建築用語『別途工事』について

建築用語『別途工事』について

別途工事とは？

別途工事とは、建築本体工事とは異なる工事のことです。 本体工事を進めていくために必要になるものであり、付帯工事のことを指しています。契約書などには、契約に含まない工事を別途工事として挙げていることが多いです。ただし、契約内容を変更するような工事の場合には、追加工事と呼び区別します。見積もりに含まれていない内容の場合もあり、あとから発生することも出てくるため、費用を捻出しなければならないようなことも出てくるでしょう。認識に差が出てしまうと、どうしてももめてしまう要因となってしまうため、別途見積もりを作るなどの対応をしていかなければなりません。水道やガス、電気、冷暖房、外構工事、カーポートなどが別途工事となってくることが多いです。

別途工事の種類

別途工事の種類

別途工事には、さまざまな種類があります。代表的なものには、水道工事、ガス工事、電気工事、冷暖房工事、外構工事、カーポート工事などがあります。水道工事は、水道の配管や蛇口の設置などを行う工事です。ガス工事は、ガスの配管やガスメーターの設置などを行う工事です。電気工事は、電気の配線やコンセントの設置などを行う工事です。冷暖房工事は、エアコンやヒートポンプの設置などを行う工事です。外構工事は、塀や門扉の設置、庭の造成などを行う工事です。カーポート工事は、車の駐車スペースに屋根を設置する工事です。

別途工事費用の見積もり

別途工事費用の見積もり

別途工事費用の見積もりは、別途工事の内容や規模によって大きく異なります。水道やガス、電気、冷暖房などの設備工事は、10万円～100万円程度が一般的です。外構工事は、30万円～100万円程度が一般的です。カーポートは、10万円～30万円程度が一般的です。別途工事費用の見積もりは、複数の業者から取得し、比較検討することが大切です。また、見積もりには、別途工事の内容や工期、保証内容などが詳しく記載されていることを確認しましょう。

別途工事のトラブルを避けるには？

別途工事のトラブルを避けるためには、まず契約書に別途工事の内容を明確に記載することが大切です。本体工事に含まれない工事をすべて網羅し、費用や工期についても明記しておくことで、あとからトラブルが発生するのを防ぐことができます。また、見積もりを取る際には、別途工事についても忘れずに確認しておくことが大切です。別途工事の見積もりがない場合は、追加工事として請求されてしまうこともあるので、注意が必要です。別途工事の費用は契約書に明記されていても、見積もりがないと、あとから追加請求されてしまうこともあるので注意が必要です。

別途工事のトラブルを避けるためには、コミュニケーションを密に取ることが大切です。工事中は、施工業者と施主の間でこまめにコミュニケーションを取り、工事の進捗状況や別途工事の必要性について確認し合うことで、トラブルを防ぐことができます。また、工事完了後は、必ず検査を行い、不具合がないかを確認することも大切です。不具合があった場合は、施工業者に修繕を依頼しましょう。

別途工事の発注方法

別途工事の発注方法

別途工事の発注方法は、主に以下の3つの方法があります。

1. -一括発注-

一括発注とは、本体工事と別途工事をまとめて一つの業者に発注する方法です。この方法のメリットは、工事がスムーズに進められることと、発注者が複数の業者とやり取りする必要がないことです。また、別途工事の見積もりを取り忘れて追加料金が発生するなどのトラブルを避けることができます。ただし、一括発注の場合、本体工事と別途工事の工期や費用がそれぞれ調整されるため、工事が長期化したり、費用が高くなったりすることがあります。

2. -別途発注-

別途発注とは、本体工事と別途工事を別々の業者に発注する方法です。この方法のメリットは、本体工事と別途工事をそれぞれの専門業者に発注することで、工期や費用を調整しやすくなることです。また、本体工事の業者と別途工事の業者が協力して作業を行うことで、工事がスムーズに進められるというメリットもあります。ただし、別途発注の場合、発注者が複数の業者とやり取りする必要があり、工事が複雑になりやすいというデメリットがあります。

3. -元請け業者への発注-

元請け業者への発注とは、本体工事の業者に別途工事も発注する方法です。この方法のメリットは、本体工事と別途工事を一つの業者に発注することで、工事がスムーズに進められることです。また、発注者が複数の業者とやり取りする必要がなく、工事が複雑になりにくいというメリットがあります。ただし、元請け業者が別途工事の専門知識を持っていない場合、工期や費用が調整されにくくなるというデメリットがあります。