水密コンクリートの基礎知識

水密コンクリートの基礎知識

建築物研究家

建築用語『水密コンクリート』について説明してください。

建築を知りたい

水密コンクリートとは、水密性を高めた構造物に使われるコンクリートのことです。

建築物研究家

水密性を高めるためには、どのような工夫がされているのでしょうか?

建築を知りたい

実績率が高い粗骨材を使用し、単位粗骨材量を大きくします。その結果、スランプが一定という条件の下で単位セメント量も単位水量も低下して緻密なコンクリートを作り出すことができます。

水密コンクリートとは。

水密コンクリートとは、水を通しにくい構造物を作るために使われるコンクリートのことです。水密コンクリートを作るためには、水とセメントの割合を厳しく管理する必要があります。水とセメントの割合は、JASS5では50%以下、コンクリート標準示方書では55%以下と定められています。

水密コンクリートにするために、大きな粗骨材を多く使用することが重要です。粗骨材が多い方が、コンクリートの空隙が少なくなり、水を通しにくくなります。また、コンクリートの打ち込みや締め固めも丁寧に行う必要があります。

水密コンクリートは、ダムやトンネル、地下室など、水を通しにくい構造物を作る際に使用されます。

水密コンクリートとは

水密コンクリートとは

水密コンクリートとは、水密性を高めた構造物に使われるコンクリートのことです。水セメント比の上限は、JASS5では50%以下、コンクリート標準示方書では55%以下とされています。

水密コンクリートを作るためには、実績率が高い粗骨材を使用することが重要です。単位粗骨材量を大きくすることによって、単位セメント量と単位水量が低下し、緻密なコンクリートを作り出すことができます。

硬化後に水を通しにくくできるのは、それだけ緻密にでき上がるからです。

こうした条件をそろえるためには、均一な打ち込みも必要であり、十分に締め固めて養生しなければなりません。コンクリート内の空隙が充填されるように混和剤も用いる必要があります。

水密コンクリートの特徴

水密コンクリートの特徴

水密コンクリートの特徴

水密コンクリートには、通常のコンクリートとは異なるいくつかの特徴があります。そのうちの1つは、水を通しにくい緻密な構造です。これは、水セメント比が低く、実績率の高い粗骨材を使用することで実現されています。また、単位粗骨材量を大きくすることで、スランプを一定に保ちながら単位セメント量と単位水量を低下させることができます。その結果、緻密なコンクリートが作り出されます。

均一な打ち込みと十分な締め固めも、水密コンクリートの特徴です。これらは、コンクリート内の空隙を充填し、水密性を高めるために重要です。また、コンクリートの養生を十分に行うことも重要です。これによって、コンクリートの強度と耐久性を確保することができます。さらに、水密コンクリートには、混和剤を使用することがあります。これは、コンクリート内の空隙を充填し、水密性を高めるために使用されます。

水密コンクリートの施工方法

水密コンクリートの施工方法

水密コンクリートの施工方法

水密コンクリートの施工では、コンクリートに均一に締固めを行い、空隙ができないように注意することが重要です。一般的に、水密コンクリートは、コンクリートポンプを用いて打設されます。打設後、十分な養生を行い、コンクリートが硬化するまで水を通さないようにする必要があります。

水密コンクリートの打設

水密コンクリートは、コンクリートミキサーで練り合わせてから、コンクリートポンプを用いて打設されます。コンクリートポンプは、コンクリートを一定の圧力で圧送して、打設する場所まで送り込む機械です。水密コンクリートの打設では、コンクリートを均一に締固め、空隙ができないように注意することが重要です。

水密コンクリートの養生

水密コンクリートの養生は、コンクリートが硬化するまで、コンクリートに十分な水分を供給し、乾燥を防ぐことが重要です。養生には、コンクリート表面に水をまく散水養生や、コンクリート表面をシートで覆うシート養生などが行われます。養生期間は、コンクリートの強度や気温などの条件によって異なりますが、一般的には、コンクリートが硬化するまで、1週間程度養生を行います。

水密コンクリートの価格

水密コンクリートの価格

水密コンクリートの価格は、通常コンクリートと比較すると高くなる傾向にあります。これは、水セメント比を低くする必要があるため、単位セメント量が多くなること、粗骨材を多く使用する必要があるため、単位粗骨材量が多くなること、混和剤を使用する必要があるため、単位混和剤量が多くなることなどによるものです。また、水密コンクリートは、均一な打ち込みや、十分な締め固め、十分な養生など、施工管理に手間がかかるため、人件費も高くなる傾向にあります。ただし、水密コンクリートは、水を通しにくいため、コンクリート内部の鉄筋を腐食から守ることができます。このため、水密コンクリートは、ダムや浄水場、下水処理場、地下構造物など、水との接触が多い構造物に使用されることが多く、長期的に見ると、耐久性が高く、メンテナンスコストが低くなるため、トータルコストでは通常コンクリートよりも安くなることもあります。