蹴込み床 – 床の間の形式の一種

蹴込み床 – 床の間の形式の一種

蹴込み床とは

蹴込み床とは、床の間の形式の一種で、畳よりも一段高いところに設けられる。 畳敷きのかわりに板敷きにした板床で、床の間の前端にある横木である床框を省き、代わりに蹴込み板をはめ込んだ形式である。蹴込み板は段を縦につなぐ板のようなもので、板の下部は、畳寄せと呼ばれる壁と畳の隙間に埋められた部材に穴を掘って差し込む。上部は、床の間の床板に小さな穴をあけて固定される。この他の床の間の形式には、「踏込み床」「釣り床」「織部床」などがある。蹴込み板のかわりに、竹や半割の丸木を用いることもある。

蹴込み床の特徴

蹴込み床の特徴

蹴込み床は、床の間の形式の一種で、畳よりも一段高いところに設けられる。畳敷きのかわりに板敷きにした板床で、床の間の前端にある横木である床框を省き、代わりに蹴込み板をはめ込んだ形式である。蹴込み板は段を縦につなぐ板のようなもので、板の下部は、畳寄せと呼ばれる壁と畳の隙間に埋められた部材に穴を掘って差し込む。上部は、床の間の床板に小さな穴をあけて固定する。この他の床の間の形式には、「踏込み床」「釣り床」「織部床」などがある。蹴込み板のかわりに、竹や半割の丸木を用いることもある。

蹴込み床の施工方法

蹴込み床の施工方法とは、床の間の形式の一種である蹴込み床を設置する際に、以下の手順を踏みます。

最初に、床の間を設置する位置を決め、床の間の柱と横木を設置します。次に、蹴込み板を縦に並べ、床の間の柱に固定します。続いて、蹴込み板の下部に穴を掘って、畳寄せと呼ばれる壁と畳の隙間に埋められた部材に差し込みます。最後にか、蹴込み板の上部を、床の間の床板に小さな穴をあけて固定して完成です。

この他にも、蹴込み板の代わりに、竹や半割の丸木を用いることもあります。また、蹴込み板の形状や大きさは、床の間の大きさやデザインに合わせて自由に決めることができます。

蹴込み床の歴史

蹴込み床の歴史は古く、平安時代にはすでに存在していたと考えられています。当時の蹴込み床は、板敷きではなく、土間であったことが多く、床の間の前端には、段差を設けていました。この段差は、床の間をより高く見せる効果があり、また、床の間を汚れから守る役割もありました。

鎌倉時代になると、蹴込み床が板敷きになり、床の間の前端には、床框が設けられるようになりました。床框は、蹴込み床を固定する役割があり、また、床の間をより華やかに見せる効果もありました。

室町時代には、蹴込み床がさらに発展し、床框に装飾が施されるようになりました。また、この時期に、蹴込み板のかわりに、竹や半割の丸木を用いることも流行しました。

江戸時代になると、蹴込み床は、武家屋敷や商家を中心に普及しました。武家屋敷では、蹴込み床は、主人の座る場所として用いられ、商家では、蹴込み床は、客人を迎える場所として用いられました。

蹴込み床の活用方法

蹴込み床は、床の間の形式の一種で、畳よりも一段高いところに設けられます。畳敷きのかわりに板敷きにした板床で、床の間の前端にある横木である床框を省き、代わりに蹴込み板をはめ込んだ形式です。蹴込み板は段を縦につなぐ板のようなものであり、板の下部は、畳寄せと呼ばれる壁と畳の隙間に埋められた部材に穴を掘って差し込みます。上部は、床の間の床板に小さな穴をあけて固定します。

蹴込み床は、床の間をより豪華に演出するほか、収納スペースとしても活用できます。蹴込み板の中には、引き出しや棚が組み込まれているものもあり、茶道具や花器などの小物を収納することができます。