建築用語『LVL』の種類と特徴
LVL(Laminated Veneer Lumber)とは、スライサーあるいはローターレースにより切削された、2mm〜4mm程度の単板を数層から数十層、繊維方向を平行にして積層・接着した単板積層材のことである。LVLは、一般的に幅30cmから1.2m、厚さ2cmから6cm、長さ3mから12mの板状や、幅10cmから30cm、厚さ2cmから6cm、長さ3mから12mの角状の形状をしている。
LVLは、合板が主に面材として使用されるのに対して、大部分が棒状で、家具の骨組み材、造作材の心材などに利用されている。また、構造材にも用いられているが、建て方には雨水に注意する必要がある。節がないぶん強度はある程度高い。LVLのような単板積層材に対して、引き板を一方向に積層接着した材、あるいは昇格材を幅はぎ接着した材を集成材と言う。
LVLのうち、非構造用の物で美観を目的として貼り付けた物を造作用単板積層材、構造物の耐力部材として用いられる物を構造用単板積層材と呼ぶ。