剛心とは?耐震性の重要性を解説!

剛心とは?耐震性の重要性を解説!

建築物研究家

建築用語『剛心』について説明してください。

建築を知りたい

剛心とは、建物の変形に対する抵抗の中心点のことです。

建築物研究家

剛心は重心と一致していますか?

建築を知りたい

剛心は必ずしも重心と一致しません。剛心が建物の中心から離れると、建物がねじれに弱くなり、構造耐力上は脆弱になります。

剛心とは。

剛心とは、建物の変形に対する抵抗の中心点のことです。重心とは、建物の重さが集中する点ですが、剛心は必ずしも重心と一致するとは限りません。剛心が建物の中心から離れると、建物はねじれに弱くなり、構造的に脆弱になります。

地震で水平に力が加わると、重心にもっとも大きな力が働きます。しかし、建物の最も強い部分は剛心であるため、重心と剛心の距離が離れていると、そこにねじれが生じて、建物に損傷を与える結果となります。

これを避けるためには、耐力壁などをバランスよく配置して、剛心と重心の距離を近づけなければなりません。重心と剛心のずれの度合いを表すのに偏心率が使われます。2000年の建築基準法改正において、木造住宅においては偏心率が0.3以下であることが定められました。

剛心とは何か?

剛心とは何か?

剛心とは、建物の変形に対する抵抗の中心点のことである。建物には重さの中心としての重心があるが、剛心は必ずしも重心と一致しない。剛心が建物の中心から離れると、建物のねじれが大きくなり、構造耐力上は脆弱になる。地震で水平に力が加わると重心にもっとも大きな力が働くが、建物の一番強い部分が剛心であり、重心と剛心の距離が離れていると、そこにねじれが生じて、建物に損傷を与える結果となる。これを避けるためには、耐力壁などをバランスよく配置して、剛心と重心の距離を近づけなければならない。重心と剛心のずれの度合いを表すのに偏心率が使われる。2000年の建築基準法改正において、木造住宅においては偏心率が0.3以下であることが定められた。

剛心の重要性

剛心の重要性

剛心とは、建物の変形に対する抵抗の中心点である。一般的に建築物の剛心は、建物図心のやや下方に位置する。剛心が建物の中心から離れると、建物がねじれに弱くなり、構造耐力上は脆弱になる。

地震で水平に力が加わると、重心にもっとも大きな力が働くが、建物の一番強い部分が剛心である。剛心と重心の距離が離れていると、そこにねじれが生じて、建物に損傷を与える結果となる。これを避けるためには、耐力壁などをバランスよく配置して、剛心と重心の距離を近づけなければならない

通常は、重心と剛心の位置がほぼ一致するようにプランニングするが、重心と剛心のずれの度合いを表すのに偏心率が使われる。偏心率は、剛心の位置と重心の位置の距離を、建物の長さで割った値で求められる。2000年の建築基準法改正において、木造住宅においては偏心率が0.3以下であることが定められた。

偏心率とは?

偏心率とは?

偏心率とは?

偏心率とは、重心と剛心のずれの度合いを表す数値です。偏心率が大きいほど、重心と剛心の位置が離れており、地震などの横揺れに弱くなります。建築基準法では、木造住宅の偏心率は0.3以下であることが定められています。

偏心率を小さくするためには、耐力壁などをバランスよく配置して、剛心と重心の位置を近づける必要があります。耐力壁とは、地震などの横揺れに強い壁のことです。耐力壁を建物の各所にバランスよく配置することで、建物の剛性を高めることができます。

耐震性の向上には剛心を重心に近づけることが重要

耐震性の向上には剛心を重心に近づけることが重要

建築用語「剛心」とは、建物の変形に対する抵抗の中心点のことです。建物には重さの中心としての重心があるわけですが、剛心は必ずしも重心と一致するとは限りません。

剛心が建物の中心からずれてしまうと、ねじれに弱くなり、構造耐力上は脆弱なものとなってしまいます。地震で水平に力が加わった場合には、重心にもっとも大きな力が働いてしまいますが、建物の一番強い部分は剛心であるため、重心剛心の距離が離れていると、そこにねじれが生じて、建物に損傷を与える結果となってしまいます。

これを避けるためには、耐力壁などをバランスよく配置して、剛心重心の距離を近づけなければならないのです。

重心剛心のずれの度合いを表すのに偏心率が使われます。2000年の建築基準法改正において、木造住宅においては偏心率が0.3以下であることが定められたのです。