建築用語『養生』とは？

建築用語『養生』とは？

養生とは何か？

養生とは、コンクリートや塗装、メッキなど、さまざまな素材や施工工程において、その素材や塗装、メッキが適切に硬化したり、保護されたりするよう管理することを言います。養生は、建築基準法でも定められており、コンクリートを打ち込んだあとの5日間はコンクリートの温度変化は＋－2℃までとし、乾燥や振動によってコンクリートの凝結や硬化が妨げられないよう「養生」することが定められています。コンクリートの特性として、硬化初期に十分な水分を必要とし、さらに直射日光や風や震動から保護しないと性能を発揮できないため、「養生」が必要となります。また、塗装やメッキにおいての「養生」は、英語でマスキングとも言い、その部分に塗装やメッキが付かないようテープや布や物でかぶせたりすることを指します。

建築基準法における養生

建築基準法では、コンクリートを打ち込んだあとの5日間はコンクリートの温度変化は＋－2℃までとし、乾燥や振動によってコンクリートの凝結や硬化が妨げられないよう「養生」することが定められている。

これは、コンクリートの特性として、硬化初期に十分な水分を必要とし、さらに直射日光や風や震動から保護しないと性能を発揮できないためである。 このため、「養生」は、コンクリート構造物の耐久性や安全性を確保するために重要な工程となっている。

コンクリートの硬化に養生が必要な理由

コンクリートの硬化初期には、十分な水分を必要とし、さらに直射日光や風、震動から保護しないと性能を発揮できません。そのため、コンクリートの硬化を促進し、品質を確保するために養生が必要となります。

コンクリートは、セメント、砂、砂利、水などを混ぜて作られる複合材料です。セメントと水が反応して水和物を生成し、コンクリートが硬化します。水和物は、コンクリートに強度と耐久性を与えます。

コンクリートの硬化初期には、水和物が十分に生成されていません。そのため、コンクリートは、十分な強度と耐久性を備えていません。コンクリートを養生することで、コンクリートの硬化を促進し、水和物を十分に生成することができます。

また、コンクリートは、直射日光や風、震動にさらされると、コンクリートの硬化が阻害されます。そのため、コンクリートを養生することで、コンクリートを直射日光や風、震動から保護することができます。

塗装やメッキにおける養生

塗装やメッキの養生とは、その部分に塗装やメッキが付かないようにテープや布や物で覆うことを指す。英語ではマスキングとも言い、塗装やメッキをする前に、あらかじめ保護したい部分を覆うことで、不要な部分に塗装やメッキが付着することを防ぐことができる。塗装の場合は、塗料が乾燥するまでの間、メッキの場合は、メッキ加工が完了するまでの間、養生を行うのが一般的である。養生を行うことで、塗料やメッキの飛散を防ぐことができ、また、塗料やメッキによる汚れや傷を防ぐことができる。また、養生を行うことで、塗装やメッキの仕上がりが美しくなるという効果もある。

養生方法について

養生方法は、コンクリートの硬化を妨げる要因を取り除くことを目的としている。 主な養生方法としては、コンクリートの表面に水を散布したり、コンクリート養生材を塗布したり、コンクリートをシートで覆ったりすることが挙げられる。コンクリートの表面に水を散布することで、コンクリートの水分が蒸発するのを防ぎ、コンクリートの硬化を促進させることができる。コンクリート養生材を塗布することで、コンクリートの表面に保護膜を形成し、コンクリートの乾燥やひび割れを防ぐことができる。コンクリートをシートで覆うことで、コンクリートの表面を直射日光や風から保護し、コンクリートの温度変化を小さくすることができる。