建築用語『背割り』の意味と役割
建築物研究家
背割りとは、芯持ち材を入れておく鋸目のことですが、どんな目的で行われているか分かりますか?
建築を知りたい
芯持ち材が乾燥する過程で割れてしまうのを防ぐためです。
建築物研究家
その通りです。背割りのあと、くさびを打って放置することで、乾燥とともに開ききります。その後、動きが出ないように千切りを入れて完成となります。ところで、背割りは壁の中になるため、背割りした部分は見えなくなりますが、近年では、乾燥技術の進化が著しく、こうした手法を用いないでも、割れないようにすることができるようになっています。
建築を知りたい
なるほど、乾燥技術の進化によって、背割りの手法は行われなくなってきたのですね。
背割りとは。
背割りとは、木材の割れを防ぐために施される加工のことです。
木材は乾燥するときに割れやすく、それを防ぐために芯持ち材の目つきと反対側に、初めから終わりまで鋸目を入れておきます。これが背割りと呼ばれる方法です。
背割りは、鋸の刃を木材の中心部まで到達する深さで入れます。そうすることで、乾燥したときに木材が中心部から割れることを防ぐことができます。
背割りを入れた後は、くさびを打って放置することで、木材が乾燥とともに開ききるようにします。
その後、木材の動きが出ないように千切りを入れて完了です。
背割りした部分は壁の中に入り、見えなくなります。
近年では、乾燥技術が進化しており、背割りを行わなくても木材が割れないようにすることができるようになりました。
また、背割りを行わないことで、狂いが少なくなるため、背割りが行われることは少なくなりつつあります。
背割りとは何か
-背割りとは何か-
背割りとは、芯持ち材に入れておく鋸目のこと。
芯持ち材とは、木の中心部に近い部分から切り出した木材のこと。
木材は乾燥する過程で割れやすい性質を持っているため、芯持ち材は乾燥する過程で割れてしまうことが多い。
この割れを防ぐために、背割りが行われる。
背割りは、目つきと反対側に、もとから末まで鋸目を入れることで行われる。
背割りの深さは、中心部に達する深さまでにする。
背割りの後は、くさびを打って放置することで、乾燥とともに開ききる。
その後、動きが出ないように千切りを入れることで完成とする。
背割りは、壁の中になるため、背割りした部分は見えない。
近年では、乾燥技術の進化が著しく、こうした手法を用いないでも、割れないようにすることができる。
狂いも少なくできるため、背割りは行われなくなってきた。
背割りの目的と役割
背割りの目的と役割
背割りは、芯持ち材を入れておく鋸目のことで、芯持ち材は、乾燥する過程で割れてしまうことが多いです。この割れを防ぐために、目つきと反対側に、もとから末まで鋸目を入れる。中心部に達する深さにしておくことが背割りと呼ばれる方法です。背割りのあとは、くさびを打って放置することで、乾燥とともに開ききる。その後、動きが出ないように千切りを入れることで完成としている。壁の中になるため、背割りした部分は見えません。
近年では、乾燥技術の進化が著しく、こうした手法を用いないでも、割れないようにすることができるようになり、狂いも少なくできるため、背割りという手法は行なわれなくなってきました。
背割りの方法
背割りの方法とは、芯持ち材を入れておく鋸目のことであり、芯持ち材は乾燥する過程で割れてしまうことが多いです。この割れを防ぐために、目つきと反対側に、もとから末まで鋸目を入れることになります。中心部に達する深さにしておくことが背割りと呼ばれる方法です。背割りのあとは、くさびを打って放置することで、乾燥とともに開ききるようにします。その後、動きが出ないように千切りを入れることで完成となります。壁の中になるため、背割りした部分は見えません。近年では、乾燥技術の進化が著しく、こうした手法を用いないでも、割れないようにすることができるようになりました。狂いも少なくできるため、行なわれなくなってきました。
背割りを行う木材の種類
背割りを行う木材の種類
背割りが行われる木材には、一定の条件があります。その条件とは、乾燥する過程で割れやすい木材であることです。一般的に、芯持ち材と呼ばれる木材が背割りの対象となります。芯持ち材とは、幹の中心部にある木材のことです。幹の中心部は、幹の周りの木材よりも水分量が多いため、乾燥する過程で割れやすくなります。そのため、芯持ち材には背割りを行う必要があります。
背割りを行う木材の種類としては、杉、檜、松などの針葉樹が挙げられます。針葉樹は、広葉樹よりも乾燥する過程で割れやすい傾向があります。そのため、針葉樹には背割りを行うことが一般的です。また、ケヤキ、ナラ、ブナなどの広葉樹にも背割りを行うことがあります。ただし、広葉樹は針葉樹よりも乾燥する過程で割れにくい傾向があるため、背割りを行うことはあまり多くありません。
最近の背割り事情
最近の背割り事情
近年では、乾燥技術の進化が著しく、背割りという手法を用いなくても、芯持ち材が割れないようにすることができるようになりました。また、狂いも少なくできるため、背割りを行うことは少なくなってきています。
背割りを行うのは、主に伝統的な工法を用いた建築物や、特殊な木材を使用する場合などです。また、乾燥技術が十分に発達していない途上国などでも、背割りを行うことがあります。
背割りを行う際には、芯持ち材の目つきと反対側に、もとから末まで鋸目を入れます。中心部に達する深さにすることがポイントです。背割りの後は、くさびを打って放置することで、乾燥とともに開ききるのを待ちます。その後、動きが出ないように千切りを入れることで完成とします。背割りした部分は壁の中になるため、見えなくなります。