長持とは?暮らしに役立つ収納兼運搬具
建築を知りたい
先生、建築用語で『長持』って聞いたことあるんですけど、どういう意味ですか?
建築物研究家
『長持』とは、衣類や道具を入れるための長方形で大型の入れ物のことだよ。ふたが付く入れ物であり、両端側面に金具を取り付けることで、棹を通して持ち上げることで、前後二人つくと担ぐことができるようになっているんだ。
建築を知りたい
なるほど、収納家具としても運搬具としても使えるんですね。でも、車長持ってのもあるんですか?
建築物研究家
そうだね。車長持とは、長持に車が付いたもので、担いでは運ばないんだ。あまりに大きくなりすぎて、火事のときには道路を塞いでしまうことが出てくるため、使用が禁止されたんだよ。かつては嫁入り道具のひとつとして使われていた歴史もあるんだ。
長持とは。
長持とは、衣類や道具を入れておく長方形の大きな箱である。蓋のある箱で、両端の側面に金具を取り付け、棹を通して持ち上げることで、前後二人つくと担ぐことができる。この機能のおかげで、長持は収納家具であると同時に運搬具としても使用することができた。長持には、漆喰でできたものと、素木でできたものがある。基本的に大きな家具だが、さらに大きなものもあり、車が付いているものを車長持と呼び、こちらは担いで運ぶものではない。あまりに大きくなり、火事のときには道路を塞いでしまうことが出てくるため、使用は禁止された。長持は嫁入り道具のひとつとして使われていた歴史があり、桐材で作られることもあった。
長持とは何か?
長持とは、衣類や道具を入れるための長方形で大きな入れ物のことです。ふたが付く入れ物であり、両端側面に金具を取り付けることで、棹を通して持ち上げることで、前後二人つくと担ぐことができるようになっています。こうした機能を持っていることから、長持は収納家具であると同時に運搬具として使うことが可能です。
長持ちには漆喰の物と素木でできた物があります。基本として大型の家具となりますが、さらに大きく作られており、車が付けられている物を車長持と呼びこちらは担いではいきません。あまりに大きくなり、火事のときには道路を塞いでしまうことが出てくるため、使用が禁止されました。嫁入り道具のひとつとして使われていた歴史があり、桐材を使っていたこともあります。
長持の種類と特徴
長持の種類と特徴
長持には、漆喰の物と素木でできた物があります。漆喰の長持は、桐材で作られることが多く、高級感があります。素木の長持は、杉材や檜材で作られることが多く、素朴な風合いがあります。長持は、基本的に大型の家具ですが、さらに大きく作られており、車が付けられている物を車長持と呼びます。車長持は、担いではいきません。あまりに大きくなり、火事のときには道路を塞いでしまうことが出てくるため、使用が禁止されました。長持は、嫁入り道具のひとつとして使われていた歴史があり、桐材を使っていたこともあります。桐材は、軽い木材なので、長持を担ぐときに便利なだけでなく、防虫効果もあります。
車長持の歴史と役割
車長持とは、長持の一種で、車輪が付いた大型の運搬具のことです。長持は、衣類や道具を収納する家具ですが、車長持は、その大型のサイズと車輪の付いた構造から、運搬用具としても使用されました。
車長持の歴史は古く、江戸時代にはすでに使用されていたようです。当時は、嫁入り道具のひとつとして使われることも多く、桐材で作られた車長持も珍しくありませんでした。また、車長持は、商家や農家など、荷物が多い家庭でも重宝されていました。
明治時代になると、車長持はさらに進化し、より大型のものが作られるようになりました。また、車輪の代わりに金属製の脚が付いたものも登場し、より安定感と耐久性が向上しました。大正時代には、車長持に引き出しが付いたものや、蓋を開けると鏡が付いたものなど、より機能的なものが作られるようになりました。
車長持は、昭和時代に入っても、庶民の生活に欠かせない家具として活躍しました。しかし、高度経済成長期になると、トラックや自動車などの輸送手段が普及し、車長持の使用は次第に減少していきました。現在では、車長持を目にすることはほとんどありませんが、一部の地域では、郷土資料館などで展示されていることがあります。
長持が嫁入り道具として使われていた理由
長持が嫁入り道具として使われていた理由は、その丈夫さと実用性にあります。長持は、衣類や道具を入れるための長方形で大型の入れ物であり、ふたが付く入れ物であり、両端側面に金具を取り付けることで、棹を通して持ち上げることで、前後二人つくと担ぐことができるようになっています。そのため、嫁入り道具を運ぶのに適していたのです。
また、長持は、漆喰の物と素木でできた物があり、基本として大型の家具となりますが、さらに大きく作られており、車が付けられている物を車長持と呼びこちらは担いではいきません。そのため、嫁入り道具を大量に運ぶことができるのです。
長持の収納と運搬の工夫とコツ
長持の収納と運搬の工夫やコツ
長持は、衣類や道具を入れるための長方形で大型の入れ物です。収納性を高める工夫として、引き出しを設けたり、仕切り板を付けたりすることで、整理整頓しやすくしています。また、持ち上げたり、移動させたりすることを容易にする工夫として、長持の両端側面に金具を取り付けて、棹を通して持ち上げたり、前後二人つくと担いだりできるようにしています。中には、車輪を付けて、車長持として使用できるものもあります。長持は、収納家具としてだけでなく、運搬具としても活躍する優れものです。