枠組壁工法とは?

枠組壁工法とは?

建築物研究家

枠組壁工法とは、規格木材でつくられた枠組みと壁・床・屋根などの構造用合板を打ち付けて、建物全体の荷重を箱のような構造で支える工法のことです。

建築を知りたい

枠組壁工法は、2つの要素から成り立っているのですか?

建築物研究家

はい。枠組壁工法は、基礎を含めたスケルトンとよばれる構造躯体(くたい)と、もうひとつは設備や仕上げ、間仕切り壁などのインフィルと呼ばれる要素から成り立っています。

建築を知りたい

枠組壁工法は、ツーバイフォー(2×4)工法の名称で知られていますが、ツーバイシックス(2×6)工法も、この工法に含まれるのですね。

枠組壁工法とは。

枠組壁工法とは、規格木材でつくられた枠組みと壁・床・屋根などの構造用合板を打ち付けて、建物全体を支える工法のことです。2つの要素から成り立ち、一つは基礎を含めた構造躯体で、もう一つは設備や仕上げ、間仕切り壁などの内装材です。枠組壁工法は、枠組みに用いられる製材が、厚さ2インチ、幅4インチであることが多いことから、一般にツーバイフォー(2×4)工法の名称で知られています。しかし、2インチ×6インチの木材を用いるツーバイシックス(2×6)工法も、この工法に含まれます。枠組壁工法は、柱のない広い空間を確保でき、耐久性や耐震性、断熱性、気密性にも優れることが特徴です。一方で開口部を広げることや、増築・改築をすることが難しいといった制約もあります。

枠組壁工法の概要

枠組壁工法の概要

枠組壁工法とは、規格木材でつくられた枠組みと壁・床・屋根などの構造用合板を打ち付けて、建物全体の荷重を箱のような構造で支える工法のこと。2つの要素から成り立っていて、ひとつは基礎を含めたスケルトンとよばれる構造躯体(くたい)と、もうひとつは設備や仕上げ、間仕切り壁などのインフィルと呼ばれる要素。枠組壁工法は、枠組みに用いられる製材が、厚さ2インチ、幅4インチであることが多いことから、一般にツーバイフォー(2×4)工法の名称で知られているが、2インチ×6インチの木材を用いるツーバイシックス(2×6)工法も、この工法に含まれる。枠組壁工法は、柱のない広い空間を確保でき、耐久性や耐震性、断熱性、気密性にも優れることが特徴。一方で開口部を広げることや、増築・改築をすることが難しい等の制約もある。

ツーバイフォー工法とツーバイシックス工法

ツーバイフォー工法とツーバイシックス工法

ツーバイフォー工法とツーバイシックス工法は、枠組壁工法の代表的な工法です。ツーバイフォー工法は、厚さ2インチ、幅4インチの木材を用いて、枠組みを構築する方法です。ツーバイシックス工法は、厚さ2インチ、幅6インチの木材を用いて、枠組みを構築する方法です。どちらの工法も、ツーバイ材を組み合わせて、枠組みを構築し、そこに壁や床、屋根などの構造用合板を打ち付けて、建物全体の荷重を箱のような構造で支えます。

枠組壁工法のメリット

枠組壁工法のメリット

枠組壁工法は、構造用合板を用いた箱のような構造で建物を支える工法です。柱のない広い空間を確保することができ、耐久性や耐震性、断熱性、気密性にも優れています。

枠組壁工法のメリットは、以下の通りです。

* 耐震性に優れている柱のない広い空間を確保するため、地震の揺れに対して柔軟に対応することができます。
* 断熱性が高い構造用合板が断熱材の役割を果たし、高い断熱性を保つことができます。
* 気密性が高い構造用合板が気密性の高い構造を形成するため、隙間風を防ぎ、冷暖房効率を向上させることができます。
* 工期が短い規格木材を用いた箱のような構造で建物を支えるため、工期が短く、コストを削減することができます。

枠組壁工法のデメリット

枠組壁工法のデメリット

枠組壁工法のデメリットは、まず開口部を広げるのが難しいことです。枠組壁工法は、壁と床、屋根が一体化した構造であるため、壁に大きな開口部を作ると、構造が弱くなってしまいます。そのため、窓やドアなどの開口部は、小さくせざるを得ません。

また、枠組壁工法は、増築や改築が難しいというデメリットもあります。枠組壁工法は、壁と床、屋根が一体化した構造であるため、増築や改築をすると、構造を弱めてしまう可能性があります。そのため、増築や改築をする場合は、専門家の相談が必要になります。

さらに、枠組壁工法は、気密性が高すぎるというデメリットもあります。枠組壁工法は、壁と床、屋根が一体化した構造であるため、気密性が高くなりすぎることがあります。そのため、換気を十分に行わないと、結露やカビが発生しやすくなります。

枠組壁工法の注意点

枠組壁工法の注意点

枠組壁工法は、柱のない広い空間を確保でき、耐久性や耐震性、断熱性、気密性にも優れることが特徴ですが、一方で開口部を広げることや、増築・改築をすることが難しい等の制約もあります。

開口部を広げることについては、構造用合板が約1200mm×2400mmとサイズが限られているため、それ以上の開口部を設けようとすると、合板同士を継ぎ足す必要があります。そうすると、構造強度が低下する可能性が高まります。

また、増築・改築については、枠組壁工法は柱のない空間が特徴であるため、増築や改築をしようとしても、既存の構造体に新たな構造体を接続することが難しく、現実的ではありません。