分けられます。
丸鋼と区別するために異形鉄筋という名称が付けられましたが、同じ径で比較した場合、引き抜き抵抗力がはるかに高いため、現在では丸鋼を使用することがなくなりました。ブロック塀でも横に配筋してモルタルを充填することによって、耐震性を大幅に向上させることができます。
D16以下の異形鉄筋は、結束線を用いてつないでいく重ね継ぎ手が用いられますが、D19以上の異形鉄筋の場合は、ガス圧雪継手や機械式継手によって加工されます。
異形鉄筋の特徴
異形鉄筋の特徴は、丸鋼の表面に凹凸を付けることで、コンクリートとの付着強度を高めていることです。これにより、鉄筋コンクリート構造において、鉄筋とコンクリートの間に隙間が生じにくくなり、構造物の強度を高めることができます。また、異形鉄筋は丸鋼に比べて、引き抜き抵抗力がはるかに高いため、耐震性にも優れています。さらに、異形鉄筋はブロック塀にも使用することができ、モルタルを充填することで、耐震性を大幅に向上させることができます。
異形鉄筋の形状
異形鉄筋の形状とは、鉄筋コンクリートに使用される鉄筋の表面に凹凸加工を施したもので、その凹凸形状によってコンクリートとの付着力を高めています。凹凸加工にはさまざまな形状があり、代表的なものとして「くさび形」や「ねじれ形」があります。
くさび形の異形鉄筋は、鉄筋の表面に縦方向のくさび形状の凹凸を付けたもので、コンクリートとの付着力を高めることができます。
ねじれ形の異形鉄筋は、鉄筋の表面を螺旋状のねじれ形状にしたもので、コンクリートとの付着力を高めるだけでなく、鉄筋の強度を高めることができます。
異形鉄筋は、鉄筋コンクリート構造の強度や耐震性を高めるために使用されており、建築物や土木構造物など、さまざまな用途で使用されています。
異形鉄筋の規格
異形鉄筋の規格は、SD295A、SD345、SD490、SD685の4種類があります。SD295Aは、降伏点が295N/mm2、引張強さが490N/mm2の異形鉄筋です。SD345は、降伏点が345N/mm2、引張強さが570N/mm2の異形鉄筋です。SD490は、降伏点が490N/mm2、引張強さが690N/mm2の異形鉄筋です。SD685は、降伏点が685N/mm2、引張強さが880N/mm2の異形鉄筋です。降伏点とは、異形鉄筋が塑性変形を起こす応力のことであり、引張強さとは、異形鉄筋が断裂する応力のことをいいます。
異形鉄筋のメリット
異形鉄筋のメリット
異形鉄筋は、コンクリートとの付着強度を高めた鉄筋である。丸鋼の表面に凹凸を付けたもので、丸鋼に比べて引き抜き抵抗力がはるかに高いため、同じ径で考えた場合、丸鋼を使うことはなくなった。異形鉄筋は、鉄筋コンクリート構造の主要な材料であり、建物の強度と耐震性を高めるために欠かせない。
異形鉄筋を使用することで、鉄筋コンクリートの強度と耐震性が向上する。これは、異形鉄筋の表面にある凹凸が、コンクリートとの付着強度を高めて、コンクリートが鉄筋をしっかりと捉えることができるためである。また、異形鉄筋は、コンクリートに均等に分布させることができるため、鉄筋コンクリートのひび割れを防ぐことができる。
異形鉄筋のデメリット
異形鉄筋のデメリット
異形鉄筋のデメリットは、丸鋼に比べて加工が難しく、費用がかかることです。また、異形鉄筋は丸鋼よりも表面積が大きいため、サビが発生しやすくなります。また、異形鉄筋は表面の凹凸が大きいため、コンクリートとの付着力が強くなりすぎて、鉄筋がコンクリートから引き抜かれやすくなります。そのため、異形鉄筋を使用する際には、鉄筋とコンクリートの付着力を低下させるための対策を講じる必要があります。