【建築用語】擬宝珠とは?

【建築用語】擬宝珠とは?

建築物研究家

『擬宝珠』について教えてください。

建築を知りたい

『擬宝珠』は、神社や寺院において、階段に設置された手すりの柱の上に取り付けられている物のことです。

建築物研究家

『擬宝珠』という名前の由来はなんですか?

建築を知りたい

『擬宝珠』は、ネギの花であるネギ坊主に似ていることから、葱台と呼ばれることもあります。『擬宝珠』は、宝珠ではないため、五重塔や五輪塔に見られる先端の飾りとは別の物であるのは、宝珠とは別の由来を持っている例があるためだ。

擬宝珠とは。

擬宝珠とは、神社や寺院の階段の手すりの上に設置されている装飾のことです。ネギ坊主に似ていることから、葱台と呼ばれることもあります。擬宝珠は、親柱にしか取り付けられません。基本的には両端だけに取り付けられますが、一定間隔で親柱を作り設置されている例もあります。擬宝珠は、装飾としてだけでなく、親柱が木製になっている場合、青銅などにすることにより、雨からの浸食から守る役割も果たしています。擬宝珠はすべて石造りのものもありますが、木製の物や瓦でできているものもあります。五重塔や五輪塔に見られる先端の飾りは宝珠ですが、擬宝珠とは別のものです。由来が異なる例があるためです。

擬宝珠とは何か?

擬宝珠とは何か?

擬宝珠とは、建築装飾のひとつで、神社や寺院において、階段に設置された手すりの柱の上に取り付けられている物のことです。 ネギの花であるネギ坊主に似ていることから、葱台と呼ばれることもあります。擬宝珠は、親柱にしか取り付けられることはなく、基本としては両端だけに取り付けることになっていますが、一定間隔で親柱を作り設置されている例もあります。装飾としてだけの物ではなく、親柱が木製になっている場合、擬宝珠を青銅などにすることにより、雨からの浸食から守る役割も持ちます。すべて石造りといった例もある、木製の物や瓦でできているといった希少な例が存在します。擬宝珠であって、宝珠ではないため、五重塔や五輪塔に見られる先端の飾りとは別の物であるのは、宝珠とは別の由来を持っている例があるためです。

擬宝珠の由来と歴史

擬宝珠の由来と歴史

擬宝珠の由来と歴史

擬宝珠の起源については諸説ありますが、仏教から派生したものであるという説が有力です。仏教において、宝珠は「如意宝珠」と呼ばれ、あらゆる願いを叶えることができる宝とされています。擬宝珠はこの如意宝珠を模して作られたもので、階段の手すりに取り付けられたことで、階段を上り下りする人々を「如意宝珠」の力を借りて守る意味合いがあったと考えられています。

擬宝珠の歴史は古く、奈良時代にはすでに存在していました。当初は、神社や寺院の階段に使用されることが多く、平安時代になると、貴族の邸宅や武家屋敷でも使用されるようになりました。江戸時代には、町人文化の台頭とともに、擬宝珠は庶民の住宅にも取り入れられ、現代では、公共施設や商業施設など、さまざまな場所で目にすることができます。

擬宝珠の種類と形状

擬宝珠の種類と形状

擬宝珠の種類と形状
擬宝珠は、その形状や大きさによってさまざまな種類があります。一般的な擬宝珠は、親柱の上に設置される「笠付き宝珠」というタイプで、笠の部分が宝珠を覆っています。また、笠がない「平宝珠」や、宝珠の下に垂れ下がった装飾がある「垂れ宝珠」などもあります。擬宝珠は、青銅や石、陶器、木など、さまざまな素材で作られています。

形状方面では、擬宝珠は大きく分けて2つのタイプがあります。1つは、球形の宝珠で、もう1つは宝珠の上に笠が付いた笠付き宝珠です。球形の宝珠は、シンプルな形状で、神社や寺院によく見られます。笠付き宝珠は、笠の部分が宝珠を覆っており、より装飾的な形状です。笠付き宝珠は、神社や寺院だけでなく、庭園や公園などにも見られます。擬宝珠は、形状や装飾によって、さまざまな表情を見せてくれます。

擬宝珠の役割と機能

擬宝珠の役割と機能

擬宝珠は、建築装飾のひとつで、神社や寺院において、階段に設置された手すりの柱の上に取り付けられている物です。 ネギの花であるネギ坊主に似ていることから、葱台と呼ばれることもあります。擬宝珠は、親柱にしか取り付けられることはなく、基本としては両端だけに取り付けることになるが、一定間隔で親柱を作り設置されている例も存在します。

擬宝珠は、装飾としてだけの物ではなく、親柱が木製になっている場合、擬宝珠を青銅などにすることにより、雨からの浸食から守る役割も持ちます。すべて石造りといった例もありますが、木製の物や瓦でできているといった希少な例も存在します。

擬宝珠であって、宝珠ではないため、五重塔や五輪塔に見られる先端の飾りとは別の物です。宝珠とは別の由来を持っている例もあるためです。

擬宝珠の設置例

擬宝珠の設置例

擬宝珠の設置例

擬宝珠は神社やお寺の階段に設置されている手すりの柱の上に設置されている。両端だけに取り付けられることは基本だが、一定間隔で親柱を作り、擬宝珠を設置されている場合もある。擬宝珠の素材は、金属(青銅)、石、陶製、木(トチの木、ヒノキなど)を用いられている。擬宝珠は、装飾としてだけでなく、親柱が木製で、擬宝珠を青銅などにすることにより、雨からの浸食から親柱を守る役割も果たしている。すべて石造りであった例や、木製の物、瓦の瓦葺きを用いた例もある。擬宝珠であって、宝珠ではないため、五重塔や五輪塔に見られる先端の飾りとは別物である。特殊な擬宝珠には、水煙擬宝珠、火炎擬宝珠、駒犬擬宝珠、宝瓶擬宝珠、宝珠擬宝珠、仙翁擬宝珠などが存在する。昇り龍擬宝珠、降龍擬宝珠や、青海波擬宝珠や、菊紋擬宝珠も代表的である。