柱形とは何か?デザイン性の高い壁の突出部分のこと
建築物研究家
「柱形」とは壁面から突出した、デザイン的な目的で作られた柱のようなものを指します。また、柱形は西洋の古典様式の柱をかたどっているものを「ピラスター」と呼びます。さらに、「梁形」とは、天井の懐寸法よりも梁成が大きい際に天井面から飛び出している梁の部分のことを言いますが、梁の形その物のことや、天井を突き出させて梁のように見せている部分のことも梁形と言います。
建築を知りたい
「柱形」とは、壁から突き出して半面だけ見えている柱のことですね。また、「梁形」とは、天井の懐寸法よりも梁成が大きい際に天井面から飛び出している梁の部分のことですね。デザイン的な目的で作られているものなんですね。
建築物研究家
その通りです。デザイン的な目的で設置されることが多いので、装飾的な形状をしているものも多いです。ピラスターは、古代ギリシャ建築でよく見られますが、西洋建築全般で用いられてきました。
建築を知りたい
なるほど。ピラスターは、古代ギリシャ建築でよく見られるのですね。勉強になりました。
柱形とは。
柱形とは、壁から半分だけ突き出ている柱のことです。また、柱の形をしているが、建物の荷重を支える構造上は柱として使われていないものも柱形と呼びます。壁式構造の建物では、通常、柱はありませんが、デザインとして壁を柱のように突出させている部分のことを柱形と言います。西洋の古典様式の柱をかたどったものは、特にピラスターと呼ばれます。
梁形とは、天井の懐寸法よりも梁成が大きい場合に天井面から飛び出している梁の部分のことです。梁の形そのものや、天井を突き出させて梁のように見せている部分も梁形と言います。デザイン性の他にも、鉄骨造では、柱のまわりに耐火被覆を施し、仕上げとして柱形で覆う場合もあります。
柱形の意味と種類
柱形とは、壁から突き出して半面だけ見えている柱のことです。 また、柱として構造の荷重を担っているわけではないが柱の形をしている物のことも柱形と呼びます。壁式構造の建物では柱がない場合が多いですが、デザインとして柱のように壁を突出させている部分のことを柱形と言います。西洋の古典様式の柱をかたどっている物は、特にピラスターと呼ばれます。類似の言葉に梁形があります。
梁形とは、天井の懐寸法よりも梁成が大きい際に天井面から飛び出している梁の部分のことを言いますが、梁の形その物のことや、天井を突き出させて梁のように見せている部分のことも梁形と言います。 デザイン性の他、鉄骨造では柱のまわりに耐火被覆を施し、その仕上げとして柱形で覆う、という場合もあります。
柱形のデザイン性と構造上の役割
柱形はそのデザイン性の高さから、建物の外観を美しく演出するのに役立っています。その形状は、建築様式やデザインによってさまざまで、例えば、古代ギリシャの建築様式では、ドーリア式・イオニア式・コリント式の3つの柱形が使用されてきました。また、中世ヨーロッパの建築様式では、ロマネスク様式とゴシック様式でそれぞれ異なる柱形が使用されてきました。近代に入ると、建築様式の多様化に伴い、柱形も多種多様になりました。
また、柱形は、構造上の役割も果たしています。例えば、鉄骨造の場合、柱形は柱の外側に設置することで、柱を耐火被覆から守る役割を果たしています。また、木造の場合、柱形は柱を補強して強度を高める役割を果たしています。
西洋の古典様式の柱を模したピラスター
ピラスターとは、西洋の古典様式の柱を模した柱形のことです。壁面から突出し、半面だけ見えています。ピラスターは、壁式構造の建物で柱がない場合などに、デザインとして柱のように壁を突出させている部分のことを言います。また、鉄骨造の建物では、柱のまわりに耐火被覆を施し、その仕上げとしてピラスターで覆うこともあります。
ピラスターは、古代ギリシャや古代ローマの建築様式に源を発しており、ルネサンス期やバロック期に広く使用されました。現代では、公共施設やオフィスビル、ホテルなど、さまざまな建物で見ることができます。
鉄骨造での柱形の活用方法
鉄骨造での柱形の活用方法
鉄骨造での柱形の活用方法としては、耐火被覆を施すことが挙げられます。耐火被覆とは、鉄骨表面を覆うことで、火災発生時に鉄骨の温度上昇を抑え、火災の延焼を防ぐものです。柱形は耐火被覆を施すことで、鉄骨の耐火性能を高めることができます。また、柱形はデザイン性にも優れており、建物の外観を美しく仕上げることができます。そのため、鉄骨造の建物では、耐火被覆とデザイン性を兼ねて、柱形を施すことがよくあります。