建築用語『主任技術者』とは?

建築用語『主任技術者』とは?

主任技術者の役割と責任

建築用語で「主任技術者」とは、建設工事を請け負った建設業者が、当該工事現場の施行技術の管理をするために置く技術者のことです。資格条件は、建築基準法第7条に定められており、重要な公共工事においては、工事現場ごとに専任の主任技術者を置かなければならないことが、同法第26条により定められています。

主任技術者の役割は、建設工事を適正に実施するために施工計画を作成し、具体的な工事の工程管理や工事目的、工事用資材の品質管理、工事に伴う講習災害を防止するための安全管理を行なうことです。また、外注総額4000万円以上の元請負の現場には、主任技術者ではなく監理技術者の配置が必要となります。外注しない場合、または金額が4000万円未満の場合には主任技術者を配置することになります。

主任技術者になるために必要な資格

主任技術者になるために必要な資格は、建築基準法第7条に定められています。それによると、主任技術者は、次のいずれかの資格を有していなければなりません。

1. 一級建築士
2. 二級建築士で、かつ、3年以上の実務経験を有するもの
3. 建築に関する学科で、大学または高等専門学校を卒業し、かつ、2年以上の実務経験を有するもの
4. 建築に関する学科で、専修学校を卒業し、かつ、3年以上の実務経験を有するもの

また、主任技術者は、次のいずれかの講習を修了していなければなりません。

1. 主任技術者講習
2. 監理技術者講習
3. 施工管理技術者講習

主任技術者講習は、1年以上の実務経験を有する建築士または建築に関する学科で、大学または高等専門学校を卒業した者を対象に、国土交通省が実施しています。監理技術者講習は、1年以上の実務経験を有する建築士または建築に関する学科で、専修学校を卒業した者を対象に、国土交通省が実施しています。施工管理技術者講習は、1年以上の実務経験を有する建設業に従事する者を対象に、都道府県知事が実施しています。

主任技術者が置かれるべき工事の種類

主任技術者は、建設業者が建設工事を請け負った際に、その工事現場の施行技術を管理するために置く技術者です。主任技術者の資格条件は、建築基準法第7条に定められており、重要な公共工事においては、工事現場ごとに専任の主任技術者を置かなければならないことが、同法第26条により定められています。主任技術者は、建設工事を適正に実施するために施工計画を作成し、具体的な工事の工程管理や工事目的、工事用資材の品質管理、工事に伴う労働災害を防止するための安全管理を行ないます。また、外注総額が4000万円以上の元請負の現場には、主任技術者ではなく監理技術者の配置が必要です。外注しない場合、または金額が4000万円未満の場合には主任技術者を配置します。

主任技術者が行う具体的な業務内容

主任技術者は、建設工事を適正に実施するために、施工計画を作成し、具体的な工事の工程管理や工事目的、工事用資材の品質管理、工事に伴う講習災害を防止するための安全管理を行なう。また、作業中に発生する不具合を速やかに発見し、迅速に対応することも重要な業務となる。

また、主任技術者は、建設工事の請負契約書や工事監理規程を遵守し、工事の進捗状況を施主に報告するなどの業務も行う。工事の進捗状況を報告する際には、工事の進捗状況や工事現場の状況を正確に把握し、施主に適切な報告書を作成することが求められる。

監理技術者との違い

監理技術者とは、公共工事の施工の監督を行うために、建設業者が置く技術者のこと。建設工事に置かれる主任技術者とは異なり、監理技術者は、外注総額が4000万円を超える元請け工事の現場を担当する。また、主任技術者は工事目的、工事用資材の品質管理、工事に伴う講習災害を防止するための安全管理などを行うが、監理技術者は、工事の施工を監督することを職務とし、施工計画の作成や具体工程管理は行わない。