建築用語『内金』とは｜役立つ知識

建築用語『内金』とは｜役立つ知識

建築用語『内金』の意味

建築用語における「内金」とは、ある商品を売買した際の代金、もしくはサービスの報酬などとして支払われる金銭のうち、一部前払いされる金銭のことです。「内金」は、解約手付けのような手付金としての法律的な効果や拘束力はありませんが、契約締結の際に支払った金銭は、その意味合いとして手付金と同等とみなされ、実際上、明確に「内金」と手付金の役割が区別されない場合も多いです。手付金がその商品代金の10％程度であるのに対し、「内金」は20〜50％と高額になるのが一般的です。不動産の売買や権利の移転においては、売り主に抵当権の抹消を促す場合などに支払われ、引渡しの前の中間金と呼ばれる金銭の授受も「内金と」同じ役割があります。

内金と手付金の比較

内金と手付金は、しばしば混同される用語ですが、法律的な効果や拘束力が異なります。手付金は、解約手付けとして支払われる金銭で、契約を違約した場合には没収されます。内金は、契約締結の際に支払われる金銭で、契約を違約した場合には返還されます。

内金は、手付金よりも高額になるのが一般的です。手付金は、その商品代金の10％程度であるのに対し、内金は20〜50％と高額になります。これは、内金が契約を履行する意思表示をより強く示すためです。

内金と手付金は、いずれも契約を締結する際に支払われる金銭ですが、法律的な効果や拘束力が異なります。契約を違約した場合に没収されるか返還されるかは、内金と手付金のどちらを支払ったかによって異なります。

内金の金額の相場

内金の金額の相場

内金の金額の相場は、契約する内容や業界によって異なります。不動産の売買や権利の移転を行う場合、内金の金額は通常、売買金額の10％から20％程度になります。引渡しの前の中間金と呼ばれる金銭の授受も「内金」と同じ役割があり、その金額は通常、売買金額の50％程度になります。また、サービスの報酬として支払われる内金は、報酬総額の20％から50％程度が一般的です。

内金の金額を決める際には、契約する内容や業界の慣習、支払う側の経済状況などを考慮することが大切です。

内金を支払うタイミング

内金を支払うタイミングにはいくつかあります。まず、契約書を交わす前に支払う場合があります。これは、売主と買主の間で契約が成立したことを確認し、契約内容を履行するための担保として支払われます。次に、入居前や引き渡し前に支払う場合があります。これは、売主が物件を引き渡す準備を整えたことを確認し、買主が物件を引き取ることを確約するための担保として支払われます。最後に、工事の途中で支払う場合があります。これは、工事が順調に進捗していることを確認し、請負業者が工事を完成させることを確約するための担保として支払われます。内金を支払うタイミングは、契約書の内容や売主と買主の合意によって異なるため、事前に確認することが重要です。

内金を放棄するケース

内金を放棄するケース

内金を放棄するケースは、主に2つあります。1つは、売買契約が解除された場合です。売買契約は、売主と買主の合意によって成立しますが、合意が崩れて契約が解除された場合は、内金は返還されます。もう1つは、売主が倒産した場合です。売主が倒産した場合、売買契約は自動的に解除され、内金は返還されます。ただし、内金が手付金として扱われている場合は、返還されないことがあります。