ロックウールについて
建築物研究家
ロックウールとは何ですか?
建築を知りたい
ロックウールは、安山岩や玄武岩に製鉄所で副産物として発生する高炉スラグなどを混ぜて作られる、人造の鉱物繊維です。
建築物研究家
ロックウールの特徴を教えてください。
建築を知りたい
ロックウールは、多孔質材料と言う、細かい繊維の間に空気層を持つ構造のため、断熱性、保温性、吸音性等に優れています。また、不燃性やリサイクル性が高いという特徴も持っています。
ロックウールとは。
ロックウールは、安山岩や玄武岩などに、製鉄所で副産物として発生する高炉スラグを混ぜて作られる人造の鉱物繊維です。吹き付け用の粒状綿タイプと、ボード状・フェルト状・マット状などの成形品タイプがあります。
ロックウールは、細かい繊維の間に空気層を持つ構造のため、断熱性、保温性、吸音性などに優れています。また、不燃性やリサイクル性が高いという特徴もあります。ガラス繊維のグラスウールとともに、壁や天井の断熱材や吸音材として使われています。
ロックウールは「岩綿」とも呼ばれるように、見た目はアスベスト(石綿)に似ています。しかし、アスベストとは異なり、発がん性のある物質ではありません。世界保健機関(WHO)の外部組織である国際がん研究機関(IARC)の発がん性分類では、ロックウールはビニールやポリエチレン、茶などと同じ、発がんレベルの低いグループに分類されています。
1. ロックウールの概要と特徴
ロックウールとは、安山岩や玄武岩に製鉄所で副産物として発生する高炉スラグなどを混ぜて作られる、人造の鉱物繊維のことである。 吹き付け用の粒状綿タイプと、ボード状・フェルト状・マット状などの成形品タイプがある。多孔質材料と言い、細かい繊維の間に空気層を持つ構造のため、断熱性、保温性、吸音性等に優れている。また、不燃性が高くリサイクル性も高く、ガラス繊維のグラスウールとともに、壁や天井の断熱材や吸音材として広く利用されている。なお、ロックウールは「岩綿」とも呼ばれ、見た目はアスベスト(石綿)に似ている。しかし、アスベストとは異なり、発がん性のある物質ではない。ロックウールは、世界保健機関(WHO)の外部組織である国際がん研究機関(IARC)の発がん性分類では、ビニールやポリエチレン、茶などと同じ、発がんレベルの低いグループに分類されている。
3. ロックウールの利点と欠点
ロックウールの利点と欠点は以下の通りです。
利点は、難燃性、断熱性、吸音性に優れている点です。ロックウールは、火災が発生しても燃え広がりにくく、断熱性が高いので、夏は涼しく冬は暖かい住環境を維持することができます。また、吸音性にも優れているため、騒音の軽減にも役立ちます。
欠点は、人によっては肌や喉を刺激することがあることです。ロックウールは、細かい繊維でできているため、人によっては肌や喉を刺激することがあります。また、ロックウールは湿気を吸収しやすい性質があるため、湿気の多い場所では、カビが発生しやすくなるという欠点もあります。
4. ロックウールの施工方法
4. ロックウールの施工方法
ロックウールの施工方法は、吹き付けタイプと成形品タイプの2つに大別されます。吹き付けタイプは、粒状綿状のロックウールを専用の機械で吹き付ける方法です。この方法は、断熱材を均等に施工することができ、施工性が良いのが特徴です。成形品タイプは、ボード状、フェルト状、マット状などのロックウールを現場で加工して施工する方法です。この方法は、吹き付けタイプよりも施工性に劣るものの、断熱材の厚みを自由に調整することができるのが特徴です。
ロックウールの施工は、専門業者に依頼するのが一般的です。ロックウールの施工には、専用の機械や技術が必要となるため、一般の人が施工するのは難しいです。専門業者に依頼すれば、安全かつ確実な施工をしてもらうことができます。
5. ロックウールとアスベストの違い
5. ロックウールとアスベストの違い
ロックウールは見た目がアスベスト(石綿)に似ていることから、ロックウールはアスベストと同じで発がん性があるのではないかと誤解されることがあります。しかし、ロックウールとアスベストは、別々のものです。アスベストとは、岩石で構成される天然鉱物で、発がん性物質であることが知られています。一方、ロックウールは、安山岩や玄武岩などの鉱物に製鉄所の副産物である高炉スラグを混ぜて作られる人造の鉱物繊維です。ロックウールは、発がん性物質ではありません。世界保健機関(WHO)の外部組織である国際がん研究機関(IARC)の発がん性分類では、ロックウールはビニールやポリエチレン、茶などと同じ、発がんレベルの低いグループに分類されています。