マスコンクリートとは?その特性とひび割れ防止
建築物研究家
マスコンクリートとは、どのようなコンクリートを指すのか説明してください。
建築を知りたい
マスコンクリートとは、質量的に見ても体積的に見ても、大きく施工されるコンクリートのことです。
建築物研究家
マスコンクリートを施工する際に、どのような問題が発生する可能性がありますか。
建築を知りたい
高い水和熱を発生することになるため、外気との差による引張応力の発生が問題であり、温度差によって水分が失われやすく、ひび割れることが問題となってくる。
マスコンクリートとは。
マスコンクリートとは、大量に施工されるコンクリートのことを指します。建築学会によると、断面の最小寸法が80cm以上であると定められています。マスコンクリートは大量のコンクリートを打設することになるので、セメントが水と反応して発生する水和熱によって内部の最高温度と外気温の差が25℃以上になることが予想されます。高い水和熱が発生すると、外気との差による引張応力が発生したり、温度差によって水分が失われてひび割れが生じやすくなります。そのため、設計の段階から水和反応による温度上昇を抑制し、拘束条件を緩和し、ひび割れが一定の場所に集中するようにすることが必要です。
マスコンクリートの定義
マスコンクリートとは、断面の最小寸法が80cm以上のコンクリートのことを指します。建築学会の定義では、このように定められています。一般的に、マスコンクリートは、コンクリートを大量に使用して打設するため、セメントが発生させる水和熱である内部最高温度と、外気温の差が25℃以上になることが予想されるような場合に使用されます。このとき、コンクリートの高い水和熱により、外気との差によって引き起こされる引張応力の発生が問題となります。さらに、温度差によって水分が失われやすく、ひび割れが生じやすくなります。そのため、コンクリートの設計段階から、水和反応による温度上昇を抑制し、拘束条件を緩和してひび割れを生じさせないようにすることが重要です。
なぜ強度が増加するのか?
マスコンクリートは、断面の最小寸法が80cm以上となるような、質量的にも体積的にも大きく施工されるコンクリートのことです。セメントが発生させる水和熱である内部最高温度と、外気温の差が25℃以上になることが予想できるような場合を指し、高い水和熱を発生することから、外気との差による引張応力の発生が問題となり、温度差によって水分が失われやすく、ひび割れが生じやすくなります。
しかし、マスコンクリートは、適切に施工することで、強度を増大させることができます。強度が増加する理由は、マスコンクリートが水和熱を発生させることで、コンクリート内部の温度が上昇し、コンクリートの硬化が促進されるためです。また、マスコンクリートは、コンクリートの内部にひび割れが生じても、ひび割れが一定のところに集まるように設計することができるため、コンクリートの強度を維持することができます。
マスコンクリートのひび割れ防止
マスコンクリートのひび割れ防止は、コンクリートの断面の最小寸法が80cm以上の場合、セメントが発生させる水和熱である内部最高温度と、外気温の差が25℃以上になることが予想される場合を指す。コンクリートを大量に打設することになるため、問題となる。
高い水和熱を発生することになるため、外気との差による引張応力の発生が問題であり、温度差によって水分が失われやすく、ひび割れることが問題となってくる。水和反応による温度上昇を抑制するとともに、拘束条件を緩和し、ひび割れは一定のところに集めることが、設計の段階から必要だ。
マスコンクリートの施工上の注意点
マスコンクリートの施工上は、以下の点に注意が必要である。まず、内部最高温度と、外気温の差が25℃以上になることが予想されるような場合は、高い水和熱発生により外気との差による引張応力の発生が問題となる。また、温度差によって水分が失われやすく、ひび割れが生じやすくなる。そのため、水和反応による温度上昇を抑制するとともに、拘束条件を緩和し、ひび割れは一定のところに集めることが設計の段階から必要である。