鉄筋コンクリート造：建築用語を知る

鉄筋コンクリート造：建築用語を知る

鉄筋コンクリート造とは

鉄筋コンクリート造とは、コンクリートの引張りに弱い性質を鉄筋で補った材料で、建築物の主要構造部をつくるのに用いられる代表的な構造である。長所は耐火性、耐久性に優れ、構造形態が自由にでき、耐震性に優れた構造をつくることができる所である。短所は自重が重い、ひび割れができやすい、施工が繁雑で工事期間が長くかかるなどである。

鉄筋コンクリート造は、鉄筋をコンクリートの中に入れて一体にした構造である。鉄筋は引張りに強く、コンクリートは圧縮に強いので、両者の性質を組み合わせることで、強度と耐久性に優れた構造を実現している。鉄筋コンクリート造は、住宅やビル、橋、トンネルなど、さまざまな建築物に使用されている。

鉄筋コンクリート造の長所

鉄筋コンクリート造の長所として挙げられるのは、耐火性と耐久性に優れている点です。コンクリートは火に強く、鉄筋は熱に強い性質を持っています。そのため、火災が発生しても倒壊しにくく、延焼を防ぐ効果もあります。また、コンクリートは耐久性に優れ、鉄筋は錆びにくい性質を持っています。そのため、建物が長持ちし、メンテナンスコストを抑えることができます。

さらに、鉄筋コンクリート造は構造形態が自由であるという長所もあります。鉄筋コンクリートは、曲げたり伸ばしたりすることができるため、複雑な形状の建物にも適しています。また、鉄筋コンクリートは耐震性に優れており、地震が発生しても倒壊しにくい構造をつくることができます。

しかし、鉄筋コンクリート造には、自重が重い、ひび割れができやすい、施工が繁雑で工事期間が長くかかるなどの短所もあります。

鉄筋コンクリート造の短所

鉄筋コンクリート造の短所は、主に以下の3つがあげられる。

1つ目は、自重が重いことだ。鉄筋コンクリートは、コンクリートと鉄筋で作られているため、鉄骨造や木造に比べて重量が重くなる。そのため、建物の基礎や地盤を強化する必要がある。

2つ目は、ひび割れができやすいことだ。鉄筋コンクリートは、コンクリートと鉄筋の伸び率が異なるため、温度変化や荷重がかかるとひび割れが生じやすい。ひび割れは、鉄筋コンクリートの耐久性を低下させるだけでなく、漏水や鉄筋の腐食の原因となることもある。

3つ目は、施工が繁雑で工事期間が長くかかることだ。鉄筋コンクリート造は、鉄骨造や木造に比べて施工が複雑であり、工事期間が長くなる。また、鉄筋コンクリートは、コンクリートが固まるまで型枠を組んでおく必要があるため、養生期間も必要となる。

鉄筋コンクリート造の施工方法

鉄筋コンクリート造の施工方法は、大きく分けて「型枠の設置」「鉄筋の配置」「コンクリートの打設」の3段階に分けることができます。まず、「型枠の設置」では、鉄筋コンクリートを打つ際にコンクリートの形状を維持するために型枠を設置します。型枠は、木材、金属、プラスチックなど様々な素材で作ることができ、「木造枠」「型枠」「鉄型枠」などがあります。次に、「鉄筋の配置」では、型枠の中に鉄筋を配置します。鉄筋は、コンクリートの引張りに弱い性質を補強するために使用され、「主筋」「副筋」「あばら筋」などがあります。最後に、「コンクリートの打設」では、型枠と鉄筋の中にコンクリートを打設します。コンクリートは、セメント、砂、砂利、水を混ぜて作られ、「生コンクリート」「フレッシュコンクリート」「コンクリートミキサー」などがあります。コンクリートを打設した後、一定期間養生して強度を確保します。

鉄筋コンクリート造の耐震性

鉄筋コンクリート造とは、コンクリートの中へ鉄筋を組み入れたもので、コンクリートの引張りに弱い性質を鉄筋で補った材料である。鉄筋コンクリート造は、耐火性、耐久性に優れ、構造形態が自由にでき、耐震性に優れた構造をつくることができる。

鉄筋コンクリート造の耐震性は、鉄筋とコンクリートの性質の違いによって生じる。鉄筋は引張りに強く、コンクリートは圧縮に強い。そのため、鉄筋コンクリート造の構造物は、地震による力が加わったときに、鉄筋が引張力を受け、コンクリートが圧縮力を受けることで、構造物が倒壊することを防ぐことができる。

また、鉄筋コンクリート造の構造物は、鉄筋とコンクリートが一体化しているため、地震による力が加わっても、構造物が解体しにくい。これにより、鉄筋コンクリート造の構造物は、地震による倒壊を防止することができる。

鉄筋コンクリート造の構造物は、耐震性に優れていることから、地震が多い日本において、建築物の主要構造部をつくるのに広く用いられている。