装飾

住宅の部位について

ミラーバックサイドボードの魅力

ミラーバックサイドボードとは、背板に鏡を組み込み作られたサイドボードのことです。コレクションを飾るディスプレイとして使うと、置いた物が背面の鏡に映りこむことになり、広がりを見せるだけではなく、華やかな雰囲気を作り出すことができます。その結果、ディスプレイとして使われることもあり、ミラーバックサイドボードには様々な装飾を施されることが多いです。これは、鏡の周りということだけではなく、収納スペースとなる引出しや取手、脚に至るまで行なわれていくのです。また、ミラーバックサイドボードはひとつでバランスを取ることができるようになっており、コレクションを飾ると完成されます。全体的に完結できるバランスを持っているため、ひとつ置くだけでも空間はかなり大きな変化を見せることができるでしょう。
建築の基礎知識について

アウテリアとは?建築用語としての意味とエクステリアとの違い

アウテリアとエクステリアの違い アウテリアとエクステリアは、どちらも建物の外装や設備を意味する言葉ですが、若干の違いがあります。アウテリアは、門、扉、塀、垣根、外灯など、建物の外にある装飾や設備のことを指します。一方、エクステリアは、アウテリアに加えて、建物の外壁、屋根、窓、バルコニーなど、建物の外観全体を指します。 アウテリアは、建物の外観を美しくしたり、セキュリティを向上させたり、プライバシーを確保したりする役割があります。エクステリアは、アウテリアに加えて、建物の構造を支えたり、断熱性を向上させたり、耐震性を強化したりする役割もあります。 アウテリアとエクステリアは、どちらも建物の重要な要素であり、建物の外観や機能に大きな影響を与えます。アウテリアとエクステリアを上手にコーディネートすることで、建物の美観と機能性を向上させることができます。
建築の基礎知識について

優雅さと軽快さを兼ね備えたクィーンアン様式の建築

クィーンアン様式とは、18世紀前半のイギリス女王であったアン王女時代に成立した家具の様式のことです。オランダからの影響を受け、優雅な様式の家具を生み出していき、だんだんとフランスの影響を受けるようになり、ロココ風に変化していきました。曲線の多用によって優雅でありながらも軽快なデザインとなるのが特徴です。また、豪華すぎない装飾を好んでいたこともあり、古典的なデザインを見ることができます。漆塗りも行なわれており、東洋的な技法が入ってきていたことが見て取れます。クィーンアン様式は建築にも用いられ、不規則なデザインが流行するきっかけとなりました。イギリスでのクィーンアン様式は、レンガで作られたが、アメリカに渡ると木造となったことで、異なる印象を作り出しましたが、古き良き時代の建築として現在でも人気があります。
住宅の部位について

トリム:カーテンを飾り立てる装飾の魅力

建築用語において、「トリム」とはカーテンの裾や縁に施される装飾を意味します。ドレスアップしてカーテンを華やかに見せるために使用されるものです。「トリミング」と呼ぶのも同じ意味です。 トリムは非常に幅広い意味を持ち、さまざまな形があります。装飾用に作られた幅の細いレースやテープ状のブレードと呼ばれるものなどがありますが、幅広のレースはマクラメと呼ばれ、トリムとは区別されています。 トリムを使用する上で重要なのはバランスを取ることです。単独で使用するというよりも、ドレープカーテンなどとの組み合わせが必要となります。バランス取りに使われるブレードの装飾のひとつであるフリンジもデザイン的に重要と言えます。 窓まわりを見た場合には、装飾効果の高い小物であり、カーテン以外にもクッションなどに使われることもあります
住宅の部位について

盲窓とは?役割と特徴を解説

盲窓とは、実際には窓が存在しないが、壁の一部をへこませて、窓のように見えるように作られた場所のことです。採光や換気などの機能はありませんが、装飾的な目的で設計されます。外側からは壁で塞がれていることが多く、内側からは障子や板戸を取り付けて窓のように見せるのが一般的です。盲窓は、内装的に用いられることで、壁に大きなアクセントを与えることができるとともに、開放的な印象を作り出すことができます。しかし、盲窓を本物の窓のように見えるようにすると、障子のように目隠しすることが重要となってくるため、その点は注意が必要です。
住宅の部位について

カフェカーテンとは?おしゃれな窓辺の演出方法

カフェカーテンの特徴は、丈が短く、窓の一部だけを覆うカーテンだということです。通常のカーテンレールを使うことはなく、カーテンポールや突っ張りポールを利用して掛けられます。目隠し的な意味で取り付けるため、全体を隠すようなものではありません。一部分の目線を遮ることによって、インテリアの一部とするスタイルカーテンの一種です。意匠的な意味合いが強い装飾カーテンであるため、通常のカーテンのように開閉させることはほとんどありません。カフェカーテンは、一般的な窓よりも、開閉がない、ハメ殺し窓や出窓といったところに使われることが多いです。
住宅の部位について

欄間とは?日本の建築様式の魅力

欄間とは、日本の建築様式のひとつで、天井と鴨居の間や、窓や出入口の上部に設けられた開口部のことです。 部屋と部屋、部屋と縁側・廊下の間などに、通風や採光、換気を目的に設けられます。 部屋と部屋の境目に入れる物は間越し欄間、部屋と縁側の境目に入れる物は明り欄間と呼ばれます。 欄間には、障子や格子の他、木目を活かして風景や動物などを立体的に彫った彫刻や、板に絵柄を彫った透かし彫りなどがはめ込まれて、室内装飾ともなります。 欄間は、もともとは寺社建築から発展してきた物ですが、江戸時代頃から裕福な商家などの家屋にも取り入れられるようになり、伝統的な日本家屋の品格をもたらす設えとして受け継がれています。
住宅の部位について

建築用語『バスタブ』とは?

バスタブとは、浴室に取り付けられる浴槽のことです。一般的には、ホーローやステンレス、FRPでできていることが多いですが、人造大理石やタイルなどもあります。中にはバスタブ自体を金メッキした物もありますが、あまりに熱伝導が高くなると、快適に過ごすことができません。 日本のバスタブは、足を伸ばして肩までつかれる深いタイプが一般的です。しかし、海外ではそこまで深い物は少なく、足がのばしきれる物は、入浴という文化の違いからあまり見かけることがありません。
住宅の部位について

ウィンドウトリートメント:窓辺を彩る装飾演出テクニック

ウィンドウトリートメントとは、窓周りの装飾演出のことです。「ウィンドウトリートメント」という言葉を聞いたことがない人も、カーテンやブラインド、ロールスクリーンで窓の装飾をした経験がある人は多いのではないでしょうか。ウィンドウトリートメントとは、こうした窓周りを飾るインテリアのことを指します。 ウィンドウトリートメントをすることで、窓やインテリアの雰囲気をガラリと変えることができます。また、断熱効果を高めたり、プライバシーを守ったり、外からの日差しを遮ったりといった、実用的な役割を果たしてくれます。 ウィンドウトリートメントには、カーテン、ブラインド、ロールスクリーンのほかにも、シェード、プリーツスクリーン、オーニングなど、様々な種類があります。それぞれの形状や素材には、それぞれに特徴があるので、窓の形や大きさ、インテリアのスタイル、実用的な役割などを考えて選ぶことが大切です。
住宅の部位について

スタイルカーテンの豆知識

スタイルカーテンとは、装飾性を重視したカーテンのことです。 室内だけではなく、室外からの視線も意識して作られます。カーテンとして生地だけではなく、縫製や付属品で装飾性を高めてあるため、非常に目立ちやすく視線を集めやすいです。そのため、スタイルカーテンは開閉しては使わず、固定して使う物が多くなっています。 プリーツ加工を施した物もあり、ゴージャスに見せることを意識して作られます。デザインを重視して作るため、機能としてはどうしても劣る部分が出てしまうのがデメリットとなります。クロスオーバーやセンタークロス、パネルカーテンなどがありますが、出窓であればスカラップを使うことが多いのは、外観からの装飾性を重視するためです。 ただし、視線はほとんど遮ることができません。
住宅の部位について

卯建って何?

卯建とは、棟を支えるための梁の上に位置する棟束のことである。妻側からは、直接棟束を確認することができる。諸説あるが、設置するにはかなりの費用がかかることから、裕福な家庭にしか設置されなかった。平安時代には「うだち」と呼ばれており、室町時代に入ると「うだつ」という言葉へと訛っていった。それが「うだつが上がらない」という慣用句が生まれた由来と言われている。 本来は、隣家への火災の延焼を防ぐための防火壁として設置されていた。江戸時代の中頃以降になると、卯建の装飾的な部分が強調され、家屋の財力を象徴する装飾として変化していった。 慣用句としてはよく使われている卯建という言葉であるが、実際の図面や建築現場で使われることはほとんどない。
建材と資材について

マスキングテープの魅力~塗装やコーキングの汚れを防止し美しい直線を演出する養生資材~

マスキングテープの種類と特徴 マスキングテープは、紙製のものから布製のものまで、さまざまな種類があります。また、粘着力の強さも異なります。 紙製のマスキングテープは、最も一般的なタイプで、比較的安価です。粘着力は弱く、跡が残りにくいのが特徴です。 布製のマスキングテープは、紙製のものよりも粘着力が強く、剥がしても跡が残りません。ただし、紙製のマスキングテープよりも高価です。 マスキングテープの粘着力は、弱・中・強の3段階に分けられます。 弱粘着タイプのマスキングテープは、跡を残さずに剥がすことができます。中粘着タイプのマスキングテープは、しっかりと貼り付けることができますが、剥がすときには多少跡が残ります。強粘着タイプのマスキングテープは、非常に強力な粘着力を持っていますが、剥がすときには跡が残ります。 マスキングテープを選ぶ際は、使用目的に応じて、種類と粘着力を考慮することが大切です。
住宅の部位について

飾り棚の魅力と特徴とは?

飾り棚とは、収納だけではなく、室内装飾ということも考え利用されている戸棚のことです。一般家庭では、居間や応接間に用いることが多いです。デザイン性を高めることによって、美術品を飾り付けることもできる。 また、壁に作りつけすることや、間仕切りの代わりに使うということも、装飾性の高さから行なわれている。飾り棚はアクセントにすることができますが、収納力がほとんどない物もあります。
住宅の部位について

長押とは?

長押とは、柱同士の上部などを水平方向につないで補強するために柱の外側から打ち付けられる物のことです。 基本的に和室に用いられ、当初は上級層の住宅のみで用いられていましたが、中世になると庶民の住宅でも用いられるようになりました。中世以降は部材が薄くなり、構造的な必要はなくなり、装飾的な部材となりました。材質はたいてい柱と同材の物が用いられ、杉の糸柾などが良材と言われています。その他、杉や檜のシボ丸太や面皮付き磨き丸太が使用されています。現代では洋服をつるす、または額などを設置するために使われることが多くあります。
建築の基礎知識について

建築用語『ディスプレイ』とは?

建築用語において、ディスプレイとは、陳列や表示のことであり、表示装置であるコンピュータなどの映像装置もディスプレイと呼ばれます。目を引きつけるために飾りつけをすることだけではなく、状態のことを呼ぶ場合もあります。一般家庭でも壁の装飾などにディスプレイという言葉が使われます。ディスプレイは主に販売目的に関して使われますが、情報を素早く伝達して、購入や興味を惹くために行なわれています。内装や外装にも行なわれる物であり、誰でも行なっていくことはできますが、実際には業種としてディスプレイ業も存在するほど専門性が高いです。ディスプレイの方法ひとつで売り上げにも大きく左右することになるため、目的を明確化した上で、販売戦略に対して適切な形を取っていくことが必要となります。
建材と資材について

壁紙とは?種類や特徴を解説

壁紙の種類 壁紙には、紙、布、合成樹脂、無機質など、さまざまな種類があります。 紙壁紙は、最も一般的な壁紙で、和紙や洋紙で作られています。価格は安価で、柄や色が豊富なのが特徴です。 布壁紙は、織物や不織布で作られています。独特の風合いと高級感があり、価格は紙壁紙より高くなります。 合成樹脂壁紙は、塩化ビニールやポリエステルなどの合成樹脂で作られています。耐久性と防水性に優れており、表面加工によってさまざまな質感や柄を表現することができます。 無機質壁紙は、珪藻土やガラス繊維など、無機質材料で作られています。耐火性と調湿性に優れていますが、施工が難しく、価格は高くなります。
建築の基礎知識について

バロック様式に潜む華麗なる装飾と洗練された世界

バロック様式は、16世紀後半にイタリアで誕生し、17世紀から18世紀初頭にかけてヨーロッパ各地に広まった芸術・建築・文学の様式概念である。 その起源は、ルネサンス期に端を発する。ルネサンス期には、古代ギリシャ・ローマの文化や芸術を復興させる運動が起こり、それまでのゴシック様式に代わって、より古典的な様式の建築物が建設されるようになった。しかし、やがてルネサンス様式の建築は、装飾が過剰で、空間構成が複雑すぎるという批判を受けるようになった。 バロック様式は、こうしたルネサンス様式の批判を受けて誕生した様式である。 バロック様式は、ルネサンス様式の装飾性を継承しつつ、空間構成をよりシンプルにし、統一感のあるものにしている。また、バロック様式は、曲線や楕円などの有機的なデザインを多用し、より動的で華麗な印象を与える建築物を生み出した。
住宅の部位について

鰹木の豆知識

鰹木の役割とは? 鰹木は、神社建築などで、棟の上に並べられている木材のことです。棟木に対して直角に装飾されており、鰹節に似ていることから鰹木と呼ばれています。棟の針目を覆うための物で、雨の浸食を防ぐ、あるいは補強するために使われていました。しかし、次第に装飾化していき、現在のかたちになりました。また、高貴人の宅に使われていたことから、シンボル化されて神社でも使われるようになりました。古墳時代にも使われていたことが、今城塚古墳から出土していた埴輪から見て取れます。屋根の両端で交差した部材は千木と呼ばれ鰹木とともに使われました。千木は、先端を切りそろえずにそのまま使った名残ではないかと推測されています。海外でも千木は見られることから、起源は太古までさかのぼると考えられています。
建築の設計について

モダニズム建築とは?特徴や歴史を解説

モダニズム建築とは、19世紀以前に用いられていた建築様式を否定し、変化する社会に適応する近代に合った建築様式を追い求め、装飾などを無くし機能性を重視したシンプルな建物を目指した建築を指す。モダニズム建築は、1920年代から1960年代にかけて世界中で流行した。モダニズム建築の代表的な建築家としては、ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ、フランク・ロイド・ライトなどがいる。 モダニズム建築の特徴としては、機能性重視シンプルで直線的なデザイン新しい素材や技術の使用などがあげられる。機能性重視とは、建築物は人々の生活や活動に適したものであるべきだという考え方である。シンプルで直線的なデザインとは、装飾を排し、直線と平面で構成されたデザインのことである。新しい素材や技術の使用とは、鉄筋コンクリートやガラスなどの新しい素材や、プレハブ工法などの新しい工法の使用のことである。
建材と資材について

塗膜とは?役割と耐久性について

塗膜とは、塗料を塗ってできる層のことである。一般的には、塗料が乾いて硬化した状態を言い、表面の保護や装飾目的で使用される。家で言えば、装飾の目的もあるが、雨や日差し、汚れなどから保護したり、サビの進行を防いだりするために、家の外壁に塗料で塗膜を作る。塗膜は、樹脂が結合する力によって強度を保っているが、年数とともに樹脂の結合力が弱まり、塗膜がもろくなって耐水性や防さびの機能をだんだんと失う。塗膜を作る塗料には、希釈剤である溶剤、アクリル樹脂やウレタン樹脂といった樹脂系の主成分や、防腐剤やつや消し剤といった副要素成分、そして着色剤である顔料が含まれる。塗膜の耐久性はこの中の主成分や副要素によって異なる。
建築の基礎知識について

【建築用語】擬宝珠とは?

擬宝珠とは、建築装飾のひとつで、神社や寺院において、階段に設置された手すりの柱の上に取り付けられている物のことです。 ネギの花であるネギ坊主に似ていることから、葱台と呼ばれることもあります。擬宝珠は、親柱にしか取り付けられることはなく、基本としては両端だけに取り付けることになっていますが、一定間隔で親柱を作り設置されている例もあります。装飾としてだけの物ではなく、親柱が木製になっている場合、擬宝珠を青銅などにすることにより、雨からの浸食から守る役割も持ちます。すべて石造りといった例もある、木製の物や瓦でできているといった希少な例が存在します。擬宝珠であって、宝珠ではないため、五重塔や五輪塔に見られる先端の飾りとは別の物であるのは、宝珠とは別の由来を持っている例があるためです。
建材と資材について

ニッケルめっきで輝く未来

ニッケルめっきとは、金属のニッケルを使った電気めっきのこと。電解ニッケルめっきとも呼びます。水溶液中に通電させ、電子の還元力を利用してメッキにします。対象物に金属ニッケル被膜を形成させますが、通電する物でなければ行うことができません。装飾目的で使われることが多く、鏡面のような光沢を持たせることができます。貴金属メッキの下地としても利用されています。鉄や亜鉛ダイカストに利用されることが多く、金白色の光沢を持たせることができます。
住宅の部位について

付書院の魅力と歴史

付書院とは、床の間の脇に設けられる書院のことです。書院とは、日本の伝統的な建築様式における座敷の一つで、書物を読み書きしたり、茶の湯を嗜んだりするのに使われる部屋のことです。付書院は、平書院と付書院の2種類があり、棚板と明かり取りをするための障子で構成されているのが付書院となります。平書院は、明かり取りに使う障子しかないため、棚板を付けることになるため、その分奥行きを取らなければならないため、縁側や外部に張り出すことになります。平書院は、棚板がないため、外側に対して張り出す必要性がないことから多く使われるようになっていきました。もともとは、鎌倉時代から室町時代には、貴族や僧侶の住宅に読書用の板張りとして利用されていた出文机が作りつけられていたが、これが時代とともに変化して座敷の装飾に。付書院とは呼ばず出書院と呼ばれるのも、こうした流れがあるからである。
建材と資材について

建築用語『テッセラ』とは?モザイクアートの美しさ

建築用語におけるテッセラとは、モザイク張りに使用される、大理石や貴石、色ガラス、ガラスに金箔や銀箔を貼りつけた四角い小片のことです。 サイズは数ミリから2~3センチ角のサイズが多く、漆喰をベースとして埋め込まれて使われます。 テッセラは、耐久性が高いことにより、半永久的な美しさを保てるため、大規模な装飾に適しています。 テッセラを一個ずつ接着剤によって張り付けていくと、より立体感を出し、三次元的な表現にすることが可能です。