耐食性とは？

耐食性とは？

耐食性とは何か

耐食性とは、腐食しにくい性質、ある環境下で腐食作用に耐える性質のことです。防錆性と同義語となっています。耐食性があるというのは、通常の使用環境における平均浸食率が0.1mm／年以下の場合を言います。サビに強い金属としては、ステンレスが代表例です。ボディシェルでは、錆びを防いで、美しさを保つために電着塗装、中塗り塗装、上塗り塗装を施します。また、耐食性を上げるため、犠牲腐食をさせ本体を守ったり、酸化膜で覆ったりすることもあります。錆びると、穴あきが起こる、あるいは、板厚減少になることがあります。穴あきは、外気、水、排ガス、砂、埃、音の侵入の原因となり、板厚減少は、衝突安全、耐久強度、大荷重強度、振動、剛性、騒音などにつながります。

耐食性の重要性

耐食性の重要性

建築物や自動車など、屋外や湿気の多い環境にさらされる構造物は、腐食によって劣化することが避けられません。腐食は、金属の表面が空気中の酸素や水分と反応して、酸化物や水酸化物などの腐食生成物が生成されることで起こります。腐食生成物は金属の表面に付着して、金属の保護膜を破壊し、金属の腐食をさらに進行させます。

腐食によって構造物が劣化すると、強度が低下したり、見た目が悪くなったり、機能が損なわれたりします。また、腐食によって発生した腐食生成物は、環境や人体に悪影響を与えることがあります。そのため、構造物を腐食から守るために、耐食性の高い材料や塗装を使用したり、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。

耐食性を高める方法

耐食性を高める方法としては、犠牲腐食や酸化膜で覆うなどがあります。犠牲腐食とは、金属の電位差を利用して、腐食しやすい金属を犠牲にして、腐食しにくい金属を守ることです。例えば、鉄製のボディーシェルに亜鉛メッキを施すことで、鉄を犠牲にして亜鉛を腐食させ、鉄の腐食を防ぐことができます。また、酸化膜で覆う方法もあります。これは、金属表面に酸化膜を形成することで、腐食を防ぐ方法です。例えば、ステンレスは、表面に酸化膜を形成することで、腐食を防いでいます。

耐食性がある金属

耐食性がある金属としては、ステンレスが代表例です。ステンレスは、鉄にクロムを加えて作られた合金で、クロムが表面に酸化膜を形成することで、サビに強くなっています。ステンレスは、建築物の外壁や内装、キッチン用品、食器など、さまざまな用途で使用されています。

ステンレス以外にも、アルミニウムやチタンなども耐食性に優れた金属です。アルミニウムは、軽量で加工性に優れているため、建築物の外壁や屋根、窓枠などによく使用されます。チタンは、強度が高く耐食性に優れているため、航空宇宙産業や医療分野などで使用されています。

耐食性のある金属は、サビに強く、耐久性に優れています。そのため、建築物や工業製品など、さまざまな用途で使用されています。

耐食性を高める塗装

耐食性を高める塗装は、金属表面の腐食を防ぐために施される塗装のことです。これにより、金属の寿命を延ばし、美観を保つことができます。

耐食性塗装には、電着塗装、中塗り塗装、上塗り塗装の3種類があります。

電着塗装は、金属表面に塗料を電気泳動させて塗布する方法です。電着塗装は、塗料が金属表面に均一に塗布されるため、耐食性に優れています。

中塗り塗装は、電着塗装の上から塗布される塗料です。中塗り塗装は、電着塗装だけでは不足している耐食性を補う役割を果たしています。

上塗り塗装は、中塗り塗装の上から塗布される塗料です。上塗り塗装は、金属表面を保護し、美観を保つ役割を果たしています。