防音ガラス選びのポイント

防音ガラス選びのポイント

建築物研究家

防音ガラスには、防音性、断熱性を兼ね備えた服装ガラスタイプと、防音性、安全性を兼ね備えた合わせガラスタイプがある。それぞれの特徴を説明してくれ。

建築を知りたい

服装ガラスタイプは、二枚の異なる厚みのガラスの中間層に特殊ガスを封入した構造になっていて、防音性と断熱性を兼ね備えています。一方、合わせガラスタイプは、二枚の板ガラスの間に特殊中間層を挟んで圧着した構造になっていて、防音性と安全性を兼ね備えています。

建築物研究家

服装ガラスタイプと合わせガラスタイプ、どちらが防音性能が高いですか?

建築を知りたい

防音性能が高いのは、合わせガラスタイプです。合わせガラスタイプは、中間膜によってガラス特有の遮音性能の低下を防ぐ構造になっているからです。

防音ガラスとは。

防音ガラスとは、その名の通り音の侵入を防ぐためにデザインされた特殊なガラスです。音の透過を防ぐことに優れており、防音性を強化したガラスのことです。

防音ガラスには大きく分けて「防音複層ガラス」と「防音合わせガラス」の2種類があります。

防音複層ガラスは、厚さの異なる2枚のガラス板の間に特殊ガスを注入して密閉した構造になっています。この特殊ガスは音を吸収したり遮断したりすることで、音の侵入を防ぎます。また、従来の複層ガラス同様、断熱性にも優れています。

一方、防音合わせガラスは、2枚のガラス板の間に特殊な中間層を挟んで圧着した構造になっています。この特殊な中間層は、音を吸収したり遮断したりする特性があり、ガラスの遮音性を高めることができます。

防音ガラスは、防音性能の高いサッシと組み合わせることで、さらなる防音効果を発揮することができるため、騒音の多い場所や静かな環境を確保したい場所など、さまざまなシーンで使用されています。

中間膜の構造

中間膜の構造

防音合わせガラスは、二枚の板ガラスの間に特殊中間膜を挟んで圧着した構造のガラスです。 この中間膜には、振動を熱に変換して音波を減衰させる効果があります。中間膜の厚みや材質を変えることで、遮音性能を調整することができます。また、防音合わせガラスは、単板ガラスよりも強度があるため、防犯対策にも有効です。

防音合わせガラスの中間膜は、ポリ塩化ビニル(PVC)やエチレン酢酸ビニル(EVA)などの樹脂系素材が主に使われています。中間膜の厚さは、一般的に0.3~1.5mm程度で、中間膜の厚いほど遮音性能が高くなります。また、中間膜の材質や構造によって、音波の吸収率や遮音性能が変化します。例えば、中間膜に鉛や特殊な添加物を配合することで、遮音性能を向上させることができます。

防音合わせガラスは、窓やドア、間仕切りなどに使用されています。特に、騒音の多い環境やプライバシーを確保したい場所などで使用されています。また、防音合わせガラスは、従来の複層ガラスよりも遮音性が高いため、高層マンションやオフィスビルなどの高層建築物に使用されることもあります。

防音ガラスの種類

防音ガラスの種類

防音ガラスの種類

防音ガラスには、防音性、断熱性を兼ね備えた服装ガラスタイプと、防音性、安全性を兼ね備えた合わせガラスタイプの2種類がある。

防音複層ガラスは、二枚の異なる厚みのガラスの中間層に特殊ガスを封入した構造になっている。これにより防音性を発揮する他、従来の複層ガラスと同様高い断熱性能を示す。一方防音合わせガラスは、二枚の板ガラスの間に特殊中間層を挟んで圧着した構造。この中間膜によってガラス特有の遮音性能の低下を防ぐ。これは、音によっておこる振動を熱に置き換えて音波を減衰させる原理を用いている。

防音ガラスは、遮音性能の高いサッシと併用することで、一重窓でも優れた防音性能を発揮することができる。

防音複層ガラスの特徴

防音複層ガラスの特徴

防音複層ガラスは、2枚のガラスの中間層に特殊ガスを封入した構造になっており、防音性と断熱性を兼ね備えています。防音複層ガラスの防音性能は、ガラスの厚みや種類、中間層の厚さや素材、特殊ガスの種類などによって異なります。防音複層ガラスは、一重窓でも優れた防音性能を発揮することができ、遮音性能の高いサッシと併用することで、さらに防音性能を高めることができます。防音複層ガラスは、騒音の多い場所や、防音室、会議室、音楽スタジオなど、防音が必要な場所で使用されています。

防音合わせガラスの特徴

防音合わせガラスの特徴

防音合わせガラスの特徴

防音合わせガラスは、特殊中間膜を挟んで板ガラスを圧着した構造になっています。この中間膜によってガラス特有の遮音性能の低下を防ぎ、一般的な単板ガラスに比べ、はるかに高い防音性能を発揮します。また、中間膜が音波振動を熱に置き換える働きをするため、遮音効果が持続します。

防音合わせガラスは、以下のような特徴があります。

・高い防音性能防音合わせガラスは、単板ガラスに比べ、はるかに高い防音性能を発揮します。これは、中間膜が音波振動を熱に置き換える働きをするためです。
・優れた断熱性能防音合わせガラスは、中間層に特殊ガスを封入しているため、高い断熱性能を発揮します。これは、熱を伝えにくい特殊ガスが、室内の熱を逃がしにくくするからです。
・安全性防音合わせガラスは、中間膜がガラスを接着しているため、割れても破片が飛び散りにくくなっています。これは、地震や台風などの災害時にも安心です。
・多機能性防音合わせガラスは、防音性能、断熱性能、安全性に加え、紫外線カットや結露防止などの機能を備えた製品もあります。

遮音性能の高いサッシとの併用

遮音性能の高いサッシとの併用

防音ガラスは、単体で使用した場合でも一定の防音効果を発揮します。 しかし、防音性能をより高めたい場合は、遮音性能の高いサッシと併用することが効果的です。遮音性能の高いサッシとは、音の侵入を防ぐために、二重構造や特殊な素材を採用しているサッシのことです。防音ガラスと遮音性能の高いサッシを組み合わせることで、一重窓でも優れた防音性能を発揮することができます。例えば、防音ガラスと遮音性能の高いサッシを組み合わせた窓の場合、騒音レベルを最大20dB程度低減することが可能です。これは、人間の聴覚上では約半分に感じるほどの効果です。