建築用語『粗骨材』とは?その役割と種類
建築物研究家
粗骨材とは、コンクリートに使われる骨材のことです。主に砂利のことを指しますが、粒径が5mm以上のことを区別して、粗骨材と呼びます。
建築を知りたい
なるほど。粗骨材は砂利のことで、粒径が5mm以上ということですね。
建築物研究家
はい、その通りです。また、粗骨材には、硬度が適度であること、泥などの有機物が付着していないこと、吸水量が重要であること、アルカリ骨材反応の原因を作らない物であること、塩分が極力含まれていないことが求められます。
建築を知りたい
粗骨材の質は、コンクリートの質に大きく影響するんですね。勉強になりました。
粗骨材とは。
粗骨材とはコンクリートで使われる骨材の一種です。主に砂利のことを指しますが、粒径が5mm以上のものを区別して粗骨材と呼びます。細骨材との違いは、JISで規定されており5mmのふるいにかけたときに85%以上残留するものです。粗骨材は砕石のことを指すことが多く、人工骨材を利用する方法もあります。
粗骨材として求められることは、適度な硬度を持っていることと、泥などの有機物が付着していないことです。さらに、吸水量が重要な要素であり、アルカリ骨材反応の原因を作らないものが必要です。塩分が極力含まれていないことも重要で、粗骨材の質が、コンクリートの質に大きく影響します。
粗骨材とは何か?
粗骨材とは、コンクリートに使われる骨材のこと。主に砂利のことを指すが、粒径が5mm以上のことを区別して、粗骨材と呼ぶ。細骨材との違いとしては、5mmのふるいにかけたときに85%以上残留する物ということが、JISで規定されている。砕石のことを指すことが多く、人工骨材などを利用する方法も。骨材として求められることとして、適度な硬度を持っており、泥などの有機物は付着していないことが挙げられる。さらに、吸水量が重要な要素であり、アルカリ骨材反応の原因を作らない物を選ばなければならない。塩分が極力含まれていないことも重要で、粗骨材の質が、コンクリートの質に大きく影響してしまうと言える。
粗骨材の種類
粗骨材の種類
粗骨材には、天然骨材と人工骨材の2種類があります。天然骨材は、川砂利や山砂利、砕石など、自然界に存在する骨材のことです。人工骨材は、セメントや骨材を混ぜて成形したもので、軽量骨材や高強度骨材などがあります。
天然骨材の中でも、砕石は最もポピュラーな粗骨材です。砕石は、岩石を破砕して作られたもので、角張った形状をしています。角張った形状の砕石は、コンクリートにしっかりと絡み合い、強度を高めます。
山砂利は、山の斜面などに堆積している骨材のことです。山砂利は、丸みを帯びた形状をしています。丸みを帯びた形状の山砂利は、コンクリートに滑らかに混ざり合い、作業性を向上させます。
川砂利は、河川の河床に堆積している骨材のことです。川砂利は、山砂利よりも角張った形状をしています。角張った形状の川砂利は、コンクリートにしっかりと絡み合い、強度を高めます。
粗骨材の役割
粗骨材の役割とは、コンクリートの強度を高め、ひび割れを防ぐことです。粗骨材は、コンクリートの体積の約70パーセントを占めており、コンクリートの強度の大部分を担っています。粗骨材の形状や大きさは、コンクリートの強度や耐久性に影響を与えます。粗骨材の形状は、一般的に丸形、角形、扁平形に分類されます。丸形粗骨材は、コンクリートの強度が高く、耐久性にも優れています。角形粗骨材は、丸形粗骨材よりもコンクリートの強度を上げることができますが、耐久性は低くなります。扁平形粗骨材は、コンクリートの強度や耐久性が低くなります。
粗骨材のJIS規格
粗骨材とは、コンクリートミックスに使用される骨材のことであり、主に砂利のことを指します。粒径が5mm以上の大きさのことを粗骨材と呼び、細骨材との違いとして、5mmのふるいにかけたときに85%以上残留する物とJISで規定されています。粗骨材には、砕石、人工骨材などが使用されます。
粗骨材として求められることは、適度な硬度を持っており、泥などの有機物は付着していないこと、吸水量が重要であり、アルカリ骨材反応の原因を作らない物を選ばなければなりません。また、塩分が極力含まれていないことも重要です。粗骨材の質は、コンクリートの質に大きく影響します。
粗骨材の選び方
粗骨材の選び方
粗骨材の選び方として、まず大切なのは、骨材の硬度です。コンクリートの強度を維持するためには、粗骨材は十分な硬度を持っている必要があります。一般的には、硬度が高ければ高いほど、コンクリートの強度も高まります。
粗骨材の吸水量も重要な要素です。吸水量が多い粗骨材は、コンクリートの強度を低下させる可能性があります。吸水量が少ない粗骨材を用いることで、コンクリートの強度を向上させることができます。
粗骨材の塩分含有量も、コンクリートの強度を低下させる可能性があります。そのため、塩分含有量が少ない粗骨材を用いることで、コンクリートの強度を向上させることができます。
粗骨材の形状も、コンクリートの強度を左右する重要な要素です。一般的には、角張った粗骨材の方が、丸みを帯びた粗骨材よりもコンクリートの強度を向上させることができます。これは、角張った粗骨材の方が、相互に密着しやすいからです。
以上の点に注意して粗骨材を選ぶことで、コンクリートの強度を向上させることができます。