建筑用語『浮き』とは?原因と対策
建築物研究家
建築用語『浮き』とは何を意味する言葉でしょうか?
建築を知りたい
浮きとは、仕上材と躯体との間の接着力が不足して、仕上材と躯体が分離して一体化の状態にならない状況を指す言葉です。
建築物研究家
浮きが発生するとどのような問題が生じる可能性がありますか?
建築を知りたい
浮きが発生すると、外部から浮き間隔部分に雨水が浸入して、さらに浮きが拡大して遂に剥落して人命に損傷を与えてしまう可能性があります。
浮きとは。
浮きとは、仕上材と躯体の接着力が十分ではなく、分離状態にある状況のことです。壁のタイル張りやモルタル塗り、床材の下地からの肌分かれ、塗膜の分離なども広く浮きと呼ばれています。浮きが生じると、外から雨水が浮き部分に浸入して浮きが拡大し、ついに剥落して人命に損傷を与えることもあります。タイル張りの浮きはエポキシ樹脂の注入で剥落を防止できますが、新しいカーテンウォールなど別の仕上材を上からかぶせてしまう工法も考えられます。
浮きの定義とは?
浮きの定義とは?
建築用語における「浮き」とは、仕上材と躯体との間の接着力が不足して、仕上材と躯体が分離して一体化の状態にならない状況を指す。外壁のタイル張りやモルタル塗り、床材の下地から肌分かれ、塗膜の分離なども広く浮きと呼ばれている。浮きの発生により外部から浮き間隔部分に雨水が浸入して、さらに浮きが拡大して遂に剥落して人命に損傷を与えてしまうこともあるため、注意が必要である。
浮きの原因は?
浮きの原因は、施工不良や材料の不具合、経年劣化などさまざまです。
施工不良の場合、下地の処理が不十分であったり、接着剤の量が不足していたりすると、浮きが発生しやすくなります。
材料の不具合の場合、仕上材や接着剤の品質が悪かったり、相性がいまいちだったりすると、浮きが発生しやすくなります。
経年劣化の場合、風雨や紫外線などの影響で、仕上材や接着剤が劣化して浮きが発生しやすくなります。
浮きによる影響は?
浮きによる影響は、浮き間隔部分に雨水が浸入して、さらに浮きが拡大して遂に剥落して人命に損傷を与えてしまうことがあります。タイル張りなどの浮きは、エポキシ樹脂の注入によって剥落の防止はできるが、新しいカーテンウォールなど別の仕上材料をその上からかぶせてしまう工法も考えられます。浮きは、建物の外観を損なうだけでなく、雨水の浸入の原因となり、建物の耐久性を低下させる可能性があります。また、浮いた仕上材が落下して通行人や住人に危害を加えるおそれもあります。
浮きの対策は?
浮きの対策としては、工法や材料の選定、施工時の注意、定期的なメンテナンスが挙げられます。
工法や材料の選定では、浮きが発生しやすい工法や材料を避けることが重要です。例えば、タイル張りの場合は、接着剤の選定や下地の処理を適切に行う必要があります。モルタル塗りの場合は、モルタルの配合や施工方法を適切に行う必要があります。
施工時の注意では、施工時の天候や気温に注意することが重要です。また、施工手順を適切に守ることも大切です。
定期的なメンテナンスでは、外壁や床などの状態を定期的に点検することが重要です。浮きが発生している場合は、早期に対処することが大切です。
浮きを防止するためには?
浮きは、仕上材と躯体との間に隙間ができてしまうことで起こる現象です。外壁のタイル張りやモルタル塗り、床材の下地から肌分かれ、塗膜の分離なども浮きと呼ばれています。浮きの発生により外部から浮き間隔部分に雨水が浸入して、さらに浮きが拡大して遂に剥落して人命に損傷を与えてしまうこともあります。
浮きを防止するためには、仕上材と躯体との間に接着力を高めることが重要です。接着力を高めるためには、下地をきれいに掃除して、プライマーを塗布することが有効です。また、接着剤の選定も重要で、仕上材と躯体の材質に合った接着剤を使用することが大切です。
浮きが発生してしまった場合は、エポキシ樹脂を注入することによって剥落を防ぐことができます。エポキシ樹脂は、接着力が強く、耐水性にも優れているため、浮きの補修に適した材料です。また、新しいカーテンウォールなど別の仕上材料をその上からかぶせてしまう工法も考えられます。