野面積みとは – 城壁によく使われる自然石の積み上げ工法
建築物研究家
野面積みとは、どのような積み方のことでしょうか?
建築を知りたい
野面積みとは、自然石をそのまま積み上げる方法です。城壁などによく用いられていました。
建築物研究家
野面積みにはどのような特徴がありますか?
建築を知りたい
野面積みは、石に加工を施さないため、石の形に統一性がなく、石同士がかみ合っていません。このため、隙間やでっぱりができてしまい、敵に上られやすいという欠点がありました。しかし、ピッタリと石がかみ合っていないため、排水性に優れている他、頑丈です。
野面積みとは。
野面積みとは自然石を加工せずにそのまま積み上げる方法です。城壁などによく用いられていました。加工を施さないため、石の形に統一性がなく、石同士がかみ合っていません。そのため、隙間やでっぱりができ、敵に上られやすいという欠点もありました。しかし、ぴったりとかみ合っていないため、排水性に優れ、頑丈です。戦国時代によく用いられた手法です。
野面積みと対照的に、大きさをそろえて加工した石を積むのは間知石積みと呼ばれます。間知石積みにすると隙間ができにくく、きれいな積み方ができますが、石の形のため、表面に荷重が集中し、積み方を誤ると「はらみ」と呼ばれる崩れやすい状態になります。一方、野面積みでは、表面より内側に荷重がかかるため、より安定した構造になります。
野面積みとは何か?
野面積みとは、自然石そのままを石材の形に合わせて一切加工せず、積み上げて石壁を構築する工法です。石の形状や大きさはさまざまであり、石同士がきれいにかみ合うように積むのではなく、石同士の間に隙間やでっぱりを作るように積むことが特徴です。野面積みは、戦国時代に城壁の構築に広く用いられていました。野面積みは、石を加工する必要がないため、工期が短く、費用も抑えることができるというメリットがあります。しかし、石同士がしっかりと組み合わさっていないため、隙間やでっぱりができてしまい、敵に上られやすいという欠点もあります。
野面積みの歴史
野面積みとは、自然石をそのまま積み上げる方法のことで、城壁などによく用いられていました。積み上げる石に加工を施さないため、石同士がかみ合っていないことから、隙間や出っぱりができてしまい、敵に上られやすいという欠点がありました。しかし、ピッタリと石がかみ合っていないため、隙間が水の流れを遮断せず、また、崩落の際も小規模に留まるという、野面積み特有の利点があります。
野面積みは、戦国時代によく用いられましたが、江戸時代の初期に石垣の技術が発達したことで、野面積みは石材を加工して積む間知石積みに押され、使われることがなくなっていきました。しかし、近年では野面積みの技術が見直され、城郭の復元や公共施設の建設などにも使われています。
野面積みの特徴
野面積みは、自然石をそのまま積み上げる方法のことです。城壁などによく用いられていました。積み上げる石に加工を施さないため、石の形に統一性がなく、石同士がかみ合っていないのが特徴です。このため、隙間や出っぱりができてしまい、敵に上られやすいという欠点もありました。しかし、ピッタリと石がかみ合っていないため、排水性に優れている他、頑丈です。戦国時代によく用いられた手法です。野面積みに対して大きさをそろえて加工した石を積むのは間知石積みと呼びます。間知石積みは隙間ができにくくきれいな積み方ですが、積む石の形のために、表面に荷重が集中し積み方を誤るとはらみと呼ばれる崩れやすい状態になります。一方、野面積みでは表面より内側に荷重がかかるため、より安定した構造になります。
野面積みのメリットとデメリット
野面積みとは、自然石を加工せずにそのまま積み上げる工法です。城壁に用いられることが多く、加工されていない石を使っているため、石の形や大きさに統一性がないのが特徴です。野面積みにはメリットとデメリットがあります。
野面積みのメリットとしては、排水性に優れていること、頑丈であることなどが挙げられます。 加工していない石を使用するため、石と石の間に隙間ができやすく、排水性が良いのが特徴です。また、石と石がピッタリと噛み合っていないため、地震などの揺れにも強く、頑丈な構造になります。
デメリットとしては、隙間やでっぱりができてしまい、敵に上られやすいという欠点がありました。 また、加工していない石を使用するため、表面に荷重が集中しやすく、積み方を誤ると「はらみ」と呼ばれる崩れやすい状態になる場合があります。
野面積みと間知石積みの違い
野面積みと間知石積みの違い
野面積みは自然石をそのまま積み上げる方法で、城壁などによく用いられた。積み上げる石に加工を施さないため、石の形に統一性がなく、石同士がかみ合っていない。このため、隙間やでっぱりができてしまい、敵に上られやすいという欠点もあった。しかし、ピッタリと石がかみ合っていないため、排水性に優れている他、頑丈である。間知石積みは大きさをそろえて加工した石を積む方法で、野面積みに比べて隙間ができにくくきれいな積み方であるが、積む石の形のために、表面に荷重が集中し積み方を誤るとはらみと呼ばれる崩れやすい状態になる。一方、野面積みでは表面より内側に荷重がかかるため、より安定した構造になる。