建築用語『防腐材』って何?

建築用語『防腐材』って何?

建築物研究家

防腐材とは、木材の腐朽菌による生物劣化を防ぐために、薬剤などで防腐処理をした材のことだよ。

建築を知りたい

なるほど。防腐材にはどんな種類があるんですか?

建築物研究家

防腐材には、クロムやヒ素系、銅など薬剤を含浸させる方法と、現場で塗布する表面処理方式の2通りがあります。

建築を知りたい

圧入処理のほうが保存効果が高く、薬剤の揮発による人体への悪影響も少ないんですね。了解しました。

防腐材とは。

防腐材とは、薬品を用いて腐敗を防ぐ処理を施した木材のことです。防腐材には、木材を腐敗させる菌類やシロアリを防ぐ効果があり、主に屋外で使用する木材に使用されます。木材に薬剤を注入する方法は2通りあり、工場で薬剤を加圧注入する方法(圧入処理方式)と、現場で薬剤を塗布する方法(表面処理方式)があります。圧入処理方式の方が保存効果が高く、薬剤の揮発による人体への悪影響も少ないという特徴があります。しかし、クレオソート、有機リン系、ピレスロイド系薬剤などは、シックハウス症候群などの健康被害の問題が指摘されています。そのため、現在では環境に配慮した無公害性処理の防腐材が注目を集めていますが、大量処理に適していないため、工業レベルではあまり普及していません。

木材を守る防腐材とは?

木材を守る防腐材とは?

木材を守る防腐材とは?
木材を守るために薬剤によって防腐処理を施した材のことを「防腐材」と呼びます。防腐材に含まれる薬剤は、クロムやヒ素系、銅などです。木材を腐朽菌による生物劣化から防ぐ働きがあり、防腐処理することで木材の寿命を延ばすことができます。防腐材は、主に2種類の処理方法があります。1つは、あらかじめ工場で薬剤を加圧注入する方法で、もう1つは、現場で塗布する表面処理方法です。防腐材の処理方法は、木材の使用目的や環境に合わせて選択することができます。

防腐材の種類:クロム、ヒ素系、銅

防腐材の種類:クロム、ヒ素系、銅

クロム、ヒ素系、銅は、木材の防腐処理に使用される薬剤の代表的なものです。それぞれに特徴があり、使用される場所や用途によって異なります。

クロムは、防腐効果が高く、耐久性にも優れています。しかし、人体に有害な物質であるため、近年では使用が制限されています。

ヒ素系は、防腐効果が高く、比較的安価です。しかし、こちらも人体に有害な物質であるため、使用が制限されています。

は、防腐効果が高く、人体に無害な物質です。そのため、近年ではクロムやヒ素系の代わりに使用されることが多くなっています。

環境に配慮された無公害性処理

環境に配慮された無公害性処理

環境に配慮された無公害性処理

防腐材には、無公害性処理のものもあります。無公害性処理は、環境への負荷が少ない処理方法です。薬剤を含浸させる代わりに、熱処理や真空処理で木材の腐朽菌を死滅させます。また、木材に含まれるタンニンを活用して防腐効果を高める方法もあります。無公害性処理は、大量処理に適していないため、現在は工業レベルではあまり普及していません。しかし、環境への配慮が進むにつれて、無公害性処理の防腐材が注目されています。

防腐材の処理方法:圧入処理方式と表面処理方式

防腐材の処理方法:圧入処理方式と表面処理方式

防腐材は、木材の腐朽菌による生物劣化を防ぐために、薬剤を含浸させた木材のことです。薬剤を含浸させる方法は、あらかじめ工場で薬剤を加圧注入する方法(圧入処理方式)と、現場で塗布する表面処理方式の2通りがあります。

圧入処理方式は、木材を専用の機械で加圧し、防腐剤を注入する方法です。この方法では、薬剤が木材の内部まで浸透するため、保存効果が高く、また薬剤の揮発による人体への悪影響も少ないのが特徴です。

一方、表面処理方式は、木材の表面に防腐剤を塗布する方法です。この方法は、圧入処理方式に比べて保存効果が低く、また薬剤の揮発による人体への悪影響も大きくなるため、あまり一般的ではありません。

防腐材の注意点:シックハウス症候群などの健康被害

防腐材の注意点:シックハウス症候群などの健康被害

シックハウス症候群などの健康被害の予防のために、防腐材を使用する際には注意が必要です。シックハウス症候群とは、新建材や家具などから発生する化学物質によって引き起こされる健康被害のことです。防腐材は、木材の腐朽を防ぐために使用されますが、中にはシックハウス症候群を引き起こす可能性のある薬剤が含まれています。そのため、防腐材を使用する際には、シックハウス症候群を引き起こす可能性のない薬剤を使用することが重要です。また、防腐材を塗布する際には、換気を良くして、薬剤が室内に拡散しないようにすることが大切です。