住宅の部位について 内倒し窓の役割と特徴
建築用語「内倒し窓」とは、窓の下部を軸として、上部が内側に開けられる窓のことである。浴室やトイレなどの小さな窓に多く、採光や換気のために用いられる。 内倒し窓は、気密性が高く、隙間風が入りにくいため、冷暖房の効率が良く、結露を軽減する効果がある。また、大きく開かないので侵入されにくいことから防犯性に優れている。隣家との距離が近く、窓を外開きにできない場合にも採用される。網戸は外側に設置されるため、虫などが入りにくいというメリットもある。ただし、内側に開くことから、カーテンやブラインドの設置は難しい。また、外面(外側)の掃除の際は、60°程大きく倒して拭く必要がある。さらに、雨も比較的室内に入り込みにくい構造となっているが、横殴りの雨の場合には、吹き込む可能性がある。
