建築用語『ポストモダン』ってなに?、1960年代から始まった近代主義への対抗とは?

建築用語『ポストモダン』ってなに?、1960年代から始まった近代主義への対抗とは?

建築物研究家

ポストモダンとは、1960年代に登場した、近代主義の原理を批判し、脱近代を目指す立場や状況のことです。建築の領域から思想領域などに流入した語です。

建築を知りたい

近代主義の原理を批判するとはどういうことですか?

建築物研究家

近代主義は、合理性や機能性を重視し、装飾を排した建築様式です。ポストモダンは、近代主義があまりにも画一化されてしまったとして、装飾性や過剰性、歴史性、象徴性などの要素を取り戻そうとした建築様式です。

建築を知りたい

なるほど、ポストモダンは近代主義への反動として生まれたんですね。

ポストモダンとは。

ポストモダンとは、1960年代に登場した、近代主義の考え方を批判し、近代から脱却を目指す立場や状況のことを指します。建築の分野から始まり、思想の分野などにも広がりました。

ポストモダン建築は、モダニズム建築を批判して提唱された建築様式です。モダニズム建築は、画一化され合理化された建築でしたが、ポストモダン建築は、それに対する反動として、装飾性や過剰性、歴史性、象徴性などの要素を取り入れました。

ポストモダンの手法としては、一般の人たちとコミュニケーションを取りやすいように、ポップなデザインが推奨されました。そのため、商業主義と結びつき、量産されるようになりました。特に日本では、1980年代の好景気やバブル経済と結びついて発展しました。

しかし、ポストモダン建築は、単なる記号的なデザインとして低い評価がなされ、一過性の流行現象として語られることが多いです。

ポストモダン建築の概要

ポストモダン建築の概要

ポストモダン建築は、1960年代に登場した、近代主義の原理を批判し、脱近代を目指す立場や状況のことです。建築の領域から思想領域などに流入した語であり、ポストモダニズム建築は、モダニズム建築への批判から提唱された建築様式です。

モダニズム建築は、機能主義と合理主義に基づき、装飾性を排除したシンプルなデザインが特徴でした。それに対して、ポストモダニズム建築は、装飾性や過剰性、歴史性、象徴性などの回復を目指しています。

постモダニズム建築の手法としては、一般大衆とのコミュニケーションを意識したポップなデザインが推奨されたため、商業主義と結びつき量産されました。

特に日本では、1980年代の好景気やバブル経済と結びついて発展しました。しかし、ポストモダン建築は、単なる記号的なデザインとして低い評価がなされ、一過性の流行現象として語られることが多いです。

ポストモダンの特徴

ポストモダンの特徴

近代主義の原理を批判し、脱近代を目指す立場や状況を意味する「ポストモダン」という言葉は、1960年代に登場し、建築の領域から思想領域などに流入したとされる。「ポストモダン建築」は、モダニズム建築への批判から提唱された建築様式であり、画一化され合理化された建築への反動として、装飾性や過剰性、歴史性、象徴性などの回復を目指したものである。

ポストモダン建築の特徴として、一般大衆とのコミュニケーションを意識したポップなデザインが推奨されたため、商業主義と結びつき量産されたことが挙げられる。特に日本では、1980年代の好景気やバブル経済と結びついて発展した。しかし、ポストモダン建築は、単なる記号的なデザインとして低い評価がなされ、一過性の流行現象として語られることが少なくない。

ポストモダンの歴史

ポストモダンの歴史

ポストモダンの歴史

ポストモダンは、1960年代に登場した近代主義の原理を批判し、脱近代を目指す立场や状況のことである。建築の領域から思想領域などに流入した語である。ポストモダン建築は、モダニズム建築への批判から提唱された建築様式で、画一化され合理化された建築への反動として、装飾性や過剰性、歴史性、象徴性などの回復を目指した。

1960年代のポストモダンの初期の建築家としては、ロバート・ヴェンチューリ、チャールズ・ムーア、マイケル・グレイヴスらがいる。彼らは、モダニズム建築の単純さと無装飾性を批判し、装飾性や歴史性を重視した建築を主張した。1970年代になると、ポストモダンの建築は世界中に広がり、多くの建築家がポストモダンの手法を用いて建築を設計した。

ポストモダン建築の代表的な作品

ポストモダン建築の代表的な作品としては、ロバート・ヴェンチューリの「ヴァンナ・ハウス」(1964年)、チャールズ・ムーアの「シーランチ」(1965年)、マイケル・グレイヴスの「ポートランド・ビルディング」(1982年)などがある。これらの建築は、いずれも装飾性や歴史性を重視したデザインとなっており、モダニズム建築とは一線を画している。

ポストモダンの評価

ポストモダン建築は、当初は高い評価を受けたが、1980年代に入ると、単なる記号的なデザインとして低い評価がなされるようになった。また、ポストモダン建築は一過性の流行現象として語られることが多い。

しかし、ポストモダン建築は、モダニズム建築の批判から生まれた新しい建築様式であり、建築史において重要な位置を占めている。ポストモダン建築は、装飾性や歴史性を重視したデザインとなっており、モダニズム建築とは一線を画している。

ポストモダンの建築家

ポストモダンの建築家

ポストモダン建築の著名な建築家として、アメリカのチャールズ・ジェンクスやロバート・ヴェンチューリ、イギリスのジェームズ・スターリング、イタリアのアルド・ロッシらが挙げられる。 ジェンクスは、ポストモダンの建築理論家であり、著作『建築言語学』で、建築における記号と意味の関係を論じた。ヴェンチューリは、ポストモダニズム建築の代表作である「ダックビル・ハウス」を設計し、著書『複雑さと曖昧さ』で、建築における装飾性や歴史性の重要性を主張した。スターリングは、ポストモダニズム建築の初期の傑作である「ライス大学アートギャラリー」を設計し、その斬新なデザインで注目を集めた。ロッシは、ポストモダニズム建築の理論家であり、著書『都市の建築学』で、都市における歴史性と文脈性の重要性を論じた。

ポストモダンの事例

ポストモダンの事例

ポストモダンの事例

ポストモダンの建築様式は、世界中の多くの建物に見ることができます。その中でも、特に有名なものとしては、以下のものが挙げられます。

アルド・ロッシによるミラノのガレリア・ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世(1986年)このショッピングモールは、19世紀の建築様式を模倣した装飾的なファサードが特徴です。

フィリップ・ジョンソンによるニューヨークのエイティー・エイティ・ワン・パーク・アベニュー(1985年)この超高層ビルは、三角形のペディメントと古典的な柱が特徴です。

マイケル・グレイヴスによるポートランドのパブリック・サービス・ビルディング(1982年)この市庁舎は、カラフルなテラコッタのファサードと大きなアーチが特徴です。

ジェームズ・スターリングによるロンドンのテイト・ギャラリー(1987年)この美術館は、レンガ造りのファサードと大きなガラスの窓が特徴です。

磯崎新によるつくばセンタービル(1983年)このオフィスビルは、曲線的なファサードと大きなガラスの窓が特徴です。

黒川紀章による京都府立陶板名画の庭(1986年)この美術館は、陶板で覆われたファサードと大きなガラスの窓が特徴です。