建築用語『動線』を分かりやすく解説

建築用語『動線』を分かりやすく解説

建築物研究家

「動線」という言葉の意味について説明してください。

建築を知りたい

「動線」とは、建物の内部、または外部から内部における人と物の動きのことです。行ったり来たりする線的な動きなので動線と言う。

建築物研究家

「動線」にはどのような種類がありますか?

建築を知りたい

「動線」には「生活動線」と「家事動線」があります。「生活動線」は、寝て起きる、顔を洗う、食事をする、排せつする、出かける、くつろぐ、入浴するといった一連の動きをつないだ線で、「家事動線」は、調理する、片づける、洗濯する、干す、掃除するといった家事にかかわる線です。

動線とは。

動線とは、建物の内外で人や物が移動する経路のことです。往復する線的な動きであることから、動線と呼ばれます。大きく分けて、生活動線と家事動線の2つがあります。生活動線は、寝て起きる、顔を洗う、食事をする、排せつする、出かける、くつろぐ、入浴するなどの動作を結んだもので、家事動線は、調理する、片づける、洗濯する、干す、掃除するなどの家事に関する動きを表します。

動線は、家の間取りや、設備機器、家具の位置を決める際に重要な要素であり、動線を意識した上で各部屋の配置やドアの位置を考えることを動線計画と言います。よく使う動線はなるべく短くすること、また、複数の種類の動線が交差しないように計画することが基本です。

生活動線と家事動線

生活動線と家事動線

生活動線とは、寝て起きる、顔を洗う、食事をする、排せつする、出かける、くつろぐ、入浴するといった一連の動きをつないだ線である。生活動線は、各部屋を移動する際に最も重要な動線であり、動線の計画を立てる際に最も重視される。一方、家事動線とは、調理する、片づける、洗濯する、干す、掃除するといった家事にかかわる線である。家事動線は、生活動線よりも使用頻度が少ないが、家事の効率化を図るためには重要な動線である。

動線計画の重要性

動線計画の重要性

建築用語『動線』は、建物の内部、または外部における人と物の動きのことを指す。単に移動するだけでなく、行ったり来たりする線的な動きなので動線と言う。動線は大きく分けて「生活動線」と「家事動線」の2つに分類される。生活動線は、寝る、起きる、顔を洗う、食事をする、排せつする、出かける、くつろぐ、入浴するなど、一日の生活の中で行う一連の動きをつないだ線である。一方、家事動線は、調理する、片づける、洗濯する、干す、掃除するなど、家事にかかわる動きをつないだ線である。

動線計画の重要性

「動線」は、家の間取りや、設備機器、家具の位置を決める際に非常に重要な要素である。動線を意識した上で各部屋の配置やドアの位置を考えることを「動線計画」と言う。使用頻度の高い動線はなるべく短くすること、また、複数の種類の動線が交差しないよう計画することが基本である。動線計画が適切に行われていれば、家事や生活がスムーズになり、ストレスを軽減することができる。

使用頻度の高い動線を短くする

使用頻度の高い動線を短くする

使用頻度の高い動線を短くするとは、人が日常的に頻繁に行き来する部分の距離をできるだけ短くすることです。これにより、移動にかかる時間を短縮し、家事や生活の効率を上げることができます。

使用頻度の高い動線は、一般的には以下のようなものです。

・玄関とリビング/ダイニング/キッチン
・リビング/ダイニングとキッチン
・キッチンと洗面所/ユーティリティ
・洗面所/ユーティリティと浴室/トイレ
・寝室とクローゼット/洗面所/浴室
・子供部屋とクローゼット/洗面所/浴室

使用頻度の高い動線を短くするための間取りの工夫としては、以下のようなものが挙げられます。

・玄関とリビング/ダイニング/キッチンを一直線上に配置する
・キッチンと洗面所/ユーティリティを隣接させる
・洗面所/ユーティリティと浴室/トイレを隣接させる
・寝室とクローゼット/洗面所/浴室を隣接させる
・子供部屋とクローゼット/洗面所/浴室を隣接させる

また、使用頻度の高い動線を短くするには、ドアの位置も重要です。ドアの位置を工夫することで、移動距離を短縮し、動線をスムーズにすることができます。

例えば、リビング/ダイニングとキッチンを一直線上に配置した場合、リビング/ダイニングとキッチンの間のドアを、中央に配置するのではなく、キッチンの出入り口に近い位置に配置すると、移動距離を短縮することができます。

複数の種類の動線を交差させない

複数の種類の動線を交差させない

複数の種類の動線を交差させないことは、動線計画において重要なポイントです。例えば、生活動線と家事動線の交差は、お互いの動きの妨げとなり、効率的な家事を行うことを困難にします。また、動線と出入口の交差も、出入りする際の動きの妨げとなるため、避けるべきです。

動線計画においては、各部屋の配置やドアの位置を考慮し、複数の種類の動線が交差しないようにすることが基本です。使用頻度の高い動線はなるべく短くすること、また、動線が交差しないようにすることで、家事や生活の効率を高めることができます。