火打ち土台とは?役割や効果を解説
建築物研究家
「火打ち土台」とは、土台の直交部分を、その水平構面の矩形が応力によって変形しないように、土台の縦横の交差部分に三角形をつくるため用いる斜材のこと。主に角材や板材を使用する。地震や台風などで建物の角がゆがまないように、土台面、床面、梁面などに必ず入れる部材のひとつです。造住宅において、一階の床に火打ち土台を各隅角部に入れることによって、床板の水平構面の剛性は大幅に向上できる。また、火打土台に対して、二階や三階の床や小屋組などに同様に入れる物を「火打梁」と言います。最近では、鋼製でできた既製品の火打金物を使うことが多くなっています。なお、床組を剛床とする場合は火打梁を省くことが可能です。
建築を知りたい
「火打ち土台」は、建物の強度を高めるために使用される斜材のことですね。主に角材や板材を使用すると言ってましたが、どのような役割を果たしているのでしょうか?
建築物研究家
「火打ち土台」は、建物の土台を補強し、地震や台風などの外力から建物を守る役割を果たしています。土台の直交部分に三角形をつくることで、応力によって変形するのを防いでいます。また、床面や梁面にも入れることで、建物の剛性を高めています。
建築を知りたい
なるほど、「火打ち土台」は建物の強度を維持する上で重要な部材なんですね。知識を広げることができました。ありがとうございます!
火打ち土台とは。
火打ち土台とは、土台の直交する部分を、その水平構面の矩形が応力によって変形しないように、土台の縦横の交差部分に三角形を作り、その形状を維持するための斜材のことです。主に角材や板材を使用します。
火打ち土台は、地震や台風などの災害で建物の角が歪まないようにするために、土台面、床面、梁面などに必ず入れる部材の一つです。特に、木造住宅では、一階の床に火打ち土台を各隅角部に入れることによって、床板の水平構面の剛性を大幅に向上させることができます。
また、火打土台に対して、二階や三階の床や小屋組などに同様に入れるものを「火打梁」と言います。火打梁は、建物の水平構面を強化し、地震や台風などの災害から建物を守る役割を果たしています。
近年では、鋼製でできた既製品の火打金物を使うことが多くなっています。火打金物は、簡単に取り付けることができ、高い強度を確保できます。また、床組を剛床とする場合は、火打梁を省くことが可能です。
火打ち土台の役割
火打ち土台とは、土台の直交部分を、その水平構面の矩形が応力によって変形しないように、土台の縦横の交差部分に三角形をつくるため用いる斜材のことである。 主に角材や板材を使用します。地震や台風などで建物の角がゆがまないように、土台面、床面、梁面などに必ず入れる部材のひとつです。造住宅において、一階の床に火打ち土台を各隅角部に入れることによって、床板の水平構面の剛性は大幅に向上することができます。また、火打土台に対して、二階や三階の床や小屋組などに同様に入れる物を「火打梁」と言います。最近では、鋼製でできた既製品の火打金物を使うことが多くなっています。なお、床組を剛床とする場合は火打梁を省くことが可能です。
火打ち土台の効果
火打ち土台とは、土台の直交部分を、その水平構面の矩形が応力によって変形しないように、土台の縦横の交差部分に三角形をつくるため用いる斜材のことです。主に角材や板材を使用します。地震や台風などで建物の角がゆがまないように、土台面、床面、梁面などに必ず入れる部材のひとつです。
火打ち土台の効果としては、建物の耐震性を高めるという点が挙げられます。地震の際には、地盤から建物に大きな力が加わります。火打ち土台は、この力を支えて建物の倒壊を防ぐ役割を果たします。また、火打ち土台は建物の床面の剛性を高める効果もあります。床面の剛性が高いと、床がたわんだりしにくくなり、歩行時の快適性が向上します。さらに、火打ち土台は建物の耐火性を高める効果もあります。火打ち土台は、火災の際に燃えにくく、火を四方に伝播させにくくします。
火打ち土台の種類
火打ち土台の種類
火打ち土台には、角材を用いた「角材火打ち土台」と、板材を用いた「板材火打ち土台」があります。角材火打ち土台は、角材を土台の交差部分に三角形になるように設置するもので、板材火打ち土台は、板材を土台の交差部分に斜めに設置するものです。角材火打ち土台は、剛性が高く、地震や台風などの横揺れに強いという特徴があります。板材火打ち土台は、角材火打ち土台よりも剛性が低くなりますが、軽量で施工が容易という特徴があります。
火打ち土台の施工方法
火打ち土台の施工方法は、主に以下の手順で行われます。
1. 土台の水平構面の矩形が応力によって変形しないように、土台の縦横の交差部分に三角形をつくるために、斜材を配置します。
2. 斜材は、角材や板材を使用することが多く、地震や台風などで建物の角がゆがまないように、土台面、床面、梁面などに必ず入れます。
3. 造住宅において、一階の床に火打ち土台を各隅角部に入れることによって、床板の水平構面の剛性は大幅に向上させることができます。
4. 火打土台に対して、二階や三階の床や小屋組などに同様に入れる物を「火打梁」と呼びます。
5. 最近では、鋼製でできた既製品の火打金物を使うことが多くなっており、床組を剛床とする場合は火打梁を省くことが可能です。
火打ち土台の重要性
火打ち土台とは、土台の直交部分を、その水平構面の矩形が応力によって変形しないように、土台の縦横の交差部分に三角形をつくるため用いる斜材のことです。主に角材や板材を使用します。地震や台風などで建物の角がゆがまないように、土台面、床面、梁面などに必ず入れる部材のひとつです。 造住宅において、一階の床に火打ち土台を各隅角部に入れることによって、床板の水平構面の剛性は大幅に向上できます。また、火打土台に対して、二階や三階の床や小屋組などに同様に入れる物を「火打梁」と言います。火打ち土台は建物の強度を確保するための重要な部材であり、火災が発生した場合には延焼を防ぐ役割も果たします。近年では、鋼製でできた既製品の火打金物を使うことが多くなっています。なお、床組を剛床とする場合は火打梁を省くことが可能です。