茶室の炉とは?使い方や構造、種類について
建築物研究家
では生徒さん、『炉』について説明いただけますか?
建築を知りたい
『炉』とは、茶室において、湯を沸かすための設備で、畳敷きの一部を箱形に切り込んだ穴部分のことです。炉壇、炉縁、炉蓋からなり、大きさは、炉縁の外法で京間畳の場合は1尺4寸(424mm)角が標準で、深さは45cm程度です。
建築物研究家
なるほど。そして、『炉』は冬から春にかけて使用されることが多いですね。畳の下にある炉壇は銅板や石製、陶板製など様々な種類の素材がありますが、特に内側に土壁が塗られた本炉壇は最高級品とされています。
建築を知りたい
はい、炉開きには土壁の部分を塗り替える決まりがあり、左官職人か炉壇師が携わることが多いです。最近では手入れが楽なステンレス製も人気が高まっているようです。
炉とは。
炉とは、茶室において湯を沸かすためのもので、畳敷きの床に開けられた四角形のくぼみ部分のこと。炉壇、炉縁、炉蓋で構成されており、大きさはおよそ424mm(京間畳の場合は1尺4寸)角、深さは45cm程度が一般的です。
茶道の世界では、通常冬から春にかけて炉を使用します。炉壇は畳の下に設置されており、銅板、石、陶器など様々な素材があります。特に内側に土壁を塗った本炉壇は最高級品とされ、熟練した専門職である炉壇師によって手作業で作られます。毎年行われる炉開きには、土壁の部分を塗り替える決まりがあり、左官職人か炉壇師が携わります。
最近では、お手入れが容易なステンレス製の炉も登場し、若い世代を中心に人気が高まっています。
炉とは何か?
炉とは、茶室において、湯を沸かすための設備であり、畳敷きの一部を箱形に切り込んだ穴部分のことである。炉壇、炉縁、炉蓋からなり、大きさは、炉縁の外法で京間畳の場合は1尺4寸(424mm)角が標準で、深さは45cm程度である。
炉は、通常、茶道の世界では、冬から春にかけて使用される。畳の下にある炉壇は、銅板や石製、陶板製などさまざまな種類の素材がある。特に内側に土壁が塗られた本炉壇は最高級品とされ、専門職の炉壇師と呼ばれる熟練した職人により手がけられる。毎年一回行われる炉開きには、土壁の部分を塗り替える決まりがあり、左官職人か炉壇師が携わるほどである。ただし、最近は手入れが楽なステンレス製も若い世代を中心に人気が高い。
炉の種類と特徴
炉の種類
炉には、茶室の床の間の正面に設けられる「本炉」と、茶室の片隅に設けられる「脇炉」の2種類があります。本炉は、茶室の中心にある炉で、茶事の際には、湯を沸かしたり、茶を点てたりするのに使用されます。一方、脇炉は、茶室の片隅にある炉で、本炉の補助的な役割を果たします。脇炉は、本炉が使用できない場合や、本炉とは異なる雰囲気の茶室を演出したい場合などに使用されます。
炉の特徴
炉は、主に炉縁、炉蓋、炉壇の3つの部分で構成されています。炉縁は、炉の周囲を取り囲む枠組みで、炉の形状や大きさを決める重要な部分です。炉蓋は、炉の開口部を塞ぐ蓋で、炉を使用しないときには、炉蓋を閉じておくと、炉内の火が消えたり、炉内が汚れたりすることを防ぐことができます。炉壇は、炉の底にある部分で、湯を沸かしたり、茶を点てたりするのに使用されます。炉壇には、銅板製、石製、陶板製など様々な種類があり、それぞれに異なる特徴があります。
炉の構造と使い方
炉の構造は、炉壇、炉縁、炉蓋の3つの部分で構成されています。炉壇は、炉の底に位置する部分で、銅板や石製、陶板製など様々な種類の素材があります。特に、内側に土壁が塗られた本炉壇は最高級品とされ、熟練した職人によって手掛けられます。炉縁は、炉壇を囲むように設置された枠で、京間畳の場合は1尺4寸(424mm)角が標準です。炉蓋は、炉の開口部を塞ぐ蓋で、木製のものが一般的です。
炉の使い方は、季節によって異なります。冬から春にかけては、炉を使用します。炉に火を入れて湯を沸かし、茶を点てます。夏から秋にかけては、炉を使用しません。炉蓋を外して、炉壇を風通しの良い状態にしておきます。
炉開きの決まりと必要な職人
茶道の世界では、炉は、冬から春にかけて使用されます。炉開きとは、毎年一回行われる炉の使用開始の儀式です。この炉開きには、土壁の部分を塗り替える決まりがあり、左官職人か炉壇師が携わります。左官職人は、壁や天井を塗る職人です。炉壇師は、炉壇を作る熟練した職人です。炉壇は、畳の下にある炉の本体であり、銅板や石製、陶板製など様々な種類の素材があります。特に内側に土壁が塗られた本炉壇は最高級品とされ、炉壇師が手がけます。最近では、手入れが楽なステンレス製の炉壇も若い世代を中心に人気が高まっています。
現代の炉事情
現代の炉事情
炉は、茶室において、湯を沸かすための設備であり、畳敷きの一部を箱形に切り込んだ穴部分のことである。炉壇、炉縁、炉蓋からなり、大きさは、炉縁の外法で京間畳の場合は1尺4寸(424mm)角が標準で、深さは45cm程度である。通常茶道の世界では、冬から春にかけて炉を使用。畳の下にある炉壇は銅板や石製、陶板製など様々な種類の素材がある。特に内側に土壁が塗られた本炉壇は最高級品とされ、専門職の炉壇師と呼ばれる、熟練した職人により手がけられる。毎年一回行なわれる炉開きには土壁の部分を塗り替える決まりもあり、左官職人か炉壇師が携わるほど。
しかし、最近は手入れが楽なステンレス製も若い世代を中心に人気が高い。ステンレス製は、錆びにくく、お手入れも簡単で、価格も比較的リーズナブル。また、デザインも豊富で、茶室の雰囲気に合わせて選ぶことができる。さらに、ステンレス製の炉は、熱伝導率が高く、湯が沸くのが早いというメリットもある。