建築用語『指定容積率』とは?基準容積率との違いも解説
建築物研究家
指定容積率とは、用途地域ごとに定められた容積率のことです。容積率とは、建物の延べ床面積が敷地に対してどれだけの面積を占めているかの割合のことを言います。
建築を知りたい
用途地域ごとに定められているってことは、地域によって違うってことですか?
建築物研究家
その通りです。例えば、住宅地では指定容積率が低く、商業地では指定容積率が高くなります。
建築を知りたい
なるほど、ありがとうございます。指定容積率は、都市計画で決められるんですね。
指定容積率とは。
指定容積率とは、各地方自治体が用途地域ごとに定めている容積率のことです。容積率とは、建物の延べ床面積の敷地面積に対する割合のことです。指定容積率は都市計画で定められていますが、建築基準法の規定により、前面道路の幅員によって、容積率が指定容積率とは異なる制限を受ける場合があります。この場合の容積率の限度を基準容積率といいます。実際に採用される容積率は、指定容積率と基準容積率のうちの低いほうです。具体的には、敷地の前の道路の幅員が12m未満の場合、その建物の容積率は前面道路の幅員に規定の数値を乗じたものになります。この制限は用途地域によって異なります。面する道路が2本以上ある場合は、幅員が最大のものを用いて計算します。
容積率とは何か
容積率とは、建物の延べ床面積(建物の各階床面積の合計)の敷地面積に対する割合のことです。容積率は、都市計画や建築基準法などによって規制されており、用途地域ごとに指定されています。例えば、住宅地では容積率が1.0の場合、建物の延べ床面積は敷地面積の1倍までとなります。
容積率は、建物の規模や高さなどを規制するためによく使用されます。容積率が低いほど、建物の規模は小さくなり、高さも低くなります。逆に、容積率が高いほど、建物の規模は大きくなり、高さも高くなります。
指定容積率とは何か
指定容積率とは、各行政が用途地域ごとに定めている容積率のことです。容積率とは、建物の延べ床面積の敷地面積に対する割合のことです。指定容積率は都市計画で指定されています。
しかし、建築基準法の規定により、前面道路の幅員によって、容積率が指定容積率とは異なる制限を受ける場合があります。この際の容積率の限度を基準容積率といいます。実際に採用される容積率は、指定容積率と基準容積率のうちの数値の小さいほうです。
具体的には、敷地前面の道路の幅員が12m未満である場合には、その建物の容積率は前面の道路の幅員に規定の数値を乗じたものとなります。この制限は用途地域によって異なります。面する道路が2本以上ある場合には幅員が最大のものを用いて計算します。
基準容積率とは何か
基準容積率とは、建築基準法の規定により、前面道路の幅員によって、容積率が指定容積率とは異なる制限を受ける場合の容積率の限度のことです。基準容積率は、道路幅員が狭い場合に、建物の容積率を制限することで、日照や通風を確保することを目的としています。基準容積率は、用途地域によって異なります。
例えば、住宅地では、基準容積率が100%以下の場合が多く、商業地では、基準容積率が200%以上の場合が多くあります。また、面する道路が2本以上ある場合には、幅員が最大の物を用いて計算します。
実際に採用される容積率は、指定容積率と基準容積率のうちの数値の小さいほうです。
指定容積率と基準容積率の違い
指定容積率と基準容積率は、どちらも敷地面積に対する建物の延べ床面積の割合である容積率を制限する基準です。しかしながら、両者の間に重要な違いがあります。
指定容積率は、各行政が用途地域別に定めた容積率のことです。
一方で、基準容積率は、建築基準法の規定により、前面道路の幅員によって、容積率が指定容積率とは異なる制限を受ける場合に適用される容積率の限度のことです。
実際に採用される容積率は、指定容積率と基準容積率のうちの数値の小さいほうです。言い換えれば、指定容積率が基準容積率よりも大きい場合、基準容積率が適用されます。そして、基準容積率が指定容積率よりも大きい場合、指定容積率が適用されます。
具体的に、敷地前面の道路の幅員が12m未満である場合には、その建物の容積率は全面の道路の幅員に規定の数値を乗じたものとなります。この制限は用途地域によって異なります。また、面する道路が2本以上ある場合には幅員が最大の物を用いて計算します。